「みんなでFX -Rising Sun-」とはどんなFX商材か?
”運転免許証”を販売ページで公開する販売者は初めて…
自らの個人情報(経歴)をこれでもかと開示している古橋弘光さん。デリバディブ業界を27年間渡り歩いてきた古橋さんが満を持してリリースしたFX商材、それが「みんなでFX」です。
個人情報開示とFX商材の優位性はなんら関係がありませんが、ここまで経歴を開示し運転免許証まで公開しているわけですから、よっぽど自信があるのでしょう。
タイトル:みんなでFX -Rising Sun- 販売:株式会社Trader’sMarket メディア:PDF・動画・インジケーター 発売日:2016年10月21日 トレイダーズ証券出身 古橋プロデュース『みんなでFX』 -Rising Sun-【公式サイト】 |
「みんなでFX -Rising Sun-」はライン&ゾーントレードだ
抵抗帯・支持帯を意識したライントレード
「みんなでFX -Rising Sun-」はライン&ゾーントレードです。まずはチャートをご覧ください。
複数のラインによってゾーンを形成していることがわかりますね。このゾーンは抵抗帯・支持帯と言っても良いでしょう。上値抵抗帯・下値支持帯ですね。「みんなでFX -Rising Sun-」は、ゾーンを意識した逆張りトレードをおこないます。
PIVOT(ピボット)と酷似したラインチャート
ところで、これらのラインはPIVOTをベースにしたFiboZoneと呼ばれるテクニカルと酷似していますね。PIVOTは単純に前日の高値・安値・終値をもとに指標となるサポレジラインを複数本描写してくれるインジケーターです。毎度のことで恐縮ですが、私が愛読する『外為オンライン特別講座』から画像をお借りします。
そしてFiboZoneは、PIVOTラインをベースにしてフィボナッチ係数でサポレジライン(ゾーン)を描写するテクニカルです。センターライン(PIVOT)を中心に上下に複数のラインを描写します。これらのラインがレート反発やブレイクの目安となります。
ラインを意識した逆張り&ブレイクアウト
みんなでFXのトレードの流れをまとめておきます。
- 朝7時に更新されたライン ・ ゾーンを確認
- 相場がラインやゾーンに触れたタイミングで”条件”に従いエントリー
- 損切り・利確の設定を行い、決済されるまで待つ
毎朝7時にライン(ゾーン)が自動更新され、そのライン(ゾーン)タッチで仕掛けるわけです。基本は逆張りですが、ラインブレイクも仕掛けます。
ロジックはオーソドックスなものですね。提供されるツールは、PIVOTをベースにアレンジを加えたという印象です。
2010年に無料配布されているカスタムインジケーター(PIVOT)と類似点が多い…
以下のサイトで配布されている無料インジケーター(2010年3月に配布)とも酷似してることからも、PIVOT(FiboZone)がベースになっていることは間違いないでしょう。
「みんなでFX -Rising Sun-」の欠点
「みんなでFX -Rising Sun-」のデメリットについて触れておきます。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
1.PIVOTベースのロジックを機関投資家と同じトレード環境と呼ぶには大げさすぎる
「みんなでFX -Rising Sun-」のベースはどうやらPIVOT(FiboZone)であると推測されます。PIVOT(FiboZone)であるならば、「機関投資家と同じトレード環境が整います」というのはちょっと大げさな表現に感じます。インジケーターの形状は、とあるMetaTraderの備忘秘2010年3月20日の記事に掲載されているものと酷似しています。とはいえ、それが優位性を左右するわけではありません。ベーシックな手法やテクニカルであっても優位性があれば十分なのです。
- PIVOTベースのロジックを機関投資家と同じトレード環境と呼ぶには大げさすぎる
「みんなでFX -Rising Sun-」の評価ポイント
次に「みんなでFX -Rising Sun-」の評価できるポイントです。
1.抵抗帯や支持帯(ゾーン)を意識した逆張りトレード&ブレイクは王道
過去(前日)の値動きによって形成された抵抗帯・支持帯を意識したトレードは、非常にベーシックであり王道です。支持帯・抵抗帯によって段階的な節目を感じ取ることができ、仕掛けのタイミングや手仕舞いの目安などを明確にしやすいというメリットがあります。ルールも明確で、シンプルなトレードを実現することが可能です。
2.販売者自らが詳細な経歴(個人情報)を開示する勇気
過去の経歴だけでなく運転免許証までを販売ページ内で開示するというのは、これまでに見たことがありません。相当の覚悟と自信の表れでしょう。他の販売者にここまで望むことはできませんが、古橋弘光さんを見習って最低限の経歴などを掲載するべきでしょうね。どこの馬の骨かわからない自称プロトレーダーがあまりにも多く、辟易します。
3.継続的にフォワード成績を公開していること
販売ページには、古橋弘光さんのフォワード成績が更新掲載されています。過去成績だけでなく、フォワード成績も継続的に掲載する販売者は稀(まれ)です。販売者の鏡ですね。
- 抵抗帯や支持帯(ゾーン)を意識した逆張りトレード&ブレイクは王道
- 販売者自らが詳細な経歴(個人情報)を開示する勇気
- 継続的にフォワード成績を公開していること
「みんなでFX -Rising Sun-」総合評価
【結論】前日の値動き(高値・安値)を基準に当日の支持帯や抵抗帯を割り出して仕掛けのタイミングを取るベーシックな手法だ
新鮮さはないが比較的なじみやすいロジックは初心者向きだ
ツールの使い勝手も悪くない
機関投資家と同じトレード環境…という大げさな表現の割には、実体は極めてオーソドックスなPIVOT(FiboZone)を使ったゾーントレードです。提供されるインジケーターで描写される複数の支持/抵抗ライン(ゾーン)の計算根拠は、前日の値動き(高値・安値)です。これらの支持/抵抗ラインは、全員が同じラインを意識するからこそ、ラインが効果的に機能するというメリットがあります。
ライントレードの重要なポイントは、むやみに自己流にアレンジなどしないで他の人々と同じ計算式で算出したラインであることです。変にアレンジすれば、その他大勢と違うラインを意識することになってしまい、ライントレードの意味がなくなるからです。つまり「みんなでFX -Rising Sun-」がライントレード(ゾーントレード)であるならば、インジケーターが描写するラインは、ベーシックでなければならないのです。
結局、ライントレードを基本ロジックとするFX商材は、どれも似たり寄ったりになってしまうのですね。違いを出すことが難しく、違いを出そうとすれば優位性が損なわれてしまうのです。FX商材販売者は、このジレンマと戦いながら新商材を開発販売しているわけです。大変ですね。
- PIVOTベースのロジックを機関投資家と同じトレード環境と呼ぶには大げさすぎる
- 抵抗帯や支持帯(ゾーン)を意識した逆張りトレード&ブレイクは王道
- 販売者自らが詳細な経歴(個人情報)を開示する勇気
- 継続的にフォワード成績を公開していること
「みんなでFX -Rising Sun-」を購入したほうが良い人
- ベーシックなライントレードを実践したい人
- PIVOT(FiboZone)ライントレードを学びたい人
「みんなでFX -Rising Sun-」を購入しないほうが良い人
- ライントレードに斬新なアイデアを取り入れたいと考えている人
- 機関投資家のトレード環境に期待している人
タイトル:みんなでFX -Rising Sun- 販売:株式会社Trader’sMarket メディア:PDF・インジケーター 発売日:2016年10月21日 トレイダーズ証券出身 古橋プロデュース『みんなでFX』 -Rising Sun-【公式サイト】 |
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