「ドルスキャワールドFX」とはどんなFX商材か?
「ドルスキャワールドFX」はUSD/JPY1分足スキャルのサインツール商材だ
ドルスキャワールドFXはいわゆるシグナル点灯ツールです。チャート上に大小の矢印を表示させて仕掛けと手仕舞いのタイミングをはかる、昔ながらのインジケーターですね。
タイトル:ドルスキャワールドFX 販売:株式会社金馬新聞 メディア:MT4インジケーター 発売日:2017年5月8日 ドルスキャワールドFX【公式サイト】 |
ドルスキャワールドFXのルールは極めてシンプルです。
- 直近の大きな矢印と同じ向きの矢印点灯でEntry
- 逆の矢印出現でExit(Stop)
たったのこれだけです。チャート画面もすっきりしています。
インジケーターの基本構成は次のとおりです。
- ロジック:カウンタートレード・スキャルピング
- 推奨通貨ペア:USDJPY
- 推奨時間足:1分足
- 平均保有時間:10分〜1時間
実際に稼働している動画がYouTubeにありましたので貼っておきます。
一昔前のFX商材を彷彿とさせる
ドルスキャワールドFXをみると、一世代前のFX情報商材のような印象を受けます。いわゆる矢印点灯型のシグナルツールであり、シグナルに従って仕掛けと手仕舞いを繰り返す。
「相場背景を重視するタイプ」のFX商材が主流の中で、極めて異質なFX商材といえます。4〜5年前にタイムスリップした感がありますね。
ドルスキャワールドFXの成績公開ブログがあるが・・・
販売者本人による収支を毎日公開しているというブログが用意されています。
- ドルスキャワールドFX収支公開ブログ
直近(2017年7月7日)の収支を見ると・・・
- 5.5pp 13:00
- 16.5pp 22:00
- 1.5pp 2:00
収支+23500円
(中略)
【総合成績】
1408勝 435敗 エントリー数1843(引き分けはスプレッドコストのみ加算に変更)
勝率 76.4%
勝ちpp 12136.7pp
負けpp 5997.1pp
スプレッドコスト 564.9pp
(0.3ppで計算)+5574.7pp
収支+5,574,700円
以上です。
引用:ドルスキャワールドFX収支公開ブログ
ご覧の通り、文字のみの成績となっています。このデータを「収支公開」と呼ぶにはちょっと無理がありそうです。信じるか信じないかはアナタ次第ということになりますね。
サインツールではなく補助ツールとして使うならばアリか
ドルスキャワールドFXをサインツールとして使うのは、ちょっと怖いですね。むしろトレードの補助ツールとして使うくらいのほうが有効でしょう。つまり点灯シグナルを参考にして裁量を絡めてトレードするわけです。
大きな相場の方向性や大局を注視しつつ、仕掛けのタイミングをはかり、逆張りシグナル点灯でカウンタートレードをするわけです。
同じサインツールならば「ドラゴンストラテジーFX」の方が使い勝手が良い
ドルスキャワールドFX同様にサインツールの代表としてすぐに思い浮かぶのがドラゴンストラテジーFXです。
- ドラゴン・ストラテジーFX 【検証とレビュー】
- ドラゴンストラテジーFXとSQIを組み合わせて検証してみる
- ドラゴンストラテジーFXとSQIを同時に表示させるまでの手順
- ドラゴンストラテジーFXの優位性を高める工夫
ドラゴンストラテジーFXの最大の特徴は「大きな時間足への同調、押し目・戻しでENTRY」をおこなう点です。相場背景をより大きな時間足で捉え、同調する方向へのみ仕掛けます。
「押し目・戻り」を狙ってトレンドに乗るスタイルは「カウンター狙い」よりもはるかにリスクが低く、かつ損切りも浅く設定することが可能です。
ツールとしての完成度、ロジックの緻密さにおいて、ドラゴンストラテジーFXに一歩及ばないという印象を抱いてしまいます。
「ドルスキャワールドFX」の欠点
ドルスキャワールドFXのデメリットについて触れておきます。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
1.1分足スキャルは初心者に不向きなトレードだ
1分足スキャルはどちらかと言えば中級者以上向けのトレード手法です。初心者にスキャルピングは不向きであると考えています。短期的には勝つことが可能でも、トレード回数をこなしたときにトータルで勝つことが難しいトレードです。
その一方で、「シグナル点灯ツール」は極めて初心者向きのツールです。このあたりに矛盾点というか、齟齬を感じてしまいます。
2.専用ブログで公開されている収支は「文字データ」のみ
2017年5月19日から現在まで「収支」が継続的に公開されていますが、これらは全て「文字の羅列」です。証券口座の成績でもなく、MT4の成績でもありません。この文字データを見れば確かに素晴らしい成績と言えますが、鵜呑みするのは危険かもしれません。可能であれば裏付けデータを公開して欲しいところです。
- 1分足スキャルは初心者に不向きなトレードだ
- 専用ブログで公開されている収支は「文字データ」のみ
「ドルスキャワールドFX」の評価ポイント
次にドルスキャワールドFXの評価できるポイントです。
1.シンプルなシグナルツールが好きな人にはマッチするか
ドルスキャワールドFXのチャート画面はとてもスッキリしていて見やすです。大小の矢印以外にインジケーターは一切表示されていません。
シンプルなインジケーターを好むトレーダーにはマッチするかもしれません。
2.逆張りトレーダーが裁量で使うならばアリ
シグナルは逆張りポイントで出現します。シグナルを鵜呑みのするのが怖いというユーザーは、むしろ裁量トレードの補助ツールとして使うならば有効かもしれません。もしくは自身のロジックのフィルターとしてシグナルを活用するなど、用途がありそうです。
- シンプルなシグナルツールが好きな人にはマッチするか
- 逆張りトレーダーが裁量で使うならばアリ
「ドルスキャワールドFX」総合評価
【結論】一世代前のシグナル点灯ツールという印象が拭い去れないが逆張りトレーダーが補助ツールとして活用するならばアリかも・・・同類のドラゴンストラテジーFXと比べると”完成度”においていま一歩及ばない
単純なシグナル点灯ツール商材は、どうしても古い印象を抱かざるを得ないですね。それでもロジックに深みがあれば良いのですが、1分足のカウンタートレードでは、規則性のないノイズ(波)を狙うようなものです。昨今の相場背景重視の商材と比較すると物足りなさを感じてしまいます。
同じシグナル点灯ツールならばドラゴンストラテジーFXのほうが完成度が高いでしょう。
- 1分足スキャルは初心者に不向きなトレードだ
- 専用ブログで公開されている収支は「文字データ」のみ
- シンプルなシグナルツールが好きな人にはマッチするか
- 逆張りトレーダーが裁量で使うならばアリ
「ドルスキャワールドFX」を購入したほうが良い人
- シグナル(矢印)点灯ツールが好きな人
- 逆張りトレードが好きな人・得意な人
- シンプルなチャート画面を求めている人
「ドルスキャワールドFX」を購入しないほうが良い人
- 相場を俯瞰し背景を精査した上でトレードしたい人
- 中上級者
- 裁量判断でトレードしたい人
タイトル:ドルスキャワールドFX 販売:株式会社金馬新聞 メディア:MT4インジケーター 発売日:2017年5月8日 ドルスキャワールドFX【公式サイト】 |