「Winning formula FX」は汎用性の高い”王道裁量手法”を学ぶFX商材
「Winning formula FX~9年連続プラス収支、年間6000PIPSをコンスタントに獲る勝利の方程式~」と非常に長い名前のFX商材です。
9年間FXの利益だけで生計を立てているとされる専業トレーダーTAKUMI氏による裁量手法マニュアルです。
タイトル:Winning formula FX 販売:株式会社INFINITY メディア:動画・PDF・インジケーター 発売日:2016年02月25日 Winning formula FX【公式サイト】 |
「Winning formula FX」は3本の移動平均線によるGC/DC裁量手法だ
Winning formula FXで使用するテクニカルはたったの2つです。
- 3本の移動平均線(MA)
- RSI
長短の移動平均線を3本描写し、そのGC(ゴールデンクロス)DC(デッドクロス)で局面を把握します。
そのうえで、ダウ理論やグランビルの法則によって仕掛けや手仕舞いのタイミングを捉えます。ダウ理論とはチャールズ・ダウ氏考案のチャート分析理論です。
私が定期的にアクセスしている外為オンライン特別講座「実践チャート術」から画像を引用します。
さらにグランビルの法則も王道チャート分析のひとつです。
チャート分析の王道とされる移動平均線の交錯(クロス)をベースに、「ダウ理論」によってトレンドの局面を判断する。そして移動平均線とローソク足の位置関係で仕掛けや手仕舞いのタイミングを図る(「グランビルの法則」)。サブウィンドウのRSIは、移動平均線と組み合わせることでトレンド転換の確度を高めます。
まさにチャート分析の源流ともいえる王道中の王道手法です。
重要な局面で機能することの多い”移動平均線分析”
最近のFX商材は、見た目の派手さや斬新さ・奇抜さに走りすぎている傾向がみられます。平凡ではユーザーに見向きもされないからです。その結果、ベーシックなロジックを知らずにトレードしている初心者が増えつつあるように感じます。
複雑なトレードルールを実践しているにも関わらず、チャート分析の基本である移動平均線の読み方を知らない初心者も多いのではないでしょうか。ダウ理論やグランビルの法則がどのようなものかわかっていないユーザーも多いでしょう。
シンプルな移動平均線ですが、決してバカにできません。なぜでしょうか?それは多くのトレーダーが利用しているからです。投資は、あなただけが知っている聖杯手法を駆使することで勝つというゲームではありません。あなたしか持っていないアイテムを活用すれば他のトレーダーを出し抜くことができるゲームではありません。チャート画面の奥に潜む「売り」と「買い」のバランスを見極めて、強い方(レートが動きたがる方向)に追随するスキルが求められるゲームなのです。
移動平均線はレートが動きたがる方向を最もシンプルに示してくれるテクニカルです。なぜなら世界中のトレーダーが移動平均線をチャート分析に取り入れているからです。だからこそチャートの重要な局面で機能することが多いのですね。
移動平均線、グランビルの法則、ダウ理論、これらはトレードにおける基本中の基本です。学校でいえば「基礎学習」にあたります。最低限知っておくべき理論です。基礎なくして応用はありません。
「Winning formula FX」はまさにその基礎を学ぶことのできる裁量マニュアルといえます。
サインツール提供は裁量トレーダー販売者としての”責任放棄”だ
「Winning formula FX」を販売するTAKUMI氏のリアルトレード動画を見てみると、彼自身はサインツールを一切使用していません。
RSI、そして複数のMA(移動平均線)のゴールデンクロス・デッドクロスを確認した上で、ダウ理論やグランビルの法則などを駆使して仕掛けから手仕舞いまでおこなっています。
ロジック提供者本人がサインツールを一切使っていないのです。100%裁量判断にてトレードをおこなっています。
裁量判断につきものの「曖昧さ」「再現性の低さ」「ルール遵守の難しさ」というデメリットをカバーするためにサインツールを提供するとのことですが、これって本末転倒ではないでしょうか。
