『Mebius バイナリーオプション/FX/日経225』検証とレビュー
本日は、株式会社ケンコンサルティングが販売するFX情報商材『Mebius バイナリーオプション/FX/日経225』を検証レビューします。
販売元:株式会社ケンコンサルティング
運営統括責任者:小林憲司
発売日:2020/02/06
公式サイト:https://mebius-fx.com/top/
株式会社ケンコンサルティングは『天底チャートMT4』の販売元でもありますね。
『天底チャートMT4』は、同一テクニカル(オシレーター系)を期間を変えて複数本表示させ、その収斂(しゅうれん)と拡散によって相場の局面を捉えて仕掛け&手仕舞いをおこなうチャートシステムでした。
『Mebius バイナリーオプション/FX/日経225』はどのようなFX商材か?
前作『天底チャート』同様、期間をずらしたテクニカルを複数本重ね、収斂(しゅうれん)と拡散によって相場の局面を捉えるチャートシステム
『Mebius 』は、メタトレーダー4専用のオリジナルインジケーターです。まずはチャートをご覧ください。
前作『天底チャート』と雰囲気がとても良く似たツールですね。ちなみに『天底チャート』は以下のようなチャートシステムでした。
どちらのチャートシステムも、期間をずらしたテクニカルを複数本重ね、収斂(しゅうれん)と拡散によって相場の局面を捉えるためのシステムです。
本作『Mebius 』は、前作『天底チャート』をより洗練&進化させたチャートシステムという印象です。
メインウィンドウには『移動平均線』、サブウィンドウには『ストキャスティクス』
『Mebius』のチャートをご覧ください。上段(メインウィンドウ)と下段(サブウィンドウ)に分かれていて、それぞれ複数のラインが重ねて表示されています。
- 上段…移動平均線の集合体
- 下段…ストキャスティクスの集合体
メインウィンドウには複数の移動平均線が重ねて表示してあります。そして下段は、期間をずらした複数のカスタムストキャスティクス。
短期から長期まで、パラメーターの期間を少しずつずらして表示させることで、幾何学的な模様を表示させています。海外FXフォーラムなどでよく見かけるインジケーターですね。
ストキャスティクスを複数本重ねたインジケーター『Spuds Stochastic Thread Theory』システムを彷彿とさせる
本サイトでは、ストキャスティクスを複数本重ねたインジケーター『Spuds Stochastic Thread Theory』を紹介したことがあります。それがこちら(↓)。
サブウィンドウに表示されているカラフルな線は、全てストキャスティクスです。その数は総勢19本。
収斂と拡散の動きからENTRYタイミングをとる裁量トレード手法
『Mebius』のサブウィンドウのストキャスと比べてみましょう。
似ているようで少し違いますね。『Mebius』で採用されているストキャスティクスは、かなりカスタマイズされていることがわかりますが、本質は近いものがあります。どちらも複数本のテクニカルの作り出す幾何学模様から相場を読み取ります。
『Mebius』システムは、チャート上に明確な矢印サインなどは表示されません。メインとサブの多重ラインの収斂(しゅうれん)と拡散の動きを見て、裁量判断で仕掛ける手法です。
『GMMA』と『Spuds Stochastic Thread Theory』を組み合わせたようなチャートシステム
上段が移動平均線の集合体で、下段がストキャスティクスの集合体。雰囲気としては、『GMMA』と『Spuds Stochastic Thread Theory』を組み合わせたようなチャートシステムという印象ですね。
それほど目新しさを感じるわけでもなく、無料のインジケーターの組み合わせでも似たようなことはできそうですよね。
試しに、無料の『GMMA』と『Spuds Stochastic Thread Theory』を組み合わせてチャートシステムを作ってみましょうか。
環境認識だけに活用するならば、これでも十分かもしれません。
販売元:株式会社ケンコンサルティング
運営統括責任者:小林憲司
発売日:2020/02/06
公式サイト:https://mebius-fx.com/top/
『Mebius バイナリーオプション/FX/日経225』の欠点
まず『Mebius バイナリーオプション/FX/日経225』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
裁量判断が大いに求められるツールであり、初心者にはややハードルが高いか…
『Mebius』の心臓部はサブウィンドウの「Mebiusインジケーター」ですが、その本質は期間をずらしたストキャスを重ねたものです。ストキャスティクスを使っている以上は、遅効性や天底への張り付きから逃れることはできません。
遅効性とは「レートの動きに追随してテクニカル指標も動く」という性質です。ストキャスなどのオシレーターはそれが顕著であり、特に複数本を重ねてその交差等をサインとして捉える場合は注意が必要です。交差したと思ったらまたもとに戻す…など頻繁にダマシを連発します。後からみれば明確な交差に見えても、リアルタイムで交差を捉えることは至難のワザです。
