イサム・デルタFX|概要
本日は、株式会社投研が販売するFX情報商材『イサム・デルタFX』を検証レビューします。
構成・文/戸室達也
イサム・デルタFX|ユーザーレビュー
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いままで自分で引いていたラインを
自動で引いてくれます
ずいぶんお世話になっているツール
三角持ち合いはどんな相場つきでも必ず発生するので、そこからのブレイク狙いに最適です
買いサインが出たので買いトレードをしたら5分足5本後に売りサイン、慌てて損切りしたら再び買いサイン。こんな商材信用していたら損切りばかりで気が休まらない。
これまでに購入したインジケーターの中で、最高です。
ちょっとアレンジして使っています
基本は三角持ち合いからのブレイクアウトです
いい感じにトレンドになると大きな利益を取れます
毎日はやっていませんが、だいたい週100pipsは固いです
取れるときは200pips超えもあります
イサム・デルタFX|検証とレビュー【本編】
自称「9年連続年収1億円トレーダー」のイサム氏による新作FX商材です。イサム氏はこれまでもいくつかのFX商材を販売しています。
イサム氏が過去にリリースしたFX商材
イサム氏が得意とする手法は、様々なラインを駆使したライントレードです。
今回レビューする『イサム・デルタFX』も、ラインを好む「イサム」氏”らしさ”が存分に発揮されたラインツールです。一時期は販売終了となっていましたが、現在は再販スタートしています。
さっそくレビューしていきます。
トレンドラインで形成される”三角持ち合い”からのブレイクを捉える手法
『イサム・デルタFX』は、トレンドラインで形成される「三角形=ペナント」後のブレイクアウト(上放れ・下放れ)を追撃する順張りストラテジーをベースにした取引ツールです。商材名の「デルタ」とは、この三角持ち合いが由来です。
まずは”三角持ち合いからのブレイクアウト”について、簡単に復習をしておきましょう。
”三角持ち合い”とはなにか?
価格(レート)の動きが時間経過とともに徐々に小さくなり、高値同士を結んだライン(レジスタンスライン)と安値同士を結んだライン(サポートライン)が、文字通り三角形になるチャートパターンを三角持ち合いと呼びます。海外ではTriangle Patternsと呼ばれています。
三角持ち合いの出現により、相場にエネルギーが徐々に溜まっていきます。溜まったエネルギーによって、どちらかに大きくブレイクする傾向にあります(ブレイクアウト)。
三角持ち合いからのブレイクアウトには、3つの型があります。
安値(下値)切り上げ型ブレイクアウト
「安値(下値)切り上げ型ブレイクアウト」は、売り圧力が弱まることで下値を段階的に切り上げながらレンジを狭め、最終的にレジスタンスラインを上方向へブレイクするパターンです。
高値(上値)切り下げ型ブレイクアウト
「高値(上値)切り下げ型ブレイクアウト」は、逆のパターンです。買い圧力が徐々に弱まって上値を段階的に切り下げていき、最終的にサポートラインを下方ブレイクするパターンです。
均衡型からのブレイクアウト
3番目の「均衡型からのブレイクアウト」は、高値も安値もどちらも更新もできずに、徐々にレンジが狭まり、エネルギーを貯めていきます。最終的に上方もしくは下方に大きくレートが放たれる特徴があるパターンです。
三角持ち合い後の「ブレイク方向」は高確度で予測できる
実は、三角持ち合い後のブレイク方向はある程度高確度で予測可能です。
- 安値切り上げ型→高確率で上方にブレイク
- 高値切り下げ型→高確率で下方にブレイク
- 均衡型→ブレイクの方向は不明
下値が切り上がってくれば「買い」で仕掛け、上値を切り下げてくるようならば「売り」で仕掛けるのが基本です。
売り買いの拮抗が崩れた瞬間、蓄積されたエネルギーが一気に放出される
そもそも「三角持ち合い」はなぜ出現するのか?
