『秒速スキャルFX』検証とレビュー
本日は、一般社団法人日本投資家育成機構(クロスリテイリング社)が販売するFX情報商材『秒速スキャルFX』を検証レビューします。
販売:一般社団法人日本投資家育成機構
開発者:FX-Katsu(鈴木克佳)
発売日:2016/07/28
公式サイト:https://byousca-fx.s3.amazonaws.com/
『秒速スキャルFX』を販売しているのは「日本投資家育成機構」という一般社団法人です。代表はクロスリテイリング社の山口孝志(FX-JIN)氏でので、クロスリテイリング株式会社が『秒速スキャルFX』の実質的な販売元と考えても概ねその認識は間違ってはいません。
2021年に『秒速スキャルFX』のアップグレード版ともいえる『超秒速スキャルFX・成功のイデア』が発売されました。『超秒速スキャルFX』の内容ですが、秒速スキャルFXに新たなトレンド追随型ロジックを加えたものとなります。詳しいレビューは以下の記事をお読みください。

『秒速スキャルFX』はどのようなFX商材か?
では『秒速スキャルFX』の具体的なロジックを、ネタバレにならない程度で丸裸にしていきます。
MACDとRSIでトレンド中の「押し目・戻し」をピンポイントであぶり出し、ローソク足が加速するタイミングで仕掛ける”1分足順張りスキャルピング”
『秒速スキャルFX』のロジックは非常にシンプルです。いわゆる「押し目・戻り」を狙う順張りスキャルピングです。順張りですのでMTF(マルチタイムフレーム)分析により4時間足でトレンドの有無を判断した上で、執行時間足(1分足)で仕掛けます。
大きな足(4時間足)と同調する方向に、執行時間足(1分足)で仕掛けることが基本です。
”MACD”と”RSI”を組み合わせて互いの弱点を補完し「転換点」予測の精度を向上した
使用するインジケーターは、MACDとRSIの2つ。共にオシレーター系のテクニカルです。実際のチャート画面も極めてシンプルです。

秒速スキャルFXのチャート画面
MACDとRSIの組み合わせは、トレード手法としては極めて王道であり実践している人も少なくありません。
RSIは、相場の過熱(買われすぎや売られすぎ)を計測して”レンジ相場での転換点”を推測するテクニカルですが、強いトレンド発生時には天底に張り付いてしまいシグナルの有効性を失ってしまうデメリットがあります。
一方、移動平均線をベースにしたMACDは、2本のラインのGC(ゴールデンクロス)、DC(デッドクロス)で「トレンド転換」及び「売買タイミング」の判断に使うことができます。明確なトレンドが出ているときほどわかりやすいシグナルを示してくれます。しかしレンジ相場ではラインがもつれ合って重なってしまうため、サインを読み取りづらくなります。
レンジに強くトレンドに弱いRSIと、レンジに弱くトレンドに強いMACDを組み合わせることで、互いの弱点を補完し、確度の高い転換予測が可能になるわけです。
「遅延しがちなMACD」で捉えきれない反転の予兆を「機敏なRSI」によって捉え、ローソク足(1分足)が加速するタイミングで仕掛けます(=ENTRY)。
一方トレンド時は、「使い物にならないRCI」に代わって「トレンドに素直に反応するMACD」で順張り方向に追随していき、利益が乗ったら瞬時に手仕舞いする(=EXIT)高速スキャルピングスタイルです。
裁量を取り入れることで勝率を上げる工夫
『秒速スキャルFX』は、半システム・半裁量トレードです。仕掛けのタイミングにおいて裁量判断を加えます。
具体的にはダウ理論やダイバージェンス、さらにラインも活用します。つまり「シグナル」の取捨選択を行なうわけです。賑やかな販売ページとは裏腹に、マニュアルからは真面目な印象を受けます。
トレンド方向に押し目・戻りで仕掛けるベーシックなスキャルピング
『秒速スキャルFX』に目新しさはなく、オーソドックスさを感じます。ロジックはテクニカルを使用して仕掛けのタイミングを図りますが、裁量も大いに入ります。半テクニカル半裁量という印象です。
ポジション保有期間は短く、損切りラインも小さいため、サクッと勝ち逃げしたいトレーダーには向いている手法と言えます。勝率は高くなりますが利幅は小さいので、タイミングを逃さず常に仕掛け続けることが求められます。
スキャルピング特有のストレスをものともしない方にとっては、非常に有益な商材です。
7通貨”同時監視”でチャンスは非常に多い
秒速スキャルFXで推奨されている通貨ペアは次の7つ。
USD/JPY(ドル円)、EUR/JPY(ユーロ円)、EUR/USD(ユーロドル)、GBP/JPY(ポンド円)、GBP/USD(ポンドドル)、AUD/JPY(豪ドル円)、AUD/USD(豪ドル米ドル)。クロス円とドルストレートが中心です。
多通貨を同時に監視することで、トレードチャンスは1日に70回前後と非常に多い印象です。1通貨ペアあたり10回(1日)前後。
1分足なので時間帯をそれほど選ばない利点もあります。とはいえ順張りなので、ある程度ボラティリティがあったほうが利益は出しやすい傾向にあります。
動画総収録時間:11時間27分12秒 PDFテキスト245ページ
『秒速スキャルFX』購入者専用サイトでは、多数の動画とPDFテキストが用意されており、ロジックを理解しやすい工夫がなされています。実践的な動画も多数用意されており、ロジック習得をサポートしています。
- 全20本のリアルトレード動画
- 全21本のトレードモデルケース

