井手式7daysFXで紹介されている手法
本日は、井手式7daysFX 【検証とレビュー】その3です。
第3回目のレビューは、ご質問の多かったロジックについて詳しく解説してみたいと思います。※ただしネタバレにならないようにしています。
もともとこの商材は、ロジックに重きを置いたものではありません。FXの基礎を徹底的に固めるための動画です。従いまして、ロジック(手法)に関しては王道的なものが取り上げられています。
しかし、王道であるからこそ普遍的であり、かつアレンジも効かせやすいという特徴も持ち合わせています。商材で紹介されているロジックは、知っていて絶対に損はありません。
具体的な手法ですが、以下の3つが解説されています。
- チャートパターン(フラッグやペナント、ローソク足の形状)
- レンジオーダー(逆張り・カウンタートレード)
- トレンドフォロー+スパイクパターン(押し目・戻し)
1.チャートパターン
最初に紹介されているのは、いわゆるチャートパターンと呼ばれるものです。ローソク足の形状や並び方によって、形成されるチャートの形状を見て、相場を予測する手法です。
一般的には、1本のローソク足で判断する場合や、複数のローソク足を組み合わせたパターンで判断する場合があります。
7daysFXでは、主にフラッグと呼ばれるチャートパターンについて、詳しく解説されています。フラッグパターンに、フィボナッチとダイバージェンスを加えることで、精度を高める工夫がなされています。
しかし代表的なチャートパターンはフラッグだけではありません。ざっと思いつくだけで挙げてみると、
- フラッグ
- ペナント
- ウェッジ
- ダイアモンド
などがあります。これらはいわゆる定石と呼ばれるものです。特定のチャートパターンの出現によって、その後のレートの動向を示唆してくれることがあります。
ロジックとしては地味なので、面白味に欠けますが、非常に有効であり私自身も常に意識をしています。インディケーターなどのテクニカル一辺倒トレーダーは軽視しがちですが、その優位性は多くのトレーダーが認めています。
2.レンジオーダー
レンジオーダーという名称ですが私は聞いたことがないので、おそらく井手さんのオリジナル名称なのでしょうね。
レンジオーダーとは、いわゆる持ち合い相場(レンジ相場)における逆張りトレードです。基本的にはレンジ相場はトレード対象外の相場であるとの解説ですが、レンジ幅が大きい場合においては、特定の条件のもとでトレードを行います。
このトレード対象になるレンジ幅の目安についても、解説されています。
7daysFXでは、チャートパターンの時と同様、ダイバージェンスやローソク足の形状をフィルターに取り入れることで、精度をアップさせる手法が紹介されています。
レンジ相場における逆張りトレード(カウンタートレード)は、レンジブレイクの危険性(ダマシ)を常にはらんでいます。7daysFXでは、そのレンジブレイクを回避するための、細かなルールも紹介されています。
3.トレンドフォロー+スパイクパターン
トレンドフォロー+スパイクパターンは、いわゆるトレンド相場における押し目買い、戻し売りのロジックになります。私も好んで使用する鉄板パターンです。
井手式では、他のロジックと同様、ローソク足形状とフィボナッチをチェックすることで、適切なエントリーポイントを探る方法が紹介されています。
押し目買いや戻し売りも、ある意味チャートパターンのひとつと言えますね。多くの投資家が意識するポイントでもあります。
井手式では、レートの戻し幅をフィボナッチでしっかりと確認し、ローソク足形状で攻勢の強さをチェックすることで、シグナルの精度も求めます。
動画ではさらりと解説されていますが、非常によく考えられたルールであり、極めて論理的です。
チャート背景を読み取る力を付けたいなら・・・
井手式で紹介されているロジックは、どれも王道で学んで損はないものばかりです。必要最小限であり、かつ必須項目でもあります。
大半の初心者は、どうしても派手な手法に目を奪われがちで、シグナルが出るインディケーターなどに飛びつきやすいです。
一方、井手式のロジックは、チャートパターンをベースに、必要最小限のインディケーターで相場を判断するやり方です。井手式7daysFXで使用するのは、自分で引いたラインとフィボナッチ、そしてオシレーター系のテクニカルのみです。
決して派手さはありませんし、裁量手法ですので訓練は必要ですが、チャートを読み取る基礎体力を鍛えられるというメリットがあります。非常に好感が持てます。
井手式7daysFXで紹介されている手法は、ベーシックなものばかりですが、その実、奥が深くそれぞれの手法で1冊の本が書けるほどです。
井手式でロジックの基礎を学び、その先は自分に合った手法にアレンジを加えたり、さらに探求して極めていくことも可能です。
そのための入門書(解説動画)としては、完成度の高い商材といえます。