サインツールに頼ってしまえば、裁量トレードにおける最も重要なエッセンスを学ばずに思考放棄することに繋がります。チャートに向き合うことで相場感(大局観)を養うことこそが、裁量トレードの最大のメリットです。
裁量トレードであるならば、「曖昧さ」があったとしても仕方がありません。むしろその曖昧さの中から経験と勘によって優位性を見出すことが裁量トレードの面白さでもあります。販売者はそれを伝えるべきです。
裁量トレードならば「ルール遵守の難しさ」はあって当然です。ルールを最初から守れるトレーダーなどいません。ミスを繰り返しながらタフさを身につけていく必要があります。販売者はその点をもっとアピールすべきです。
裁量トレードならば「再現性の低さ」を商材の中でいかに高めていくか?販売者はコンテンツの中でそこに注力するべきです。
裁量トレーダーが商材を販売するならば、曖昧さや再現性の低さ、そしてルール遵守の難しさ、これらを克服させるための努力から逃げるべきではありません。
せっかく優位性の高い裁量手法を持っていても、それを正しく伝える努力から逃げるのはたんなる責任放棄です。サインツールを提供することが、全てを台無しにしている感があります。
TAKUMI氏のトレード動画を見ればわかりますが、彼の裁量判断は長年の投資経験に裏打ちされた確かさを有しています。極めてロジカルかつ迷いがありません。ユーザーはこの裁量トレードを学びたいはずです。
TAKUMI氏は、自身の裁量ノウハウを第三者にもわかりやすく解説し、再現性を高めることに注力すべきだったのではないでしょうか。
「Winning formula FX」の欠点
「Winning formula FX」のデメリットについて触れておきます。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
1.サインツール提供が裁量トレードのメリットを大きく毀損している
せっかくの裁量トレードのメリットを、サインツール提供によって損なってしまっています。非常にもったいないです。Winning formula FXの良さは、TAKUMI氏のベーシックな裁量トレードを学べる点にあるはずです。にもかかわらずサインツールを提供してしまうことで、裁量手法のエッセンスを深く学ぶチャンスを逸してしまう恐れがあります。
誰しもラクをしたがります。サインツールがあれば自身でチャート分析する手間が省けてしまいます。それでは裁量手法を学ぶ意味がありません。本気で裁量手法を学ぶ意志があるならば、付属のサインツールは封印すべきです。
2.裁量手法をマスターするには忍耐と数多くの訓練が求められる
曖昧さを多く含む裁量手法をマスターするためには、チャートに慣れる必要があります。移動平均線の傾きやクロスの角度、勢いなど、どれ一つとっても同じものはありません。何度もトライアンドエラーを繰り返しつつ、自分のスキルにしていくしかありません。
辛抱強くこの訓練(練習)を繰り返した者のみが、裁量トレードの優位性を手に入れることができます。スキルアップに近道はありません。
3.裁量手法だからこそ個人差が出るのは仕方がない
裁量手法は、残念ながら再現性という点においてそれほど期待できません。どうしても個人差(経験の差)がでてしまうからです。TAKUMI氏と全く同じトレードをおこなうためには、それなりの訓練と経験が求められます。その点を最初に理解した上で裁量手法に取り組む必要があります。
逆に言えば、訓練と経験次第ではTAKUMI氏を遥かに超える成績を出すこともできるのです。それが裁量手法の可能性でもあります。
- サインツール提供が裁量トレードのメリットを大きく毀損している
- 裁量手法をマスターするには忍耐と数多くの訓練が求められる
- 裁量手法だからこそ個人差が出るのは仕方がない
「Winning formula FX」の評価ポイント
次に「Winning formula FX」の評価できるポイントです。
1.移動平均線をベースとした「裁量トレードのセオリー」を学ぶ
