”白船誕生FX” と ”黒船再来FX”
今回は、読者様から提供して頂きました情報をもとに、FX商材を検証していきたいと思います。
その名も「白船誕生FX」です。・・・どこかで聞いたことのある名前ですね。数年前に「黒船再来FX」というFX商材がありました。確認してみると、同じ販売者(株式会社チャートマスター)ですね。
白船誕生FXを検証する前に、黒船再来FXを少しおさらいしてみましょう。※黒船再来FXは、現在は販売停止しています。
黒船再来FXはライントレード商材
前作「黒船再来FX」は、いわゆるライントレードマニュアルでした。トレンドライン・サポート&レジスタンスライン、そしてフィボナッチラインを使用した半システム・半裁量系マニュアルです。これといって目新しいことはなく、王道的な手法です。
販売ページに登場していたのは、根崎優樹氏(現株式会社チャートマスター専務取締役)です。当時の販売ページには、顔写真も掲載されていました。
1985年生まれですから、現在(2012年)は27歳ですかね。黒船再来FXは4年前くらいの商材ですから、23~24歳の時でしょうね。根崎優樹氏は、当時とても若く、販売ページには海外のトレーダースクールを最年少で卒業したと、記載されていたことを覚えています。
詳しく調べてみると、どうやらConcorde Forex Groupという為替投資グループに参加していた、ということになっているようです。
現在の根崎優樹氏のプロフィールは、こちらに掲載されています。
根崎優樹氏のプロフィールを見てみる
あなたの資産を18ヶ月で1億円にする!?
あなたの資産を
18ヶ月で1億円にしてみませんか?
引用:黒船再来FX販売ページ
可能ならば、18ヶ月で1億円にしてみたいですね。
このフレーズは、黒船再来FXの販売ページに掲載されていたキャッチコピーです。黒船再来FXを購入して資産が18ヶ月で1億円になったという話はネットでは拾えませんでした。この商材を購入した方の声を聞いてみたいです。
さらには、
クライアント総勢1,753名に56連勝させる手法を教える男・・・
引用:黒船再来FX販売ページ
1700名を超えるユーザー全員が56連勝とは、すごいです。
私、根崎優樹は、貴方にお約束します。
今後一生お金に困らない自由な暮らしを手に入れることをお約束します。
例えあなたが、FXを一度もやったことがなかったとしてもです。
引用:黒船再来FX販売ページ
”一生お金に困らない自由な暮らし”って憧れますね…。
株式会社チャートマスターは金融商品取引業者登録会社なんだけど…大丈夫かな?
白船誕生FXと黒船再来FXを販売している株式会社チャートマスターは、金融商品取引業登録業者です。
- 株式会社チャートマスター
- 関東財務局長(金商)第2086号
金融商品取引業登録業者とはいえ、かなり思い切った表現を使って募集をしていますね。
あなたの資産を18ヶ月で1億円にしてみませんか?
引用:黒船再来FX販売ページ
クライアント総勢1,753名に56連勝させる手法を教える男・・・
引用:黒船再来FX販売ページ
私、根崎優樹は、貴方にお約束します。
今後一生お金に困らない自由な暮らしを手に入れることをお約束します。
例えあなたが、FXを一度もやったことがなかったとしてもです。
引用:黒船再来FX販売ページ
金融商品取引業登録業者が、このような誇大とも取られかねない表現を使用することは問題ないのでしょうか?気になりますね。
黒船再来FXのバックエンド商品が”PAチャート”
黒船再来FXはライントレードマニュアルでした。さらには、この商材にはバックエンド商材が控えていました。それがPAチャートと呼ばれる、チャートシステムです。
PAチャートはオリジナルチャートシステムですね。メタトレーダーのようなものの「有料版」というイメージです。
黒船再来FXを購入すると、PAチャートを1ヶ月間だけ無料で利用できる権利がついてきます。1ヶ月目は無料ですが、2ヶ目以降は毎月25,000円の使用料が発生します。
実はこの黒船再来FXの販売価格は41,800円だったのですが、アフィリエイト報酬は30,000円という高額報酬が設定されていました。70%超の報酬額(41,800円に対し、30,000円の報酬額)です。
この30,000円という高額報酬に期待して、多くのアフィリエイターが黒船再来FXを紹介していました。
高額アフィリエイト報酬を設定して、多くのアフィリエイターを使って黒船再来FXを販売し、購入者に対し毎月課金のPAチャートを紹介する、という流れです。
彼らが販売しようとしているPAチャートとは、いったいどのようなものなのでしょうか?
