『ネオ・スキャルピングFX(ネオスキャFX)』検証とレビュー
本日は、グローバル・ロイズ株式会社が販売するFX情報商材『ネオ・スキャルピングFX(ネオスキャFX)』を検証レビューします。
販売元:グローバル・ロイズ株式会社
開発者:倉本知明(くらもとちめい)
発売日:2019/0731
公式サイト:https://neo-scal.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/index_re731.html
書道師範の免許を持つ”書道トレーダー”倉本知明氏
最近のFX商材業界は、人手不足なのか、異色の肩書を持つトレーダーが多く登場していますね。
『ネオ・スキャルピングFX』の開発者である倉本知明(くらもとちめい)氏も、トレーダーでありながら変わった肩書を持ちます。なんと書道師範の免許を持つ”書道家”です。
倉本知明(くらもとちめい)氏のSNSはこちら。
Twitter:書道トレーダー倉本知明【和のFX成功法則】@KuramotoFX
You Tube:Oval Prime FX(プロップトレーダーとして動画を配信)
Oval Prime FXのプロップトレーダー(専属トレーダー)として活躍する「倉本知明」氏
2018年2月から、Oval Prime FXのプロップトレーダーとしての活動をスタートしていますね。プロップトレーダーとは、所属する会社の資金を使って取引をおこなうトレーダーのことです。分かりやすく言えば、「雇われトレーダー」ということです。
Oval Prime FXのプロップトレーダーには、あのプロフェッショナル・トリガーFX(プロトリFX)開発者「コウスケ」氏も所属ことになっています。
Oval Prime FX(オーバル・プライム株式会社)は、MT4インジケーターやEAの販売など、FXに関する様々なコンテンツを提供するサービスを行っている会社です。
Oval Prime FXの代表者は「コウスケ」氏
Oval Prime FXの会社概要は不明で、実態は定かではありません。公式サイトにも代表者の名前は記載されていませんが、おそらく「コウスケ」氏が代表を努めていると推測されます。
Oval Prime FXのドメイン(oval-prime.co.jp)を調べると、2018年7月25日に取得されていることがわかります。ドメイン登録時の担当者名は「KT52931JP」「 Takegawa, Koichi」とあります。
そして「コウスケ」氏は、当初「Oval Prime K.T」というハンドルネームを使っていました。KT、つまり「Takegawa, Koichi」ということでしょう。
つまり、Oval Prime FX=「コウスケ氏が代表を務める会社」という図式が成り立ちます。
今回レビューする『ネオ・スキャルピングFX』開発者の倉本知明(くらもとちめい)氏は、Oval Prime FX=「コウスケ」にスカウトされて、「雇われトレーダー」つまりプロップトレーダーになったという経緯でしょうね。
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『ネオ・スキャルピングFX(ネオスキャFX)』はどのようなFX商材か?
トレンド相場を狙う”1分足スキャルピング”
『ネオ・スキャルピングFX』は、トレンド相場を狙った1分足スキャルピングです。
付属のツールによって、チャート上に矢印サインを点灯させます。
ENTRY後は、OCO注文によって利確と損切りを予め設定しておくため、基本的には放置です。
裁量判断をサポートするための補助ツール(インジケーター)有り
『ネオ・スキャルピングFX』は、完全無裁量でもそこそこの成績を残せるとのアナウンスですが、応用編として裁量判断を加えることでトレードの精度を高める工夫がなされています。
そのための補助ツールが以下の4つ。
- トレンドステップ
- グリーンバンド
- レッドライン
- プライスゾーン
推奨通貨ペアは8つ
『ネオ・スキャルピングFX』の推奨通貨ペアは以下の8つ。
- EUR/USD(ユーロドル)
- GBP/USD(ポンドドル)
- GBP/JPY(ポンド円)
- EUR/GBP(ユーロポンド)
- USD/CHF(ドルスイスフラン)
- USD/CAD(ドルカナダドル)
- AUD/USD(豪ドル米ドル)
- USD/JPY(ドル円)
推奨時間帯は16時以降のボラティリティが高まったタイムゾーンです。
販売元:グローバル・ロイズ株式会社
開発者:倉本知明(くらもとちめい)
発売日:2019/0731
公式サイト:https://neo-scal.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/index_re731.html
倉本知明氏の得意分野は「酒田五法」だが…
さて、販売ページを見ても、『ネオ・スキャルピングFX』のロジックらしいロジックは全く不明です。おそらく商材を購入してもロジックの大半はブラックボックス(非公開)でしょう。
そこで、開発者である倉本知明氏のこれまでのトレードロジックを分析することで、『ネオ・スキャルピングFX』の本質を紐解いてみたいと思います。
倉本知明氏の得意ジャンルは「酒田五法」です。「酒田歩法をこよなく愛し、現代分にアレンジしてロジックを再構築」したFX商材として『画竜点睛』を過去に販売しています。
- 『画竜点睛』販売ページ
では、『ネオ・スキャルピングFX』のベースが酒田五法かといえば、そうではなさそうです。
長期と短期のボリバンで押し目や戻りを拾って順張り方向に仕掛けるトレンドフォロー
どちらかといえば、Oval Prime FX(=コウスケ氏)が過去に販売した『JBB2018』という商材をベースにして、倉本知明氏がアレンジを加えた手法という印象です。
