エッセンシャルFXは、チャートマスターが販売元だ
株式会社チャートマスターは、金融商品取引業者(投資助言・代理業者)です。
- 登録番号:関東財務局長(金商)第2086号
このブログでもチャートマスターが販売してきたFX情報商材を取り上げたことがあります。
今まで販売してきたFX商材の特商法表記には「金融商品取引業者」の登録番号を掲載していたように記憶していますが、今回のエッセンシャルFXの特商法表記にはその記載が見当たりません。登録番号非掲載の理由は不明ですが、金融商品取引業者が販売するFX商材であることに違いはありません。つまり、誇張やウソが許されないということです。
投資助言・代理業者は、顧客に対して適切な情報提供をすることが金融商品取引法によって定められています。たとえば、広告を掲載する際は著しく事実に相違する表示をしたり、又は著しく人を誤認させるような表示をしてはならないとされています(法第 37条第2項)。
株式会社チャートマスターが過去に受けた行政処分の詳細についてはこちらを見ることをおすすめします。
- 株式会社チャートマスターに対する行政処分について(関東財務局)
それでは、エッセンシャルFXの販売ページを見ていきましょう。
タイトル:エッセンシャルFX ライセンス:関東財務局長(金商)第2086号 販売:株式会社チャートマスター 発売日:2016/04/01 内容:PDFテキスト(91P) |
中野智博氏こと「トモヒロ」氏の実績は不明
エッセンシャルFXは、トモヒロ氏(中野智博氏)のオリジナル手法だ。彼のブログはこちら。
- トモヒロのFXトレード戦略!
ブログは2014年10月頃から記事を書き始めていて、記事数は600超。それなりに経験のあるトレーダーであることがうかがえます。おそらく彼のブログがチャートマスターの目にとまり、FX商材の販売を持ちかけられたのかもしれません。
ただし、トモヒロ氏が本当にFXで毎月100万円前後を勝っているかどうかは、まったくの不明です。2014年1月頃のDMMFX口座のキャプチャや2016年1月のMT4のレポートくらいしかありません。これも本物かどうかは不明です。MT4のレポートに至っては、デモ取引である可能性すら否定できません。
上記画像はエッセンシャルFX公式サイトの上部に掲載されているものですが、これはMT4(メタトレーダー)のレポート機能を使って吐き出されたものです。実績を裏付ける証明としては弱いといえますね。
シナリオを描いてトレードするスタイルは極めて”王道”
エッセンシャルFXはPDFテキストマニュアル(全91ページ)で構成されます。手法は大きな時間足を使った順張り裁量スイングトレード。基本的なロジックはダウ理論とラインがベースとなっています。具体的な手法は彼のブログを見ればほぼ理解できます。チャート上で使用するテクニカルは次の通り。
- MACD
- トレンドライン・サポレジライン
- フィボナッチ
どれもオーソドックスなものばかりです。トモヒロ氏がチャート解説している動画がこちら。
ご覧のとおり、チャート上に表示させているインディケータはMACDですね。そして複数のライン。チャートパターンの解説(ペナントなど)もあるので、パターントレードも取り入れているように見えます。
トレードの流れは以下のとおりです。
- 朝チャートを見て分析をおこなう
- 注目すべき通貨を2~3通貨見つける
- スマートフォンで常に注目通貨を見続ける
- 高値や安値のポイントに来たらスマホでエントリー
- ダウ理論が崩れたら決済
チャートへの張り付きは必要なく、朝の分析によって絞り込んだ通貨ペアをスマホで監視するスタイルとなっています。つまり、最初にシナリオを描き、そのシナリオ通りになったときにのみ、エントリーをおこなうというものです。エントリー後にシナリオから外れたら即、損切りです。この辺りの流れは、私が日常的におこなっている投資スタイルと似ています。
エッセンシャルFXのトレードロジックは奇をてらうことなくオーソドックスで基本的なポイントを押さえていると感じました。真面目なトレーダー向けのノウハウといえます。
- 王道的なトレンドフォローロジック
- 使用するインディケータもシンプルで少なめ
- 事前にシナリオを描くことでムダなトレードを減らす
- ポジポジ病を回避できる
- オーソドックスな裁量トレードを学べる
- 相場感を養える
- 裁量トレードであるため慣れが必要
- 相場感がつくまでは大変
- シグナル点灯ツールを求めている人には不向き
タイトル:エッセンシャルFX ライセンス:関東財務局長(金商)第2086号 販売:株式会社チャートマスター 発売日:2016/04/01 内容:PDFテキスト(91P) |
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≫ エッセンシャルFX公式サイトはこちら
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