秒速スキャルFX購入者専用サイト

秒速スキャルFX購入者専用サイト
これまで多くのFX商材を販売してきたクロスリティリング社のノウハウが活かされているという印象です。初心者でも迷うことなく体系的にロジックを学ぶことができるでしょう。
『秒速スキャルFX』に新たな”動画特典”が追加
『秒速スキャルFX』に新たな動画特典が加わりました。以下の2つの特典です。
- 『超鉄板!レンジブレイク後のエントリーで勝率UPさせるテクニック』
- 『極秘!レンジ相場もシンプルに見極めるインジケーター応用術』
それぞれ詳しく解説していきます。
『超鉄板!レンジブレイク後のエントリーで勝率UPさせるテクニック』
12分11秒の解説動画です。
大きな時間足(日足)に同調する方向にスキャルで順張りするというストラテジーですね。具体的には日足のレンジブレイクを確認して、ブレイク方向に1分足で仕掛けます。
まずは日足のレンジブレイクを確認します。

秒速スキャル 特典動画その1
日足で下方にブレイクしているので、仕掛け方向は「売り」一辺倒です。チャートを1分足に切り替え後、『秒速スキャルFX』のロジック(MACD・RSI)によって押し目・戻りポイントを探して、売り方向に仕掛けます。

秒速スキャル 特典動画その2
『極秘!レンジ相場もシンプルに見極めるインジケーター応用術』
6分56秒の解説動画です。レンジ相場を簡単に見極める方法を解説したストリーミング動画です。特典動画では、MT4のインジケーターであるボリンジャーバンドを活用してレンジ相場を確認します。

