「トレードと凡事のお話」を読んでいないなんて、もったいない!
本日は「トレードと凡事のお話」をご紹介します。
「トレードと凡事のお話」とは佐野裕氏のメルマガコンテンツとして提供されている読み物の一つです。佐野裕氏はFXビクトリーメソッド【アドバンス】完全版購入者限定で、FXトレード勝利の羅針盤というメルマガを配信しています。そして「トレードと凡事のお話」は、メルマガのいちコーナーとしてすでに163回目をむかえるほど続いている人気コラムです。
投資苑で有名なアレキサンダー・エルダー博士がトレードでは当たり前なことこそが大切として、「投資苑3」の中でこう語っています。
「相場には秘密があります。 秘密がないということが秘密なのです。」
相場やトレードで秘密ではない「当たり前なこと」とはいったいぜんたい何なのでしょうか…。
こんな出だしで始まる「トレードと凡事のお話」には登場人物が二人います。
- ジイさん
- 溜口剛太郎
この二人が、様々な時事ネタにスポットをあてて、面白おかしく話をしていくという読み物です。FX関連の時事ネタを取り上げつつ、そこから興味深いテーマへと掘り下げていくストーリーは、投資に興味のある方ならば誰でも楽しめます。そして非常に勉強になります。
トレードのリストラクチャー(再構築)のお話
いつも楽しみにしている「トレードと凡事のお話」ですが、今回(9月27日配信)の話題は私にとって興味深いテーマだったので取り上げてみたいと思います。テーマは「トレードの再構築」です。
複雑化しがちな投資ロジックの弊害に注意し、あらためてトレードや思考の断捨離(再構築)をするべきだ、というお話ですね。
「『知っている事とやっている事の相違』
という執行の問題もあるが
年月を重ねるほどに増えていく知識が垢(あか)となって溜まり、
ときにトレードの戦績の障害となってしまう場合さえもあるものなのじゃのう…。溜口剛太郎殿。」「第百十二話でも述べたことじゃが…、
人は知識を積み重ねるほどに、複雑思考となりがちで、
次第に複雑に複雑にと物事を考えるようになるものでのう…。
トレードの判断は最終的には『買う』、『売る』、『待つ(見送る)』、
のたった3つの結論のうちのどれかを適切に得るためであり…、
複雑思考がその結論を得るに有効であれば有益という事になるが、
もしも複雑思考ゆえ結論を得るに対し弊害となっているのであれば
トレードや思考の断捨離をする必要があるのではなかろうか…。」
「ふむ…。そのとおりじゃ…。
勤勉なトレーダーは…、特に知性の高い人ほど、
知らず知らずに『複雑信仰』や『複雑崇拝』に陥りやすいもので
逆に言うと、『シンプル=単純=稚拙』なものとして
シンプル化を『劣』として排除しようとする傾向があるが…、
『複雑=高度=優れている』という思想は大いなる誤謬であり、
天才物理学者達が見果てぬ夢として最後に求めた統一理論ように、
最終的に究極のシンプル化こそ、トレーダーも求めるべきもの
なのではあるまいかのう…。溜口剛太郎殿。」
トレードロジックやルールが複雑化することに対する警鐘ですね。実際のところ、最近のFX情報商材も、複雑化する傾向にあります。むしろ複雑なチャート画面、複雑なルールであるほど「すごいツール(商材)」「優位性がありそうなツール(商材)」と思ってしまうユーザーも多いように感じます。
逆にシンプルすぎるFX情報商材は、「こんなの知ってるよ」「ありきたりすぎる」「これで勝てたら苦労しない」などと敬遠されるようにも感じます。
「もっとすごいツールを!」「もっと複雑・高度なロジックを!」まさに”『複雑信仰』や『複雑崇拝』”に陥ってるような印象です。
何も表示されていないチャートに1つだけ表示させるとしたら…
この複雑化を避けるためにジイさんは以下のように述べます。
「ふむ…。一旦、チャートから全てを削ぎ落として
何が本当に大切なものかを『一から思量』してみることじゃ…。」「(ローソク足以外に)もう1つだけ表示させるとしたら、それは何かね?」
いちどチャートをまっさらな状態(ローソク足のみ)にして、そこから一つだけテクニカル指標(インディケータ)を表示させるとしたら、あなたならなにを表示させますか?私ならば…うーん、やはりボリンジャーバンドでしょうか。ボリバンには移動平均線も含まれますので、実質的には2つになるのかもしれませんが。
「たとえば、1つのモデルケースとして、あくまでも1例じゃが…、
ローソク足とSMA12もしくはSMA10だけを表示させるとしよう。
これについて、どう思うかね? 溜口剛太郎殿。」
ローソク足と移動平均線だけで有料教材を凌駕するほどのパフォーマンスが出る?