『JBB2018』は、その名の通りボリンジャーバンドのMTFをベースにしたシグナル系インジケーターです。
長期(1時間足)ボリンジャーバンドのブレイク方向に対して、短期(1分足or5分足)ボリンジャーバンドがスクイーズ状態になったタイミング(逆方向のボリバンタッチ)で、移動平均線から近いポイントでサインが点灯します。
長期と短期のボリバンで押し目や戻りを拾って順張り方向に仕掛けるトレンドフォローですね。
利確は短期ボリバンの逆方向抜け(タッチ)で、損切りはSMA100抜け(タッチ)です。
『JBB2018』をベースに細かなアレンジを加えて『ネオ・スキャルピングFX』のロジックを完成させたのかもしれません(推測ですが)。
『ネオ・スキャルピングFX』の追撃サインの出現箇所を見ると、トレンド中の押し目や戻りを拾っていることがよくわかります。1分足ボリバンの逆ライン(±2〜3σか)タッチでシグナルが出ているようにも見えますね。
メインのサイン(矢印)は、ラインブレイクを基準にしているように見えます。MTFで長期足のトレンドに同調する方向で、短期足の高値安値ブレイクで仕掛けていると考えられます。
まとめると…
- メインシグナル…長期足トレンドに同調する方向でのラインブレイク
- 追撃シグナル…長期足トレンドに同調する方向でのボリバンスクイーズ
という感じでしょうかね。
販売元:グローバル・ロイズ株式会社
開発者:倉本知明(くらもとちめい)
発売日:2019/0731
公式サイト:https://neo-scal.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/index_re731.html
『ネオ・スキャルピングFX(ネオスキャFX)』の欠点
まず『ネオ・スキャルピングFX(ネオスキャFX)』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
ストレスが大きく、割に合わない”1分足スキャルピング”
OCO注文をと入りれているとはいえ、1分足スキャルピングはストレスの強い手法であることに変わりはありません(本FX商材に限った話ではありませんが)。
一月に2400回ものトレードチャンスがあるということは、1日にざっと120回です。机上では勝率は73〜76%。120回のうち40回は負けるということです。
損切り幅は小さく設定されていますが、一度のトレードで得られる利幅も(1分足なので)決して大きくないため、コツコツと積み上げていかなければなりません。
労が多いわりには、割りに合わないトレードという印象が拭えません。
公開されている机上成績はわずか2ヶ月間(2019年4月・5月)のみ
販売ページ上で公開されている理論上の成績は、わずか2ヶ月間のみです。2019年4月と5月だけ。
バックテスト期間としても短いし、フォワード成績もありません。ロジックの優位性を語るには、ちょっと心もとない印象ですね。
- ストレスが大きく、割に合わない”1分足スキャルピング”
- 公開されている机上成績はわずか2ヶ月間(2019年4月・5月)のみ
『ネオ・スキャルピングFX(ネオスキャFX)』総合評価
【結論】1分足スキャルはストレス耐性のあるトレーダー向きの手法だ
せわしなさを苦としない人ならば検討しても良いかも…
トレンド形成時のシグナル精度は高くて当然だが、「ダマシ」をいかに回避するかが課題になる
トレンド時のシグナル精度は高そうです。とはいえ、トレンド形成中は、どんなシグナルでも容易に勝てます。それこそ移動平均線だけでも容易に勝てますよね。
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結局、トレンドフォローにおける最大の課題は、「ダマシ回避」です。トレンド時は乗っかるタイミングさえ間違えなければ猿でも勝てます。しかし、難しいのは「トレンドに乗ること」です。
そもそもトレンドはそれほど多く発生しません。トレンドかと思えば戻されたり、の繰り返しです。ここで多くのトレーダーが損失を被るわけですね。損切り幅が小さければわずかなノイズで引っかかり、損切り幅を大きくすれば一度の損切りでマイナスが膨らむ…
結局、トレンドフォローで利益を残すには、損切り(ダマシ)を必要経費として割り切り、淡々と仕掛けるしかないのです。
ダマシによる必要経費が嵩むならば、トレンドに乗れた時はある程度の利幅を確保したいですよね。だったら1分足よりももっと長期足(1時間足〜)で仕掛けたい。
1分足でトレンドに乗れたとしても、よくて数十pips。悪ければ数pipsの利幅しか得られません。
幾度の損切りに耐えてこの程度の利幅では、割りに合わないのではないでしょうか。
- ストレスが大きく、割に合わない”1分足スキャルピング”
- 公開されている机上成績はわずか2ヶ月間(2019年4月・5月)のみ
『ネオ・スキャルピングFX(ネオスキャFX)』を購入したほうが良い人
- 1分足スキャルピングでサクッとトレードしたい人
- スマホで空き時間にトレードしたい人
『ネオ・スキャルピングFX(ネオスキャFX)』を購入してはいけない人
- 大きな利幅を狙って余裕を持ってトレードしたい人
- せかせかしたトレードが苦手な人
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開発者:倉本知明(くらもとちめい)
発売日:2019/0731
公式サイト:https://neo-scal.s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/index_re731.html