材料に乏しく方向感を失った相場では、トレンドの行き場を失うことがままあります。ボラティリティが縮小したり「売り」と「買い」が拮抗してくると、時間経過とともに徐々にレンジ幅が狭まっていき三角の形に収束していきます。これが”三角持ち合い”の正体です。
この期間が長期化すればするほど、相場にエネルギーが溜め込まれていきます。一見、方向感が定まらず様子見をしているように思えますが、実はその背景には、ブレイクを虎視眈々と狙っている多数のトレーダーが存在します。つまり、三角持ち合いによって市場にパワーがどんどん蓄積されているわけです。
いよいよ売りと買いの拮抗が崩れた瞬間に、溜め込まれたエネルギーが一方向に放出されます(=ブレイクアウト)。その際、溜まったエネルギー量に応じたビッグトレンドが形成されやすい傾向にあります、大きな利幅も狙えます。
4時間足・5分足のトレンドラインが作り出す「三角形」をブレイクで仕掛ける
『イサム・デルタFX』は、優位性の高い”三角持ち合い”パターンを検出し、その後のブレイクアウト(上放れ・下放れ)で仕掛け、ビッグトレンドを追撃することに特化した取引ツールです。
マルチタイム(4時間足・15分足)のトレンドラインを描写して相場局面を把握し、これらのラインで形成される三角形(つまりデルタ)を上方・下方ブレイクで仕掛けを行います。
『イサム・デルタFX』をMetaTrader4に設定したがチャートが以下の図です。
- DeltaLine L(大きな流れを見るための4時間足トレンドライン)
- DeltaLine S(売買タイミングを掴むための15分足トレンドライン)
- Delta Sign(売買シグナルの矢印マーク)
- Delta EV(トレンド方向&SL・TPの目安)
- Delta Meter(通貨ペア・レート・残時間等を表示)
これら5つのオリジナル・インジケーターで構成されたものが『イサム・デルタFX』です。
4時間足の高値・安値を結んだトレンドライン(DeltaLine L)で相場の大局を捉え、15分足の高値・安値を結んだトレンドライン(DeltaLine S)で仕掛けるというMTF(マルチタイムフレーム)戦略が特徴です。なお執行時間足は5分足です。
4時間足・15分足のトレンドラインはレートが動くと自動で再描写してくれますが、ちょっとタイムラグがある印象を受けました。そろそろ引き直しすべきでは?というタイミングでも再描写してくれません。しばらくするとようやく引き直しをしてくれます。もうすこしタイムリーにラインを引き直してくれる方が使い勝手は向上するはず。
以下の図はGBP/JPYの5分足です。DeltaLineL(レジスタンスライン)を上抜け後に、DeltaSign点灯で買いで仕掛けます。
段階的に矢印シグナル(DeltaSign)が点灯しているので、それぞれのタイミングでピラミッディング(ポジションの積み増し)が可能です。
次に売りENTRYをご覧ください。
DeltaLine L(4時間足サポートライン)を下抜け後にDeltaSignで売りで仕掛けるパターンです。
SL(損切りポイント)はかなりタイト
『イサム・デルタFX』のSL(損切りポイント)は、DeltaEVを基準にして非常に”浅く”設定されています。
DeltaEV(デルタエレベーター)はその名の通り、レート変動に合わせて上下に連動して動きます。結果的に、SL(損切りポイント)もレートの動きに追随することになり、含み益を確保しつつ損失を最小におさえる工夫がなされています。
ちなみにDeltaEV(デルタエレベーター)のベースロジックは短期・長期の移動平均線であり、2本の移動平均線がゴールデンクロスしていれば上昇トレンドと判断し青いラインを表示、デッドクロスしていれば下降トレンドと判断し赤いラインを表示させるという仕組みです。DeltaEVの幅はトレンドの大きさを示しています。
『イサム・デルタFX』を稼働させている動画
イサムデルタFXをMT4チャートに設定し、稼働させた動画をいくつか紹介します。
『イサム・デルタFX』検証動画 2018年7月3日 GBP/USD
まずは2018年7月3日のGBP/USD(ポンドドル)チャートからご覧ください。5分足です。複数のトレンドラインは自動で描写されます。15分足及び4時間足をベースにしたトレンドラインです。
三角持ち合い形成後の上放れ(ブレイクアウト)でロングエントリー。損切りラインは直近安値付近。安値切り上げ後に、ストップを切り上げブレークイーブンに持ち込みます。その後レートは大きく上昇し、4時間足のデルタラインLを割り込んで決済。
『イサム・デルタFX』検証動画 2018年7月21日 GBP/USD
次の動画は2018年7月21日です。同じくGBP/USDの5分足。三角持ち合い上放れ(ブレイクアウト)からのロングエントリーです。
デルタラインSを割り込みで決済となります。こちらもきれいな上昇トレンドが形成されたため、容易なトレードとなりました。
『イサム・デルタFX』検証動画 2018年8月9日 GBP/USD
最後は2018年8月9日の検証動画。こちらもGBP/USDの5分足。今回は三角持ち合いからの下放れでショートエントリーです。
ストップは直近高値付近に置きます。下落トレンドが終焉しラインを割り込んだところで手仕舞いとなります。
これら3つの動画で『イサムデルタFX』のストラテジーを概ね理解できるはず。チャートを見てみるとシンプルなライントレードであることがわかります。
イサム・デルタFX|勝てないは本当か
『イサム・デルタFX』購入者の口コミや評判をチェックしてみると、高評価が多い一方で、損切りを連発して「なかなか勝てない」と嘆く人も存在するようです。
ダマシによる損切りは”必要経費”だ
『イサム・デルタFX』が三角持ち合いからのブレイクアウト狙いである以上「ダマシ」は避けられません。この「ダマシ」を完全に避けることは不可能です。ではどうするか?
