ロスカット不要論、再燃
FXにおけるロスカット不要論を唱える商材がまた出てきました。ゴールデンアルティメットトレードです。
- ゴールデンアルティメットトレード公式サイト
損切りをしないFXトレーダーといえば、あの池辺雪子さんが有名です。彼女もまた「資金管理さえしっかりしておけば、損切りのためのストップロスは必要ないと考えています。」と述べています。
今回紹介するゴールデンアルティメットトレードは、相良優年(サガラマサトシ)氏の投資法をマニュアル化したFX商材です。
相良はその手法を使い倒し、なんと、全トレーダーの頭を悩ます、ロスカットを一切せずに、勝率を99.9%という極限の値にまで高め、5年間一切負けることなく年利174%という驚異的な実績を叩き出してしまったのです。
引用:公式サイト
ご覧の通り、ロスカットなしで勝率99.9%という驚くべき実績を出したとのこと。勝率99.9%と聞いて、一昔に物議をかもしだしたFX商材を思い出しました。小出万吉氏の分速FX24という商材です。
分速FXは、リミット5pipsに対しストップ100pipsという損大利小の裁量マニュアルです。勝率は99%を超えていたはず。小出万吉氏の「分速FX24」そして小出氏の弟子が発売した「FX風林火山 」共に、非現実的な手法が多くの非難に晒された記憶があります。
今回のゴールデンアルティメットトレードは、はたしてどのような手法なのでしょうか?本当に99.9%もの勝率を出すことが現実的に可能なのか?
ゴールデンアルティメットトレードとは?
私が開発した「ゴールデン・アルティメット・トレード」はあるインジケーターをもとに構築された、完全無欠の投資手法です。
「なんだ、インジケーターの手法か…、ちょっと調べたらでてきそうだな」という低次元な先入観は即座に捨ててください。確かに比較的有名なインジケーターを使用します。しかし私は、そのインジケーターの盲点を突き、金融業界の超一流プロトレーダーですら気づいていない、ある特殊な方法で活用します。
そしてなんと、そのインジケーターの特殊な使い方が、全トレーダーの悩みの種である“ロスカット”を不要にしました。この手法を編み出した時、正直私は震えが止まりませんでした。
引用:公式サイト
具体的な手法は公式サイトでいっさい公開されていませんが、どうやらインディケータを使用するということ。公式サイトに埋め込まれている動画を見るとボリンジャーバンドに関する解説があったので、もしかすると比較的有名なインディケータとはボリンジャーバンドのことかもしれません。
ゴールデンアルティメットトレードがボリバンを使った手法ならば、おそらく2シグマ〜3シグマを使った逆張りトレードである可能性が高いですね。±3シグマにヒットしたタイミングで逆方向に仕掛けるカウンタートレードです。
「でも相場が思いっきり逆行したらどうするんだ!?ロスカット不要とか言っているけど、やっぱロスカットしなければ含み損が膨らむ一方じゃん!?」そう思われるかもしれませんが、もちろんその時の対処法も完全にシステム化されているから心配無用です。
繰り返しになりますが、含み損が生まれてもロスカットをする必要は一切ありません。
引用:公式サイト
この文章を読む限りにおいて、含み損に対するリスクヘッジも考えられているようです。ただ「含み損が生まれてもロスカットする必要は一切ありません」ということから、損切り幅は相当深い可能性があります。まさに分速FXのように、100pipsくらいの損切り幅を持たせているのかもしれません。
動画内では「ストップされないストップを算出する」と語っているので、ストップは当然置くのだろうが、非常に深い位置に損切りラインを置くということなのでしょう。
当然、強制ロスカットも避けなければいけないので、ロット数なども相場に合わせて適宜変えている可能性もある。
利食いは小さい幅か?
ゴールデンアルティメットトレードは損切り幅が深い(大きい)代わりに、利食いポイントは非常に近い可能性があります。
利食い0.1%~0.2%で日に10回以上は利食いしていますので今週の利益は元金に対して、8%増えました。
(中略)
0.1%だとスプレッドも馬鹿にならないので私的には0.2%でやって行こうと決めました。
引用:公式サイト
ユーザーの声にもあるように、利食いは総資金(?)に対して0.1%〜0.2%。リスクリワードは、100:1くらいと予測できます。
ゴールデンアルティメットトレードのもう一つの特徴として、ナンピンを使う点があります。エントリー後、意に反してレートが下がったときに、段階的にナンピンを仕掛け細かく利確していきます。
ロスカットしなければ勝率が高くなるのはあたりまえ…
至極当然の話ですが、いっさい損切りをしなければ理論上の勝率は100%になる。含み損に耐えられるだけの資金、そしてロット数でトレードを行えば、強制ロスカットの心配も不要。
Yahoo!ファイナンススタジアムの有名人だったIcchan3氏と同様、低レバで運用することである程度の含み損に耐えることは可能です。
資産7600万円超で某掲示板でも話題沸騰!爆益トレーダーの損切りしない手法とは?
■話題のIcchan3の取材に成功!
「名前は『イッチャンサン』です。仕事があるので取引するのは夜が中心。布団でゴロゴロしながら、スマホで注文しています。
そういって笑うのは、当のIcchan3本人。ザイFX!編集部では、話題のIcchan3の取材に成功。尽きない疑問の数々について答えてもらった。
「FXを始めたのは2007年7月。FXの利益を脱税した主婦が話題になり、ブームだったので。最初はビギナーズラックで儲かりました」
引用:ザイFX!
そんなIcchan3氏も、GBPJPY(ポンド円)及びAUDJPY(豪ドル円)の暴落による含み損に耐えられず、消えてしまいました。
99.9%の勝率が意味するものとは?
ゴールデンアルティメットトレードは、99.9%の勝率を声高に謳っています。ところで99.9%の勝率が意味するものは何か?考えてみたことがあるでしょうか?
投資に限らず、あらゆる事象はリスクとリワードのバランスが取れています。つまりリスクが大きければリワードも大きくなり、リスクが小さければリワードも限定されるということ。勝率99.9%が意味することは、得られるリワードが限りなく小さいということです。利確ポイントが近く利益幅が小さいのです。リスクが小さい代わりに、小さな利益を大量に積み上げていくことが求められる手法ということです。
元手が小さければ、それこそマクドナルドでアルバイトをしたほうが、はるかに稼げるということにもなりかねません。
そのあたりをよく考えて、検討すべきでしょう。
- ゴールデンアルティメットトレード公式サイト
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