また、オシレーターならではの”トレンド時の天底への張り付き現象”も発生しやすい傾向にあります。方向性がはっきりしない相場においては、わかりやすい反転シグナルを出してくれるオシレーター(ストキャスティクス)ですが、だらだらしたトレンド時は、天底からの反転はすべてダマシになってしまいます。
『Mebius』はそのダマシを回避すべく、メインウィンドに移動平均線のGC/DC(ゴールデンクロス・デッドクロス)を採用しているのでしょう。オシレーター系のストキャスにトレンド系の移動平均線を加えることで裁量判断で仕掛けタイミングを捉えていくツールです。
明確なシグナルが欲しい初心者ユーザーにとっては、ややハードルの高いツールといえそうです。
チャートの動きを見る限りにおいてはダマシ・微益・微損が多そうな印象
チャートの動きを見ていると、分かりやすい相場では容易に勝てますが、それ以外の難しい判断を要する相場ではダマシ・微益・微損を連発しそうなチャートシステムという印象です。
『Mebius』が得意とする相場環境、また不得手とする相場環境をしっかりと理解しないと、長期的に使い続けるのは難しそうなツールです。裁量トレードなので、判断の難しそうな相場は、我慢してスルーするという強い精神力が求められます。
目新しさは感じられない(ありがちと言えばありがちだ)
全体的な印象としては、海外フォーラムなどで無料で拾えそうなチャートシステムという感じでしょうか。もちろん様々な工夫はなされているのでしょうが、斬新さは感じません。目新しいチャートシステムを求めてる人には物足りないでしょうね。
- 裁量判断が大いに求められるツールであり、初心者にはややハードルが高いか…
- チャートの動きを見る限りにおいてはダマシ・微益・微損が多そうな印象
- 目新しさは感じられない(ありがちと言えばありがちだ)
『Mebius バイナリーオプション/FX/日経225』の評価点
次に『Mebius バイナリーオプション/FX/日経225』の評価できるポイントを解説します。
前作『天底チャート』の正常進化版という印象
『Mebius バイナリーオプション/FX/日経225』は、前作『天底チャート』をより洗練させた印象のチャートシステムですね。2つあったサブウィンドウを1つにして、視認性を高め使いやすさが向上した感があります。この手のチャートシステムが好きな人にはたまらないでしょう。
あくまでも環境認識ツールとして活用することがベター
ストキャスとMAの収斂と拡散・交差をリアルタイムで判断し、仕掛けと手仕舞いをおこなうという裁量トレード手法です。カスタマイズされたストキャス集合体の複雑な動きに慣れて優位性の高い仕掛け判断ができるまでには、相応の時間と慣れが求められます。
環境認識ツールとしてメタトレーダーに表示させておく…という使い方のほうがしっくりくるように感じますね。
- 前作『天底チャート』の正常進化版という印象
- あくまでも環境認識ツールとして活用することがベター
『Mebius バイナリーオプション/FX/日経225』総合評価
【結論】前作『天底チャート』を洗練させ視認性を高めたチャートシステムという印象
カスタマイズされたストキャス集合体の動きに慣れて優位性の高い仕掛け判断ができるまでには相応の時間と慣れが求められるツールであり中・上級者向け
トレーディングシステムというよりは『環境認識ツール』として活用するほうが有用性は高そう
サブウィンドウの複数のベジェ曲線(ストキャスの集合体)がとても美しく印象的なチャートシステムですね。前作『天底チャート』を正常進化させ、視認性と操作性を高めたという印象です。
テクニカルの収斂と拡散によってENTRYのタイミングをとる裁量手法のためのチャートシステムですが、カスタマイズされたストキャス集合体の動きに慣れて優位性の高い仕掛け判断ができるまでには相応の時間と慣れが求められるツールです。
また、不得手な相場では、ダマシや微益・微損も多そうなので、ツールを使いこなすためには、しっかりとツールの得意とする相場を理解しておく必要があります。正直なところ、FX初心者にはややハードルの高そうなツールです。裁量スキルのある中・上級者向けですね。
『天底チャート』同様、環境認識ツールとして活用するほうが有用性は高そうです。
- 前作『天底チャート』の正常進化版という印象
- あくまでも環境認識ツールとして活用することがベター
- 裁量判断が大いに求められるツールであり、初心者にはややハードルが高いか…
- チャートの動きを見る限りにおいてはダマシ・微益・微損が多そうな印象
- 目新しさは感じられない(ありがちと言えばありがちだ)
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運営統括責任者:小林憲司
発売日:2020/02/06
公式サイト:https://mebius-fx.com/top/