トレンドハンターFX|概要
クロスリテイリングの商材「トレハンFX」をレビューします。リリースは2013年と古いのですが、現在でも売り上げランキングに顔を出すロングセラー商材です。クロスリテイリング社は、様々なか異色トレーダーともコラボして、精力的にFX商材をリリースしていますね。
販売元:クロスリテイリング株式会社
メディア:会員サイト・インジケーター
発売日:2013年3月26日
公式サイト:http://cross-service.jp/info/trehun/index.php
トレンドハンターFX|検証とレビュー
ではトレンドハンターFXの本編をレビューしていきます。
日足・4時間足での2本の移動平均線を使った”押し目・戻し狙い”のトレンドフォロー手法
トレハンFXは、日足・4時間足をメインにしたスイングトレードです。ロジックはトレンドフォローであり、使用するテクニカルは2本の移動平均線がメインです。サポレジラインも補助で使用します。
トレンドフォローですが、ブレイクアウト狙いではなく、押し目や戻しを狙って仕掛ける堅実な手法です。
期間の異なる2本の移動平均線を使ってトレンド初期の「押し目」「戻し」を確認します。エントリーする前にフィボナッチを使ってストップ幅を確定し、その幅に応じた最適なロット数を算出し、次足でエントリーをおこないます。
利益最大化のためのトレーリングストップ&ピラミッディング
エントリー後にトレンドが継続すれば、利益を最大化するためにトレーリングストップ&ピラミッディングをおこないます。
トレンドにつきものの「ダマシ」回避対策ですが、MTF(マルチタイムフレーム)によって執行時間足(4時間足)よりも大きな時間足(日足)で相場の方向性を確認し、大きな時間足に同調する方向に仕掛けるなどの工夫がなされています。
またMACDのダイバージェンスを利用することで、より確度の高いトレードをおこなう方法が紹介されています。
矢印インジケーターは提供されるが基本は「裁量」
トレンドハンターFXでは、チャート上に「矢印」を点灯させるオリジナルインジケーターが提供されますが、あくまでトレードをサポートする補助ツールとしての位置付けです。
基本的には、裁量中心のトレードとなります。つまり移動平均線を使って「押し目」「戻り」を確認し、ストップ幅に応じたロット数を算出し次足にて仕掛ける、という流れですね。
リスクを「見える化」するトレハンFXの資金管理法
トレンドハンターFXの「資金管理法」は初心者必読です。トレードにおけるリスクを「見える化」するための資金管理であり、やるのとやらないのとではトレードの質を大きく左右します。
1回のトレードにおける資金喪失リスクを全資産の数%以内に収めるという考え方です。ビクトリーメソッドアドバンスやマエストロFXなどでも採用されている一般的な資金管理法の1つです。
エントリー前に損切り幅を決めるのですが、その幅をあなたの資金量から算出するというものです。通常は自己資金の2%程度をリスク許容額として定める場合が多いです。つまり100万円の自己資金であれば、1回のトレードで最大2万円までのリスク(損失)を取るということですね。この2万円というリスクに応じて、ロット数を調整していきます。
ストップの位置は相場状況に応じて変わります(直近の高値・安値プラスマイナス○pipsなど)。許容リスク額(2万円)が決まったならば、ストップ幅からその額に応じたロット数を算出します。つまりロット数はトレードに応じて常に変動するということです。その一方で1回のトレードで失う金額は一定ということになります。
例)資金100万円、1回のトレードにおけるリスク許容額は2%(=2万円)
- 今回のトレードで20pipsで損切りを行うならばその損失額が2万円になるようにロット数を計算する
- 仮に1万通貨に対し1pipsの負けで100円の損失が生じるならば、20pipsで2,000円の損失となる(100円✕20pips=2,000円)
- 許容損失額が2万円(2%)なのでエントリーは10ロットでおこなう(2万円÷2000円=10)
- もしもストップにかかってしまったら、損失は2万円(2%)となる
トレンドハンターFXでも推奨されている資金管理法もおおむね上記と同じです。リスク許容額は2%ではなく3%とやや緩めです。
ロジック中心のFX商材においては、地味な資金管理法は、ないがしろにされる傾向にあります。トレンドハンターFXは、地味だけど重要な資金管理法をロジックの中に組み込むことで、初心者向け商材としての完成度を高めたという印象を受けます。
