「ボルマン理論FX」とはどんなFX商材か?
ボルマン理論FXはExcelを使った発注ツールだ
「ボルマン理論FX~億トレーダーへの道◆秒速スキャルピングツールの最終兵器【Hyper Click Billionaire Scalping 】◆」。とても長い商品名です。
過去にHyper Click FXをリリースした長谷川周一氏(販売は吉崎佐次郎)の新作です。Hyper Click FXは当サイトでもレビュー済みです。レビュー記事はこちら。
タイトル:ボルマン理論FX【Hyper Click Billionaire Scalping 】 開発:長谷川周一 販売:吉崎佐次郎 メディア:Excelマクロツール(発注ツール) 発売日:2016年12月22日 ボルマン理論FX【Hyper Click Billionaire Scalping 】公式サイト |
ボルマン理論FXを一言で表すならば「Excelのマクロ機能を活用した自動発注ツール」です。
通常はMetaTrader4や証券会社オリジナルのプラットフォームを使って発注を行い、トレードをします。
ボルマン理論FXツールは、Excelを使って自動的に注文をすることを可能にしたツールです。なんだかよくわかりませんね。
もっと噛み砕いて言えば、Excelの特殊機能を活用してパソコンのブラウザ画面に表示した証券会社の取引画面を自動的に操作するということです。つまりExcelで自動売買させるわけです。
うーん、かえってわかりにくくなったでしょうか?
Excelで自動売買ができるってどういうこと?
Excelでブラウザを自動操作し、FXの注文(発注や決済)ができる。にわかには信じがたいかもしれませんが、Excelのマクロ機能を使えば容易に可能です。
実際にExcelのマクロを使って「楽天証券」の売買画面で自動売買しているシーンをご覧ください。ただしFXではなく日経225先物ミニの売買です。
上の動画を見ると、カーソルがモニタ画面上を縦横無尽に動いていますが、これすべて自動です。人が手動で動かしているのではありません。
マウスカーソルを自動で動かす方法は、ExcelのVBA機能を使っています。パソコンの画面に映し出された取引画面上のボタン座標位置を取得しておき、順番にクリックをさせるプログラムを組みます(=自動化)。
特定の決まった手順(クリック・フォーム入力等)であれば、Excelで自動化することが可能なのです。
Excelを使えば、単純作業を自動化できるわけです。
ボルマン理論FXの原型となったHyper Click FXも、Excelを使って証券会社の取引画面を自動操作し、注文をオートメーション化するツールでした。
Excelのマクロ機能を使うメリットとは?
そもそも、なぜExcelを使って自動売買するのでしょうか?自動売買するならばMetaTraderのEAを使えば簡単に実現できます。
実はExcelを使うメリットは、別のところにあります。MetaTraderに対応していない証券会社を使って自動売買したいときに、Excelツールを活用するのです。EAを使いたくても使えない証券会社はたくさんあります。
スプレッドの小さな証券会社で自動売買したいのに、そんな証券会社に限ってMetaTraderに対応していない・・・。そんな時にExcelマクロ機能を使って組み上げた自動売買システムを使えば、簡単に自動化できるのです。
EAや取引ルールのロジックをExcelに飛ばし、Excelで証券会社の取引画面を自動操作して注文を完了させる。それがHyper Click FXやボルマン理論FXのセールスポイントです。
ボルマン理論FXとHyper Click FXの違い
ボルマン理論FXには最初からスキャルピングロジックが装備されている
今回レビューするボルマン理論FXには、最初からスキャルピングロジックが備わっています。つまり、独自のスキャルロジックをExcelのマクロ機能を使って、様々な証券会社で取引を可能にしたツール、それが「ボルマン理論FX」です。
2012年にリリースされたHyper Click FXはExcelの自動売買機能のみであり、ロジックは自分で用意しなければなりませんでした。
しかし今回の「ボルマン理論FX」では、Excelの自動売買機能に加え、スキャルピングロジックがセットになって提供されています。
- Hyper Click FX・・・MT4のシグナルを国内証券会社システムにコピー発注できるツール
- ボルマン理論FX・・・オリジナルのスキャルシグナルを国内証券会社システムに発注できるツール
プライスアクションを駆使したレンジブレイク
ボルマンスキャルピングとは?
「ボルマン理論FX」にスキャルロジックが標準装備されているとなると、そのロジックの優位性が気になりますね。一体どのようなロジックなのでしょうか?