PAチャートは有料のチャートシステム
チャートシステムについて、簡単におさらいしてみます。FXのチャートシステムとして誰もが思い浮かべるものは、メタトレーダーがありますね。メタトレーダーは無料で利用でき、世界中で多くの利用者が存在します。
FXのチャートシステムとしては非常に高機能で、デフォルトのテクニカル指標に加え、誰でも自由にオリジナルインディケーターやEA(自動売買システム)を作成して利用することができる非常に優れたシステムです。
そしてもう一つ、世界的に有名なチャートシステムが存在します。それは、GFTのDealBookというチャートシステムです。
こちらも世界中で多くの利用者が存在します。日本でも、GFT-FX(証券会社)だけでなく、GFT系と呼ばれる証券会社に口座開設すれば、誰でも無料で利用可能です。
さらには、DealBookはその機能性や拡張性を評価されて、これまでに数々の賞を受賞しています。以下は、DealBookの受賞歴の一部です。
- 最優秀オンライン・トレーディングプラットホーム賞(2011年Shares誌)
- オンライン海外トレーディングプラットホーム賞(2010年MoneyAM誌)
- 最優秀プロダクト賞(2009年Shares誌)
- 最優秀オンラインチャート賞(2009年MoneyAM誌)
- 最優秀アクティブ・トレーディング・ツール賞(2008年Shares誌)
その他にも、チャートシステムは、数多く存在します。日本にも独特のチャートシステムがありますね。
このサイトでもご紹介した、セントラル短資の「みらいチャート」やFXプライムの「ぱっと見テクニカル」などです。
ここまでに紹介したチャートシステムは、口座開設すればすべて無料で利用できます。月額利用料など一切発生しません。
無料でも、十分すぎるほど優秀なチャートシステムを利用できる環境があります。そんな中、あえて有料のチャートシステムを利用する意義とは、何でしょうか?
お試し版のPAチャートLiteを試してみたい
PAチャートは、Scott Barkley(ProActTraders社)というアメリカ人が開発したチャートシステムです。根崎優樹氏が専務取締役を務める株式会社チャートマスターが日本での独占販売権を所有しています。利用料は毎月25,000円です。
他のチャートシステムと大きく異なる(と謳っている)ところは、3つのオリジナルシステムが標準で備わっている点です。
- 6ACES(シックスエース)
- WildCard(ワイルドカード)
- Royal Flash(ロイヤルフラッシュ)
なんだかポーカーの役(やく)のような名前ですが、よくよく見てみると、これらのオリジナルシステムはシステムテンプレートのようです。
PAチャートが、独自性に優れ、優位性があるかは、実際に使ってみないと判りません。
結局はPAチャートにかぎらず、メタトレーダーもDealBookも、そのプラットフォームが自分に合うかどうか?ということが大切だと思います。
気になる方は、5,000円で4週間だけ使えるお試し版「PAチャートLite」を使ってみてはいかがでしょうか?お試し版ですが、無料ではありません(5,000円)。
一部機能が制限されていますが、PAチャートがどんなものか感覚を掴めると思います。
PAチャートの動画を見てみる
Youtube(ユーチューブ)でも、PAチャートの動画がたくさんありますので、その一部を掲載します。
このチャートシステムに、25,000円もの価値があるのかどうか?ご自身の目でお確かめ下さい。
白船誕生FXはPAチャート販売のためのフロントエンド商品だ
今回の白船誕生FXも、PAチャートを販売拡大するためのフロントエンド商品のような感じがします。
白船誕生FXの中身は、ライントレードマニュアルです。黒船再来FXと同様、トレンドライン・サポートレジスタンスライン、そしてフィボナッチラインを使用した王道的な手法が中心です。
購入すると、PAチャートを1ヶ月無料で使用できる権利が付いてきます。そしてこの手法(白船誕生FX)を継続して実践するためには、PAチャートが欠かせないということになり、結果的にPAチャートの継続利用料(毎月25,000円)を支払って利用するという流れです。
毎月継続的に売上が発生するPAチャートこそ、彼らの最も売りたい(販路拡大したい)商品なんでしょうね。
PAチャートの認知度の高まりに期待したい
PAチャートですが、日本ではあまり馴染みのないチャートシステムです。ユーザーの選択肢が増えることは非常に好ましいことですので、もう少しPAチャートが日本の投資家に認知されるよう、頑張って欲しいですね。
商材販売と絡めるよりも、純粋にPAチャートLite(5000円のお試し版)を無料で提供してはいかがでしょうか?無料で使ってみて良いものだと認知されれば、たとえ有料であっても継続的に使ってくれるユーザーは沢山いると思います。
もう少し、PAチャートの認知度が高まることを期待したいところです。
- 販売ページを見てみる