ORION FX
ひさびさのEAをご紹介します。ORION FXです。この販売業者さんですが、過去にも、オリオン座を構成する星の名にちなんだEAを販売されているようですね。
今回のEAもリゲル(Rigel)、アルニラム(Alnilam)と、オリオン座に関連する星の名称が付けられています。2つのEA(自動売買ツール)を合わせて、39,800円(専用口座であれば29,800円)という価格設定です。
【StrategyTesterReport】は掲載なし
残念ながら、販売ページにはバックテスト時の資産推移グラフ(?)しか掲載されていません。EAのバックテストを掲載するのであれば、少なくともStrategyTesterReport(ストラテジーテスターレポート)を掲載すべきです。
バックテスト期間、PF、最大ドローダウン、平均利益や平均損失など、EAのポテンシャルを知るための重要な要素が不明のままです。EA販売者として、ストラテジーテスターレポートを掲載しないというのは、どうかと思います。何を持ってしてEAの優位性を語るのでしょうか?
ORION FXを真剣に検討したいユーザーのためにも、是非、StrategyTesterReport(ストラテジーテスターレポート)を掲載することを検討していただきたいですね。
フォワードテストもない
それから、これも当たり前の話なのですが、販売するEAのフォワードテストをするべきです。少なくとも半年以上。
誰もが確認できる公正な状態でのフォワードテストです。たとえば、myfxbookなどですね。
ちなみに、上図のMayfxbookは、クロスファイアFXのものです。2013年11月でストップしていますが、しっかりとフォワード成績を公開しているという点では、評価できます。
ORION FXも、myfxbookでフォワード成績を公開してはどうなのでしょうか?今からでも遅くはないと思います。購入検討者の不安を少しでも取り除くための最低限の努力をしてほしいです。
フォレックスクラウンのコンテストで8位入賞…
ORION FXの2つのEAのうち、リゲル(Rigel)が、フォレックスクラウンのコンテストで8位に入賞しています。開催期間は2013年9月30日~12月20日の約3ヶ月です。
このコンテストですが、コンテスト名称に「スプ0(ゼロ)」とあるように、スプレッドがゼロのコンテストです。しかも、ヴァーチャル(仮想通貨でのコンテスト)です。つまり、お遊びのようなものです。
スプレッドがないという特別な環境であれば、スキャルEAは最強でしょうね。スプレッドゼロの特別な状況でのヴァーチャルコンテストで、8位に入賞することが、凄いのでしょうか?そんなお遊びコンテストで8位に入賞したことをプッシュされても、なんだかなーという感じです。
国内外のファンドが信頼する自動売買システム?
ORION FXの販売ページには国内外ファンドが信頼する自動売買システム…という記載があります。
オリオンFXは、多くの自動売買システム(EA)を開発し、
個人投資家の皆様は然ることながら、国内外のファンドでもご利用いただいております。
この国内外のファンドって何でしょうか?購入検討者としては知りたいですね。
余談ですが、金融商品取引法では、ファンドの設立や運用そしてファンドの勧誘を行う者に対して、原則として登録を義務付けています。少なくとも日本国内では、登録をせずに(50人を超える)一般投資家に対してファンドへの出資を勧誘する行為は、法律に抵触する可能性があります。
スプレッド0のバーチャルコンテスト8位入賞よりも、ORION FXを利用したファンド名やファンドの成績を公開したほうがよっぽど信頼性があると思うのは、私だけでしょうか?
ORIONFXの優位性を証明するデータ(myfxbookなど)があれば、もう少し評価できる可能性があるのですが、残念です。
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