移動平均線とグランビルの法則、そしてダウ理論と、Winning formula FXで学ぶことのできる手法は、まさに投資のセオリーです。ベーシックなテクニカルを駆使して局面を捉え、チャートパターン分析で仕掛けと手仕舞いをおこなう。
奇抜さは皆無ですが、普遍性の高い裁量手法です。新しいものに目が行きがちな人ほど、こうしたセオリー手法を学びなおすべきではないでしょうか。
2.経験豊富なTAKUMI氏の手法に触れることができる
TAKUMI氏のトレード動画を見れば一目瞭然ですが、彼のトレード経験は間違いなく豊富です。チャート分析にスキがなく、極めてロジカルに局面を捉え、絶好のタイミングで仕掛けています。
玄人ならではの手さばきの良さに感心するTAKUMI氏のトレード手法(裁量手法)に直接触れることができる商材が「Winning formula FX」です。
3.裁量に不可欠なメンタルも学ぶ
裁量手法に不可欠な強いメンタルを学ぶこともできます。マニュアル内では、資金管理とともにメンタル強化に対する指導に多くの時間が割かれています。トレードのリスクを正しく把握し最適な資金量を算出して仕掛けをおこなうことの重要性、そしてそのルールを守りきるタフなマインド。資金管理とメンタルは一体である、とのTAKUMI氏の言葉には強く同感します。
- 移動平均線をベースとした「裁量トレードのセオリー」を学ぶ
- 経験豊富なTAKUMI氏の手法に触れることができる
- 裁量に不可欠なメンタルも学ぶ
「Winning formula FX」総合評価
【結論】長短の移動平均線とベースにグランビルの法則・ダウ理論を組み合わせた裁量手法は「投資のセオリー」として高い”汎用性”を有する
無益なサインツールなど提供せずに「裁量手法習得のためのコンテンツ」に絞って販売すべきだった点が悔やまれる
TAKUMI氏の裁量手法をサインツール化したことをウリにしていますが、サインツールの存在が商材の価値を貶めてしまっている気がしてなりません。TAKUMI氏は優れた裁量トレーダーなのですから、裁量手法のロジックのみに絞ってマニュアルを作成するべきでした。自身の裁量手法を、できるかぎりわかりやすく伝え、再現性を高めるための様々な工夫を惜しむべきではなかったのです。そもそも裁量手法をサインツールに落とし込むことなど不可能です。
思考停止に陥りやすいサインツール(矢印インジケーター)を提供したことによって、王道裁量手法を学ぶための機会を奪ってしまった可能性があります。とても残念です。
この商材を買ってTAKUMI氏の裁量手法を本気で学びたいならば、付属するサインツールは封印し使うべきではないでしょうね。「ツールを起動してサインを確認・・・サインに従ってエントリー&決済」こんなことを繰り返していては、本当の実力はいつまでたっても身につきません。
Winning formula FXを再販するならば、無益なサインツールは排除し、裁量手法を学べるコンテツ(TAKUMI氏による実践トレード動画や解説など)をもっと充実させて欲しいと切に願います。
- サインツール提供が裁量トレードのメリットを大きく毀損している
- 裁量手法をマスターするには忍耐と数多くの訓練が求められる
- 裁量手法だからこそ個人差が出るのは仕方がない
- 移動平均線をベースとした「裁量トレードのセオリー」を学ぶ
- 経験豊富なTAKUMI氏の手法に触れることができる
- 裁量に不可欠なメンタルも学ぶ
「Winning formula FX」を購入したほうが良い人
- 王道かつ汎用性の高い裁量ロジックを学びたい人
- シンプルなテクニカルのみでトレードしたい人
- どんな局面でも使える裁量手法を学びたい人
- 裁量手法を学ぶための努力・時間を惜しまない人
「Winning formula FX」を購入しないほうが良い人
- 付属するサインツールに期待している人
- 裁量手法を学ぶための忍耐がない人
- 派手で目新しい手法を探している人
タイトル:Winning formula FX 販売:株式会社INFINITY メディア:動画・PDF・インジケーター 発売日:2016年02月25日 Winning formula FX【公式サイト】 |