FXバックドラフトの動画に、まどわされないように
販売元:合同会社 PATHFINDER
発売日:2011/07/28
メディア:MT4専用オリジナルインジケーター
公式サイト:https://kuma-hige.com/trade/fxbackdraft-t
FXバックドラフトPROですが、非常に売れているみたいですね。販売ページの動画を始めて見た方は、きっと驚くと思います。ピンポイントで最適な場所で、エントリーシグナルが出ているように見えます。その後はストップに引っかかることもなく、指定したリミットポイントを次々とヒットし利益を積み重ねていきます。
思わず「何これ、スゴイ!」となる動画ですが、気をつけて下さい。掲載されている動画やチャート画像は、どれもこのツールが上手く機能したところを抜き出して見せているだけです。
FXバックドラフトPROを実際に稼働させてみると頻繁にストップにヒットし、損切りするケースも多く見られます。もちろん掲載動画のように連勝するケースもありますが、損切りもあるということをしっかりと認識しておいた方が良いです。
実際の勝率は6〜7割程度
動画では、非常に高い勝率を出しているように見えますが、実際の勝率はざっくりですが6割強くらいです。また、リミットポイントも3段階用意されていますが、最も近い第一段階には比較的高確率で到達します。
しかし第一段階では利幅が少なすぎて、損切りで積み重ねた損失をカバーしきれません。ですので、第二段階、第三段階のリミットを目指す必要があるわけですが、これがなかなか思うように到達しない場合があります。(動画のようにはいきません)
当然ですが、利幅を大きく取ろうと第三段階のリミットを狙っても、レートが届かないケースが多くなります。結果的に戻されてしまい利幅を獲れなくなってしまいます。プラマイゼロで撤退できればまだましですが、下手するとマイナスで終わってしまう場合もあります。
販売元:合同会社 PATHFINDER
発売日:2011/07/28
メディア:MT4専用オリジナルインジケーター
公式サイト:https://kuma-hige.com/trade/fxbackdraft-t
ストップは意外と深い
また、初見ではわかりにくいのですが、ストップ幅も思ったほど浅くないです。ローソク足確定でエントリーシグナルが点灯するため、確定足の長さの分だけストップが深くなってしまうケースがあるためです。
ロンドン時間での稼働が推奨されていますが、値動きの大きい分だけストップ幅も深くなってしまうので、悩ましいところです。
これを回避する方法としては、すべてのシグナルでエントリーするのではなく、ストップ幅が自分の許容幅を超えている場合は見送るなどの工夫(自分なりのフィルター)が必要になってきます。
レンジ相場ではストップ幅は狭いのですが、逆にその分だけストップにヒットしやすくなります。特に、だらだらのレンジでは、かなりのストップ(ダマシ)を連発しますので、損失も大きくなりがちです。
ロジック非公開の問題点
この商材に限らず、ロジックが非公開とされているものは、ある課題を抱えています。それは、購入者が長期にわたって使用することが難しいということです。
相場は生き物です。常に形を変え動き続けています。予測不能なマーケットの動きに順応していくには、自身のトレード手法も少しずつ変えていく必然性があります。しかし、固定的なトレードロジックでは、変化する相場についていくことは不可能です。
本来は、ロジックが通用しなくなったときに、その原因が明確であれば修正を加えることができます。修正を加え、検証し、変化させていく。この作業が必ず必要になってきます。
しかし、ロジックがわからない場合は、修正することができません。そもそもどのような原理でシグナルが出ているのか理解できないので、そのツールで勝てなくなれば、使い続けることができなくなります。ロジック非公開の商材にとってこの点が最大の課題といえます。
マエストロFXやビクトリーメソッドアドバンスのように、ロジックがしっかりと説明してあれば、そしてロジックを理解できていれば、変化する相場に対応することも十分可能です。
しかしバックドラフトPROのように、ロジックがブラックボックス状態では手も足もでなくなります。そして相場はいつ変化するかわかりません。ロジック非公開の商材の評価が難しい点は、上記の理由からです。
ロジックを理解して使うことがスキルアップの近道
本気で相場に立ち向かうには、自分自身の手法を確立することが絶対的に必要です。本来、商材はそのためにあるべきです。ロジックを学べる商材であれば、必ずそこにヒントがあります。自分の手法を作り上げるためのヒントです。
万人に使える手法など存在しないのですから、自分にあった手法にカスタマイズできる商材の方が、長期的に見ても価値があります。
販売元:合同会社 PATHFINDER
発売日:2011/07/28
メディア:MT4専用オリジナルインジケーター
公式サイト:https://kuma-hige.com/trade/fxbackdraft-t
使い方次第では強力な武器になる
まずは、動画マジックに惑わされないように、マイナス要素ばかりを書きましたが、だからといってこのツールが全く使えないとは考えていません。
トレード初心者で、エントリーポイントが全くわからないという方には、このツールを使うことでエントリーのタイミングが体感できるようになります。 また再現性が高いため、初心者でも”利益を出す(勝つ)”という体験を簡単に得ることができます。これは、初心者にとっては大きな自信となり得ます。
ただし、長期的にこのツールを使っていくためには、デモトレードなどで、このツールの”クセ”をしっかりと把握することが大事です。どんな相場に弱く、どんな時に威力を発揮するのか?このことをしっかりと理解して使えば、強力な武器になり得ます。
- 再現性が高い
- シグナルが明確でわかりやすい
- 比較的勝率が高い(6~7割)
- トレードチャンスが多い
- ロジックが非公開
- 損切り幅が可変的なので、シグナルの取捨選択が必要
いつかは簡単ツールを卒業すべき
FXバックドラフトPROは再現性が高く、比較的簡単に”勝つこと”を体験できます。これにはメリットもデメリットもあります。
メリットは、当然ですが「勝ちやすい」ということです。デメリットはツールに頼ってしまうということです。ツールに頼ってしまうと、いつまで経ってもトレードスキルが向上しません。このツールを踏み台にして、将来的には自分のロジックを築き上げるという意識を常に持って置いた方が良いと思います。
トレードは相場からお金を引っ張ってくる仕事です。仕事には相応のスキルが必要です。短時間で高収入を得るにはスキルが絶対的に必要なのです。
医者でも弁護士でもプロスポーツ選手でも、必死に努力してスキルを身に付けています。医者にとっては医療技術の習得、弁護士にとっては法律知識の習得、起業家にとっては経営ノウハウやマーケティングスキルなどの習得が必須でしょう。
トレードも同じです。本気で稼ぐにはスキルの習得が絶対的に必要です。スキル取得を放棄して、簡単ツールに頼り続けると、変化し続ける相場で勝ち続けることは難しくなります。
スキル向上に役立たない簡単ツールを買い続けている限り、あなたがトレードで継続的に稼ぎ続けるようになることは決してありません。
いつかはFXバックドラフトPROのようなシグナル点灯型ツールから卒業しなければなりません。そして、エッジ(優位性)のある自分のロジックをしっかりと構築していく必要があります。遠回りのように思えるかもしれませんが、それこそが常勝トレーダーへの近道だと思います。
販売元:合同会社 PATHFINDER
発売日:2011/07/28
メディア:MT4専用オリジナルインジケーター
公式サイト:https://kuma-hige.com/trade/fxbackdraft-t