「ダマシ」による損切りは必要経費と捉えることです。小さな損切りで耐え続け、本物のブレイクを待ち続けること。これしかありません。さいわい『イサム・デルタFX』のストップ(SL)幅は非常にタイトです。
小さな損切り(損失)で耐えつつビッグトレンドで圧倒的な利益を手に入れる。このスタイルこそ『イサム・デルタFX』が目指しているものです。ビッグトレンドを捉えることに成功すればストップを段階的に動かすことでリスクは限定的になります。まさに”損小利大”です。
イサム・デルタFX|欠点
まず『イサム・デルタFX』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
トレンドラインの再描写タイミングに遅延がある
基本的には自動でトレンドラインを引いてくれるツールですが、レートが動いた際にラインを再描写するタイミングが少し遅い印象を受けました。普段からラインを手動で描いているトレーダーであれば、相場が動いた際にすぐさま新しいラインを引き直します。しかし『イサム・デルタFX』ではその挙動が少し遅れます。このあたりはツールの改良が求められます。
理想的なチャートパターン出現は少ない
三角持ち合い後のブレイク狙いですが、そもそも理想的なチャートパターン(三角持ち合い)はそれほど多く出現しません。出現すれば確度の高いトレードが可能ですが、頻度が少ないためしっかりと「待つ」ことが求められる手法であることを知っておくべきです。待てない人(ポジポジ病)には不向きの手法です。
『イサム・デルタFX』はいずれ自分でラインを引けるようになるための補助ツールとして活用するべき
『イサム・デルタFX』は、三角持ち合いを認識するための各種トレンドラインを自動描写してくれる便利なツールです。ただ、本当にトレードスキルを身に着けたいならば、ラインは自分で引くべきです。もちろん、最初は上手に引くことはできないはず。でも、何度も失敗しながら、ラインを引き直すことで、徐々に優位性のあるラインを引けるようになります。この過程で、揺るぎない相場観やトレードスキルが身についてきます。『イサム・デルタFX』は、いずれ自分でラインを引けるようになるための補助ツールとして活用するべきでしょう。
ここが残念
- トレンドラインの再描写タイミングに遅延がある
- 理想的なチャートパターン出現は少ない
- いずれ自分でラインを引けるようになるための補助ツールとして活用するべき
イサム・デルタFX|評価点
次に『イサム・デルタFX』の評価できるポイントを解説します。
斬新なチャート画面に目が奪われがちだが中身は極めてオーソドックスなライントレードであり”王道手法”だ
チャートはイサム氏らしさが押し出された斬新なツールに見えますが、その実は三角持ち合いからのブレイク(上放れ・下放れ)に追随する極めてオーソドックスな順張り手法です。優位性が高いとされるチャートパターン出現を待ち順張り方向に仕掛けてくスタイルは、酒田五法に代表されるプライスアクションの一種でもあります。複数時間足のトレンドラインで形成される三角形(デルタ)を意識することで、相場全体の流れ(4時間足・15分足)を意識しつつ局面(5分足)でのトレードを可能にする手法です。
大きな利幅を狙える順張りロジックは初心者も取り組みやすい
三角持ち合い後のブレイクは、確度も高く方向性もある程度予測できるため、初心者でも取り組みやすいストラテジーです。ブレイクすれば、市場に蓄積されたパワーが解放されるため大きなトレンドを発生させやすい(大きな利幅を狙える)という点も特徴的です。もちろん「ダマシ」も発生しますが、確実にストップライン(SL)を設定することでリスク低減は可能です。
ストップが浅いためリスクを抑えつつ利益を最大化する「損小利大」を実現できる
ブレイクアウト系手法が避けて通れない「ダマシ」ですが、『イサム・デルタFX』のストップ幅は比較的狭いため、損切りにあっても大きな損失にはなりにくい特徴があります。一方、トレンドに乗ることができればストップを切り上げ・切り下げていくことが可能ですので、ブレークイーブン(エントリーポイントにストップポイントを移動させることで損失を回避)に持ち込むことができます。リスクを抑えつつ利益を最大化する「損小利大」を実現しやすいツールといえます。
レートのノイズに惑わされることなくブレイクの瞬間を「待つ」ことができる
