日本人が開発した画期的なテクニカル指標「一目均衡表」
グランドセオリーFXのざっくりとしたレビュー記事をアップしました。
グランドセオリーFXではオーソドックスなテクニカル指標を使用していますが、そのなかにひとつに一目均衡表の「雲」があります。
上のチャート内のグレーで表示されているものが一目均衡表の雲と呼ばれるテクニカル指標です。雲を使ったFX情報商材はあまり見かけません。有名どころでは、マーフィーの最強スパンモデルとマナブ式FX完全マスタープログラム(THVシステム)くらいでしょうか。
おそらく、一目均衡表そのものが奥が深いため、FX情報商材として活かすのはなかなか難しいというのが理由ではないでしょうか。
グランドセオリーFXでは「雲」をどのように使っているか?
グランドセオリーFXのマニュアルでは、トレンドロジック編やローソク足ロジック編で「雲」がでてきます。(レンジロジック編では雲を使いません)
らいく氏は、雲をレートが抜けるタイミングを仕掛けのためのフィルターとして使用しているようです。また雲の上限・下限で手仕舞いのタイミングを図っているケースもあります。
雲の上限で小さめの陰線 2 本を確認…
雲を抜けたことを確認…
利確のポイントとしては、この場合ですと「雲の下限(灰色の雲の下のほう)」で、一度利確をすると安全…
雲の下限と●●●で利確…
この辺りは、マナブ式FX完全マスタープログラム(THVシステム)と似ています。
一目均衡表は、時間軸を未来・過去へずらした三次元チャート
一目均衡表の雲を取り上げる前に、そもそも一目均衡表とはなんでしょうか?
一目均衡表(いちもくきんこうひょう)は、チャート分析法の一つ。
細田悟一によって、1936年(昭和11年)に考案された。細田のペンネーム 一目山人(いちもくさんじん)に因んで名づけられ、現在は細田の遺族が経営する株式会社経済変動総研の登録商標である。引用:Wikipedia
日本人が開発したテクニカル指標ですが、驚くことに商標登録までされています。つまり特許庁に申請し登録が認められているわけです。メタトレーダーにもデフォルトインディケータ(ichimoku.mq4)として装備されるほど世界的なテクニカル指標として利用されています。
一目均衡表をひと言で説明することは困難です。外為オンライン特別講座にわかりやすい説明があるので御覧ください。
余談ですが、この外為オンライン特別講座はかなりおすすめできるコンテンツです。第1回からすべての回を読むことをおすすめします。くだらないFX商材を購入するより断然有益です。
一目均衡表の性質をひと言で言い表すならば、『外為オンライン特別講座』の言葉通り”時間軸を未来・過去へずらした三次元チャート”と言えます。
一目均衡表が三次元チャートと呼ばれる所以(ゆえん)は、レートの現在・過去・未来をたった一つのテクニカルで解析しようとする設計思想からきています。現在のレートは過去のチャートの影響を受けており、かつ、未来のチャートにも影響をおよぼすという考え方に基づいて設計されたテクニカル指標です。
雲の役割とは?
様々なラインが表示される一目均衡表において、サポートやレジスタンスラインと同じような役割をするのが「雲」です。
雲とローソク足との位置関係、雲の幅や形状などから、現在のレートが過去チャートからどのような影響を受けているのか?そして今後(未来)のレートにどう影響をおよぼすのか?を分析するわけです。
ローソク足の上に雲が横たわっていれば、上値抵抗線(レジスタンスライン)として機能し、ローソク足の下に雲があれば下値支持線(サポートライン)として機能すると言われています。また、そのサポート・レジスタンスのパワー(強さ)を雲の厚みで捉えます。一方、ローソク足が雲の中に取り込まれているときは、今後大きくレートが動くことが予想されます。
こうしてみるとグランドセオリーFXでの雲の使い方は、本来の用途とは少し異なりますね。
一目均衡表をマスターしたいなら…
複雑難解な一目均衡表ですが、本気でマスターすれば強力な武器になり得るツールです。
いきなり取り組むよりも、まずは入門編からスタートすることをおすすめします。まずは無料で学べる動画などがおすすめです。特に一目山人の後継者である三世一目山人(細田哲生氏)による動画解説がおすすめです。
- 三世一目山人監修による、一目均衡表の分かりやすい解説動画
- 一目均衡表の解説動画【総集編】5線より重要な三波動論と活用例