「FX SHOOTER」はボリバン±3σからの逆張りスキャルだ
FXインストラクターを自認する湯川公治さんのFX商材、FX SHOOTER(エフエックス・シューター)をレビューします。
タイトル:FX SHOOTER(エフエックス・シューター) 販売:株式会社ネクト メディア:MT4インジケーター 発売日:2017年8月25日 FX SHOOTER【公式サイト】 |
FX SHOOTER(エフエックス・シューター)はMetaTrader4専用のオリジナルインジケーターですね。ロジックはボリンジャーバンドを活用した逆張りスキャルです。ありきたりで目新しさはありません。
チャート上にFX SHOOTERを設定すると、ボリンジャーバンド(±1σ・2σ・3σ)と矢印(シグナル)が表示されます。ごらんの通り、完全に逆張りですね。
トレードの手順は以下の通りです。
- 5分足でボリバン±3σをレートが抜ける
- カウンターを狙い逆張りにて仕掛ける
- フィルターとしてRSI(買われすぎ・売られすぎからの反発)を使用する
極めてシンプルです。対象通貨ペアは以下の4つ。
- EURUSD(ユーロドル)
- USDJPY(ドル円)
- EURJPY(ユーロ円)
- GBPJPY(ポンド円)
執行時間足は5分足なので、トレードチャンスは1日に100回前後あります。
ボリバン考案者のボリンジャー氏は逆張りを全否定…
内容があまりにもシンプルすぎて拍子抜けする「FX SHOOTER」です。ロジックそのものに斬新さも目新しさもありません。どちらかと言えば手垢のついたロジックともいえます。それでも優位性があれば十分に活用できます。
ご存知のようにボリンジャーバンドは、ボリンジャー氏が考案したテクニカルの1つです。しかしボリンジャー氏はボリンジャーバンドを逆張りに使うべきではない、と明言していることをご存知でしょうか?
以下のYouTube動画は、ボリンジャー氏が来日した際に特別講演をおこなった講義を録画したもの(一部)です。
「バンドの上限で売り、下限で買い、これは間違いです!」
下の画像は、YouTube動画の抜粋です。開始1分17秒あたりで、ボリバンの逆張りを否定しています。
ボリバン開発者自らが、ボリバン逆張りは間違っている!と述べています。標準偏差を活用し、平均値への回帰を前提とした逆張りトレードを完全に否定しているのです。興味深いですね。
では、ボリンジャー氏は、本来どのようなスタイルでボリバンを活用することを考えていたのか?気になりますよね。
ボリバンは「ボラティリティ・ブレイクアウト」での順張りトレードに使いなさい
実は「ボラティリティ・ブレイクアウト」での順張りトレードにこそ、ボリバンを活用すべきと説いているのです。
バンド幅によってボラティリティを認識し、バンド幅の拡大(=エクスパンション)によってブレイクする際に順張りで仕掛けることこそが、ボリバンの正しい使い方なのです(byボリンジャー氏)。ボリバンといえば逆張り…と盲信してきたトレーダーにとっては軽い衝撃かもしれませんね。
当サイトのオリジナル特典であるSQIは、ボリンジャー氏の「バンド幅によるボラティリティ・ブレイクアウトの認識」「ボリバンが相対的な安値・高値を示している」という2つの概念をベースに開発されました。
SQIはボリンジャーバンドをベースにした順張り専用のインジケーターです。バンドウォークを補足し狙い撃ちするためのツールです。
SQIの詳しい解説は以下の記事をご覧ください。
https://fxinspect.com/archives/9885
ボリバンロジックならば「FX SHOOTER」よりもSQIをおすすめします
「FX SHOOTER」はボリバンを逆張りに活用するインジケーターです。当然ですがレンジ相場においては優位性を発揮できるでしょう。とはいえ、スキャル的な活用しかできません。
ボリバンの本来の使い方(開発者の意図)は、順張りです。そのことを知っているトレーダーは多くはないでしょう。これを機会に是非一度、ボリバンを順張りで活用するSQIを試してみることをおすすめします。ボリバンの逆張りしか知らなかった人は、目からウロコが堕ちるかもしれませんよ。
タイトル:FX SHOOTER(エフエックス・シューター) 販売:株式会社ネクト メディア:MT4インジケーター 発売日:2017年8月25日 FX SHOOTER【公式サイト】 |