チャートパターン(三角形)を正しく認識することで、レートのノイズに惑わされることなくブレイクの瞬間を「待つ」ことができるようになります。特に初心者ほど、ポジションを持ちたくてウズウズし、ノイズだらけのチャートを自己解釈して仕掛けたがります。複数のラインによってパターン認識を行なえば、仕掛けのポイントやタイミングがチャート上で明確になり、無益なトレードを減らすことに直結します。
ここが評価できる
- 斬新なチャート画面に目が奪われがちだが中身は極めてオーソドックスなライントレードであり王道手法だ
- 大きな利幅を狙える順張りロジックは初心者も取り組みやすい
- SLが浅いためリスクを抑えつつ利益を最大化する「損小利大」を実現しやすい
- レートのノイズに惑わされることなくブレイクの瞬間を「待つ」ことができる
イサム・デルタFX|総合評価
複数時間足のトレンドラインで構成される「三角形」(三角持ち合い)形成後のラインブレイクを追撃する”王道ライントレード手法”
全体的にイサム氏らしさを感じさせるオリジナルインジケーターです。三角持ち合いという優位性の高いチャートパターン形成後のブレイク(上放れ・下放れ)を狙います。ブレイクすれば蓄積されたパワーが一気に解放されるので、トレンドが発生しやすく大きな利幅を狙えます。
基本ロジックはラインブレイクですので、キレイなトレンドが発生すれば誰でも簡単に利益を得られます。しかしながら、ブレイクに付き物のダマシはある程度出現します。それを理解した上で、虎視眈々と優位性の高いパターン(=三角持ち合い)出現を待ち、ブレイクで機械的に仕掛けることができる人向けのFX商材といえます。
ライン自動描写ツールも精度が高く秀逸
ライントレードを極めたいならば、まずは『イサム・デルタFX』の自動描写されるラインを活用してラインの引き方を習得し、いずれは自分で正しいラインを引けるようになると良いでしょう。そのためのサポートツールとして初心者にオススメできるFX商材です。
環境認識ツールとして常にMT4チャートに表示させておきたい
『イサム・デルタFX』を環境認識ツールとして活用し、他の手法の補助ツールとして使うのもアリです。長期と短期、異なる時間足のラインを自動描写してくれることで複雑な相場局面を正しく読み取り認識するためのインジケーターとしても優れています。
- 斬新なチャート画面に目が奪われがちだが中身は極めてオーソドックスなライントレードであり王道手法だ
- 大きな利幅を狙える順張りロジックは初心者も取り組みやすい
- SLが浅いためリスクを抑えつつ利益を最大化する「損小利大」を実現しやすい
- レートのノイズに惑わされることなくブレイクの瞬間を「待つ」ことができる
- トレンドラインの再描写タイミングに遅延がある
- 理想的なチャートパターン出現は少ない
- いずれ自分でラインを引けるようになるための補助ツールとして活用するべき
イサム・デルタFXを購入したほうが良い人
- 三角持ち合いのチャートパターン手法に興味がある人
- ブレイクアウト手法に興味がある人
- サインツールが欲しい人
- 「待つ」ことができる人
- トレンドフォロー手法を探している人
- 自動でトレンドラインを引くツールを探している人
イサム・デルタFXを購入してはいけない人
- トレンドフォロー/ブレイクアウトに興味のない人
- 「待つ」ことができない人
- ポジポジ病の人
イサム・デルタFX|ユーザーレビュー(再)
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いままで自分で引いていたラインを
自動で引いてくれます
ずいぶんお世話になっているツール
三角持ち合いはどんな相場つきでも必ず発生するので、そこからのブレイク狙いに最適です
買いサインが出たので買いトレードをしたら5分足5本後に売りサイン、慌てて損切りしたら再び買いサイン。こんな商材信用していたら損切りばかりで気が休まらない。
これまでに購入したインジケーターの中で、最高です。
ちょっとアレンジして使っています
基本は三角持ち合いからのブレイクアウトです
いい感じにトレンドになると大きな利益を取れます
毎日はやっていませんが、だいたい週100pipsは固いです
取れるときは200pips超えもあります