ロジックのベースは独立系トレーダーボブ・ボルマン氏(Bob Volman)が提唱してきたプライスアクショントレードです。彼の著書はこちら。ティックチャートの入門書ともいえる良書です。
それほどメジャーとは言えないボブ・ボルマン氏ですが、実は隠れた人気を持ちます。日本国内でもボブ・ボルマン氏の手法をベースにしたトレードを実践している方が存在します。
- ボブボルマンFX実践ブログ
- カタツのボブボルマン式FXブログ
- 目標はボブ・ボルマン氏!
「ボルマン理論FX」は、ローソク足のプライスアクションに特化し、具体的な手法(レンジブレイク)に落とし込んだボルマンロジックをベースにしています。
とはいえ、「ボルマン理論FX」のロジック部分はブラックボックスなので、実際にどのようなロジックでトレードを行っているのかはまったくわかりません。
余談ですが、人の名前を無断で商標名(ボルマン理論ロジック)に使ってよいのでしょうか?ちゃんとボルマン氏本人の許可を取ったのか気になりますね。
自動化してるけど、裁量手法?
「ボルマン理論FX」はExcelを使った自動売買システムですが、ポジションは手動で建てます。ではどこが自動なのでしょうか?販売ページのQ&Aには次のように記載があります。
本システムは、手動で建てたポジションに対して自動的にValiableStop(直近高値安値を基準にした可変ストップ)を置いたり、トレーリングストップやストップ建値移動などの機能も備えておりますので、汎用ツールという意味ではシステムトレードに分類されるかも知れませんが、本質はこのような機能を利用した裁量トレードにあると考えております。
つまり、エントリーのみ手動で、利確と損切りは自動化してあるわけです。
- エントリー・・・手動(裁量)
- ストップ・・・自動
- リミット・・・自動
実はエントリーも自動でおこなう「ボルマン理論FX」上位版も存在します。それがSP(スペシャル)バージョンです。さらにEX(エクストラ)バージョンと呼ばれる最上位版では、MT4のEAやインジケーターシグナルを国内証券会社に送信する機能も付加されます。
整理すると以下の3種類の「ボルマン理論FX」が存在することになります。
- ベーシック版(33,333円)・・・エントリー以外は全て自動化
- スペシャル版(55,555円)・・・エントリーも自動化
- エクストラ版(77,777円)・・・スペシャル版にHyper Click FXの機能を追加
「ボルマン理論FX」の欠点
「ボルマン理論FX」のデメリットについて触れておきます。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
1.完全な自動売買ではないこと
ベーシック版のエントリーは手動でおこなう必要があります。ストップとリミットのみ自動ですので、正確には「半自動」ツールですね。全てを自動化するにはスペシャル版以上のバージョンを購入しなければなりません。
2.ロジックの優位性が不明であること
装備されているスキャルロジック(ボルマン理論)の優位性については、未知数です。販売ページ内に「直近の成績」らしきものがグラフとして掲載されていますが、フォワードデータはありません。つまり購入者が自分で人柱となり、ボルマン理論FXの優位性を実証していくことが求められます。
- 完全な自動売買ではないこと
- ロジックの優位性が不明であること
「ボルマン理論FX」の評価ポイント
次に「ボルマン理論FX」の評価できるポイントです。
1.自動化ツールが使えない国内証券会社での半自動化が可能
Excelのマクロ機能を活用することで、EAなどを使えない証券会社で半自動化トレードを可能にするツールです。前作Hyper Click FX同様にユニークな商材です。
- 自動化ツールが使えない国内証券会社での半自動化が可能
「ボルマン理論FX」総合評価
【結論】Excelを活用した半自動化ツールは着眼点がユニークだ とはいえ装備されるロジックに優位性がなければ意味がない
フォワード成績が非公開であることの意味をしっかり吟味して購入検討すべきだろう
結局のところ、ツールの機能云々よりも、ロジックそのもに優位性がなければ、使う意味がありません。ボルマン理論をどのようにロジック化したのか、そのロジックには長期的な優位性があるのか、そのあたりを明確にしていただかないと、怖くて使えないのではないでしょうか。
まずは販売者が半年〜1年以上のフォワード成績を公開するべきでしょうね。その実績が右肩上がりならば検証の余地はあるでしょう。
- 完全な自動売買ではないこと
- ロジックの優位性が不明であること
- 自動化ツールが使えない国内証券会社での半自動化が可能
タイトル:ボルマン理論FX【Hyper Click Billionaire Scalping 】 開発:長谷川周一 販売:吉崎佐次郎 メディア:Excelマクロツール(発注ツール) 発売日:2016年12月22日 ボルマン理論FX【Hyper Click Billionaire Scalping 】公式サイト |