トレンドハンターFXの概略まとめ
最後に、トレンドハンターFXの概要をまとめておきます。
- スイングトレード(4時間足・日足)
- トレンド初期の「押し目」「戻し」で仕掛ける
- ポジション保有期間は数日から数週間
- 日足で1ヶ月に2~3回の仕掛けチャンス有り
- 推奨通貨ペアはEURUSD(ユーロドル)GBPUSD(ポンドドル)
ご覧の通りスイングトレード教材ですので、毎日トレードしたい方には不向きです。
トレンドハンターFX|欠点
トレンドハンターFX(トレハンFX)のデメリットについて触れておきます。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
4時間足・日足メインのスイングトレードであるためトレードチャンスは多くない
4時間足・日足メインのトレンドフォローですので、トレードチャンスはそれほど多くありません。日足ならば仕掛けチャンスは月に数回程度しかありません。だからこそ相場のノイズ(雑音)に惑わされることなくトレードできるのですが、トレードそのものが大好きな人には物足りなさを感じさせるでしょう。
ロジックはベーシックなもので期待しすぎないほうがよい
トレンドハンターFXのロジックには特段目新しさはありません。2本の移動平均線とサポレジを使った押し目・戻し狙いの順張りです。特殊な手法を求めている人は肩透かしをくらいます。
- 4時間足・日足メインのスイングトレードであるためトレードチャンスは多くない
- ロジックはベーシックなもので期待しすぎないほうがよい
トレンドハンターFX|評価点
次にトレンドハンターFX(トレハンFX)の評価できるポイントです。
スイングトレードとトレンドフォローの相性の良さ
トレンドフォローにおける最大のネックは「ダマシ」です。しかしこの「ダマシ」は、執行時間足を大きくすればするほど少なくなる傾向にあります。つまりトレンドフォローはスイングトレードとの相性が素晴らしく良いのです。
多くの初心者が陥りがちなミスとして、5分足や15分足、30分足でトレンドフォローを行おうとすることが挙げられます。短い足ではノイズが増え、頻繁に「ダマシ」に遭遇します。せっかくの利益を多くのダマシによって削られてしまうのです。
トレンドフォローを徹底しておこなうならばより大きな時間足に目を向ける必要があります。トレンドハンターロジックが4時間足・日足をメイン執行時間足にしている点は極めて合理的であり、評価できます。
資金管理をロジックに組み込むことの重要性を学ぶ
初心者ほど軽く考えてしまうのが資金管理です。トレハンFXでは厳密な資金管理でロット数を算出する方法を採用しています。その時の気分でロット数を決めていた初心者は大いに参考になるはずです。トレハンFXは相場で生き残るための「資金管理の基本」を学ぶことができるFX商材です。
- スイングトレードとトレンドフォローの相性の良さ
- 資金管理をロジックに組み込むことの重要性を学ぶ
トレンドハンターFX|総合評価
【結論】派手な販売ページとは裏腹に”手堅いロジック”だ
リスク管理も徹底しておりマニュアル通りに取り組めば安全なトレードが可能
時間のない方にこそチャレンジして欲しい”スイングトレード”だ
意外と手堅いロジックが展開されていて驚いたというのが第一印象。なるほどこれなら勝てるな・・・という感想です。リスク管理も徹底しているので、マニュアル通りにトレードすれば、大きく負けることはまずありません。使用するテクニカルも移動平均線とサポレジライン、MACDなど基本的なものばかりですので、習得は難しくありません。トレンド初期の調整を狙い撃ちするロジックも「手堅さ」を感じさせます。
動画やマニュアル等のコンテンツは、クロスリテイリング社ならではのスキのない会員制サイトでワンストップ提供されます。
- 4時間足・日足メインのスイングトレードであるためトレードチャンスは多くない
- ロジックはベーシックなもので期待しすぎないほうがよい
- スイングトレードとトレンドフォローの相性の良さ
- 資金管理をロジックに組み込むことの重要性を学ぶ
販売元:クロスリテイリング株式会社
メディア:会員サイト・インジケーター
発売日:2013年3月26日
公式サイト:http://cross-service.jp/info/trehun/index.php