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あなたは真似できますか?損切りしない戦略
先日の記事でFX資産総額7300万円!のIcchan3氏をご紹介しました。彼の戦略で特徴的なのは以下の2点です。
Icchan3氏の戦略
- 損切りしない
- 低レバレッジ
レバレッジを1〜2倍程度に押さえることで、含み損に耐えられる体力を温存し、損切りせずにレートが戻るのを待ってから利確するという手法です。
実際に彼の成績を見てみると、マイナス(つまり損切り)が見当たりません。
履歴はまだまだたくさんあるので、興味がある方は直接ファイナンススタジアムをご覧ください。
損切りしない戦略は、一見かなり簡単そうに見えますし優位性がありそうに見えますね。
為替レートは大小の波を描きながら相場を形作っています。ポジションを立てて仮に含み損を抱えたとしても、我慢してポジションを持ち続ければいずれはレートが戻ってくる…その時に利益確定すればいい!と考えてしまう方も多いでしょう。レバレッジを低く抑えておけば、ある程度の含み損には耐えられるはずだ!なんて考えてしまうのでしょうね。
はたして、損切りしない戦略は本当に簡単なのでしょうか?
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GBPJPYの含み損は250万円超…
Icchan3氏が直近で立てたポジションをご覧ください。
12月11日に、GBPJPY(ポンド円)の買いポジションを合計200万通貨立てていますね。現時点(2015年12月17日)では、この2つのポジションが最新のようです。さて、この2つの買いポジションですが、現在は以下のように含み損を抱えています。※2015年12月17日11時5分の時点です
しびれますね!
6日前に立てたポジションが250万円の含み損を抱えています。取得価格は184.617円ですが、現在は1円以上下げて、183円前半をウロウロしています。(※2015年12月17日11時5分の時点です。)AUDJPY(豪ドル円)の含み損を合わせると350万円のマイナスです。
Icchan3氏はGBPJPYが上昇することを予測して買いポジションを立てているのですが、現在は250万円前後の含み損を抱えてしまっています。
低レバで資金の多い彼にとってはそれほど痛くも痒くもない(想定内の)含み損かもしれません。もしも資金の少ない人が同規模の含み損を抱えしまったら、正常な精神を保つことは困難でしょう。ましてやハイレバ(10倍〜20倍)で保有していれば、ここまで持ちこたえられない可能性すらあります。含み損が大きくなる前に損切りをするか、決断できずにロスカットされるか、どちらかでしょうね。
緻密な資金管理戦略と強い精神力の賜物(たまもの)
Icchan3氏がポジションを建てる際は、自身の資産額とレバレッジによって、どこまでレートが逆方向に振れても大丈夫なのか?しっかりと計算しているはずです。今回も1円程度のマイナスは想定内かもしれません。それにしても250万円の含み損は資産総額7300万円からすれば3%を超えていますが。
250万円もの含み損を抱えてもなお、レートが戻るまで耐えられる精神力と、それを支える緻密な資金管理があるからこそ、損切りをしないという戦略が可能になるのですね。もちろん相場を読み解くスキルも持ち合わせている必要があります。なかなか真似はできません。
今後、もう少しレートが下がるようであれば、さらなる買い増しをしてくる可能性もありそうです。
”損切りしない戦略”は簡単ではないが習得は可能だ
Icchan3氏の戦略は、誰でも簡単には真似することはできませんし、そもそも万人向きとも言えません。
Icchan3氏と同様の戦略を取りたいのならば、まずは緻密な資金管理を学ぶことです。自身の手持ち資金とレバレッジによって、どこまでの含み損に耐えられるのか?そして含み損に耐えられるだけのマインドを鍛えるために、少ない資金から慣れていき、徐々に大きな資金を動かせるようになるまで訓練を積み重ねる必要があります。さらに、長期的な視野で相場を捉え、最適な仕掛けどころを探るためのトレーニングも必要でしょうね。
ちなみに4億7000万円も稼いだ池辺雪子さんも、損切りに関しては以下のようなコメントを残しています。
引用
「こまめな損切りは利益チャンスを逃す」と8億円稼いだ主婦
FXの解説本やセミナーなどで、著者や講師の方が強調するのは、損切りの重要性です。ストップロス(損切り指値)をきちんと入れておけば、大きな損失を出さずに済む、ということなのですが、実は、私は損切りがそんなに重要だとは思っていません。逆に、こまめにすることで、利益を出すチャンスをみすみす逃してしまう、と考えています。
例えば、ドルの買い注文を入れたときに、約定した水準よりも10銭円高にストップロスを入れると、ドル安が進んでも大きな損は出ないでしょうが、すぐに損切りが行なわれて、ドルが上昇に転じたときに利益を出すことができません。これでは、みすみす儲けるチャンスを逃しているようなものです。
私は、資金管理さえしっかりしておけば、損切りのためのストップロスは必要ないと考えています。ここでいう資金管理とは、投資資金を証拠金の3分の1から半分までに留めておくことです。そうしておけば、相場が自分の予想と反対方向に動いても、強制決済されず、ある程度耐えられます。相場が自分の予想通りに動くまで、じっくりと待てるわけですね。先日の震災後の急激な円高時も、証拠金に余裕があれば、ストップロスを回避できたと思います。
ただし、3分の1から半分というのはひとつの目安であって、FX業者によっては建てられる枚数に差が出ます。レバレッジで見た場合、10倍前後に収まるようにしておきましょう。
欲張って証拠金の目いっぱいまで建玉を増やし、運用資金を大きくするから、損切りが必要になるのです。私がストップロスにかかったのは、この10年で2回だけ。それも、全体の建玉が大きくなりすぎて、それを整理するためにストップロスを入れたものです。
相場が予想と反対方向に行くと、心中穏やかではありません。余裕を持って見守るためには、やはり、しっかりしたテクニカル分析に基づいてトレードすることが大事です。
引用:NEWSポストセブン
なかなか含蓄のあることばです。