秒速スキャル 特典動画その3
日足チャートにボリンジャーバンドを表示させて、幅の開き具合をチェックします。

秒速スキャル 特典動画その4

秒速スキャル 特典動画その5
オーソドックスなレンジ相場見極め法ですね。奇をてらった方法ではありません。
『秒速スキャルFX』の欠点
まず『秒速スキャルFX』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
スキャルなので”瞬発力と反応速度”が求められる
スキャルピングに不可欠のスキルは、相場(レート)のノイズに瞬時に反応する”瞬発力”であると常々考えています。ゲームなどで必要とされる反応速度・瞬発力こそが、スキャルピングの成否を握ります。
ノイズ(小さな波)の中のイレギュラーな波を捉えてエントリーし、波形が消える前に手仕舞いするという、まさにチャートの中でおこなうシューティングゲームです。一度のトレードで獲得できる利益は極めて小さいため、短時間に数多くの仕掛けをおこなって利益を積み重ねていく。その一方で、少しでもタイミングを逃せば利益が減るどころか、一瞬でマイナスです。一度のミスでコツコツ積み上げてきた利益を吹き飛ばすことさえあるのがスキャルピングです。
高い集中力を求められるトレードスタイルを苦痛と思わない人にこそ、スキャルピングは適しています。
勝率8割〜9割は「ない」、平均して7割程度か
勝率は販売ページに記載(8割〜9割)されているほど高くはありません。7通貨ペアを監視しても、全体で7割前後という印象です。とはいえ、スキャルで7割勝てれば十分です。リスクリワードも1対1.5以上あるため、長期的にプラスになります。
[box class=”glay_box” title=”ここが残念…”]
- スキャルなので”瞬発力と反応速度”が求められる
- 勝率8割〜9割は「ない」、平均して7割程度か
『秒速スキャルFX』の評価点
次に『秒速スキャルFX』の評価できるポイントを解説します。
超短期足(1分足)でのスキャルピングはポジション保有期間が短く”ストレス”は最小限
1分足での高速スキャルピングですので、ポジションの保有期間は短ければ1分、長くても数分程度です。SL(損切りポイント)は直近安値・高値、そしてTP(利確ポイント)も直近安値・高値ですので、SL・TPどちらにヒットするにしても数分程度です。トレードのストレスは最小限といえるでしょう。
リスクリワードは「1対1.5〜2」で”損小利大”を可能に
リスクリワードは体感的には1対1.5〜2。損失1に対し、利益は1.5から2倍程度です。押し目・戻しの深い位置から仕掛けるため、SLが比較的浅くなり、結果的に優位性のあるリスクリワードが実現できています。
スキャルピングに苦手意識を持っている人にこそ手にとってほしい
派手な販売ページからは想像できないほど、『秒速スキャルFX』のロジックは古典的かつ王道です。MACDとRSIというオーソドックスなテクニカルを中心に、ダイバージェンスや各種ライン、ダウ理論を活用した裁量判断など、普遍性の高い理論がベースです。
トレードルールも明確かつロジカルで、奇抜さとは一切無縁です。トレードするべきタイミングと見送るタイミングを、初心者でも正しく区別することができます。
大概のスキャルピングは、ポジションを持つと細かなティックの動きに翻弄されて緊張感が高まり、結果的に負けトレードを喫してしまうことが多いですが、『秒速スキャルFX』は入るべきタイミングが具体的かつ明瞭であるため、スキャルピングにありがちなストレスはそれほど感じません。
スキャルピングで勝てない、苦手だ…と思っている人にこそ『秒速スキャル』にチャレンジすることをおすすめします。
[box class=”glay_box” title=”ここがオススメ!”]
- 超短期足(1分足)でのスキャルピングはポジション保有期間が短く”ストレス”は最小限
- リスクリワードは「1対1.5〜2」で”損小利大”を可能に
- スキャルピングに苦手意識を持っている人にこそ手にとってほしい
『秒速スキャルFX』総合評価
【結論】トレンド中の”押し目・戻り”を狙い「ローソク足が加速する瞬間」を瞬時に刈り取る超高速スキャルピング
1分足で次々と利益を抜く様はまるで「シューティングゲーム」のよう
”ゲーム感覚”で細かな利益を積み上げていきたい人向けのFX商材だ
短期足のノイズの中から規則性を見出し、わずかな利益を瞬時に刈り取る1分足スキャルピング手法です。
長期足(4時間足)でトレンド方向を確認し、エントリータイミングを「ローソク足が加速する瞬間」に絞り込むことで、極めて高い勝率を実現しています。
MACDとRSIで確度の高い「押し目・戻し」をピンポイントであぶり出し、タイミングよく仕掛けていきます。トレードルールは明確ですが、ダウ理論やダイバージェンス・ラインを活用して「仕掛けタイミング」の取捨選択を行なうことで(=裁量)もう一段上の高確度トレードを可能にします。
ポジション保有期間は短く損切りラインも小さいため、サクッと勝ち逃げしたいトレーダーに向いている手法です。トレードというよりはアクションゲーム(シューティングゲーム)に近い印象です。
数あるFX商材の中から、スキャルピング入門商材をひとつ挙げるならば『秒速スキャルFX』一押しです。
2021年2月に本商材をアップグレードした商材『超秒速スキャルFX・成功のイデア』が新登場しています。『超秒速スキャルFX・成功のイデア』は、トレンド初動刈り取りロジックに新たなトレンド追随ロジックを加えることで、初動から終焉までをまるごと利益に変えてしまおうという大胆なFX商材です。新たなロジック(イデアロジック)専用のシグナルツールも付属しています。
新しい商材(超秒速スキャルFX・成功のイデア)には、この「秒速スキャルFX」のロジックやツールも含まれているので、絶対に新しい商材を購入してください。間違いなくお得です。
評価ポイント
- 超短期足(1分足)でのスキャルピングはポジション保有期間が短く”ストレス”は最小限
- リスクリワードは「1対1.5〜2」で”損小利大”を可能に
- スキャルピングに苦手意識を持っている人にこそ手にとってほしい
残念ポイント
- スキャルなので”瞬発力と反応速度”が求められる
- 勝率8割〜9割は「ない」、平均して7割程度か
『秒速スキャルFX』を購入したほうが良い人
- これからスキャルピングにチャレンジしたい人
- スキャルピングの入門商材を探している人
- 勝率の高いFX商材を探している人
- チャートに張り付いてトレードできる人
『秒速スキャルFX』を購入してはいけない人
- チャート張り付きができない人
- デイトレ・スイングトレード商材を探している人
販売:一般社団法人日本投資家育成機構
開発者:FX-Katu(鈴木克佳)
発売日:2016/07/28
公式サイト:https://byousca-fx.s3.amazonaws.com/
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