ジイさんは、単純移動平均線(SMA12or10)を表示させるというアイデアを示します。移動平均線とローソク足のみでどのようなトレードルール(ロジック)を再構築できるのか?
「ローソク足+SMA12の組み合わせのトレードルールとして、
- SMA12の傾斜が不明瞭で価格がSMA12を跨ぎ推移する場合はトレードはしない(トレードは控えて待つ)。
- SMA12が明確に右肩上がりで価格がSMA12の上方に位置して陽線を示現した(している)場合はロング(買い)を執行。
- SMA12が明確に右肩上がりで価格がSMA12の上方に位置して陰線示現の後に陽線を示現した場合はロング(買い)を執行。
- SMA12が明確に右肩下がりで価格がSMA12の下方に位置して陰線を示現した(している)場合はショート(売り)を執行。
- SMA12が明確に右肩下がりで価格がSMA12の下方に位置して陽線示現の後に陰線を示現した場合はショート(売り)を執行。
- ロング(買い)の執行の後に長めの上ヒゲや陰線が示現したら利確(もしくは損切り)を執行して退出。
- ショート(売り)の執行の後に長めの下ヒゲや陽線が示現したら利確(もしくは損切り)を執行して退出。
- ロング(買い)の執行の後に価格がSMA12を下抜けた場合、損切り(もしくは利確)にて退出。
- ショート(売り)の執行の後に価格がSMA12を上抜けた場合、損切り(もしくは利確)にて退出。
附則1として、SMA12が明確に右肩上がりで価格がSMA12の上方に位置している場合にはショート(売り)はしない。
附則1として、SMA12が明確に右肩下がりで価格がSMA12の下方に位置している場合にはロング(買い)はしない。
附則2として、重要経済指標の発表時間には留意する。」
「じつは…、単純で稚拙なようでありながらも…、
『ローソク足+SMA12の組み合わせ』のトレードは
よくある有料教材を凌駕するほどのパフォーマンスになるもので、
SMA一本の単純なトレードとて、決して侮れないものなのじゃ…。」
「単純=稚拙」ではないということ
「このような単純なトレード技法は、『単純=稚拙』とされやすく、
『複雑信仰』や『複雑崇拝』の支配的な中では
教材にもなりにくく、案外と知る人は少ないものなのじゃ…。」『まぁな…。「ローソク足+SMA12の組み合わせ」なんかで勝てるなら
誰も苦労はしないと、鼻で笑われて一蹴されるだろうな…。
たとえ真に優れたパフォーマンスであってたとしても、
こんなA4の1ペラに収まるようなことをことを教材にしたら、
幼稚でふざけた教材と誹(そし)られるんじゃないかな…。』
ローソク足と移動平均線のみのロジックをFX情報商材として販売しても、おそらく誰も買わないでしょう。たとえ1000円でも売れない可能性があります。複雑=高い優位性=高額、これが一般的なユーザー(商材購入者)の思考ではないでしょうか。そして販売者は「売れるもの」を作る必要があるため、商材の複雑化に拍車をかけてしまっているのではないでしょうか。
本物は案外とシンプルなもの
「ラインを活用するトレードなどもそうじゃが…、
本物は案外とシンプルなものでのう…。溜口剛太郎殿。
そして、シンプルは学びに学んだその後に…、
削ぎ落として削ぎ落としてはじめて得られるものであり、
『複雑信仰』や『複雑崇拝』のもとで通り過ぎて学び損ねたり、
削ぎ落としのプロセスに至る前の段階で、
知識を詰め込むことにしか興味のないうちは
いつまでも『気づき得ない事』なのじゃのう…。」
「本物は案外とシンプルなもの」考えさせられる言葉ですね。
ビクトリーメソッドアドバンスの特典の1つである佐野さんのメルマガ、面白いですよ
今回ご紹介した佐野さんのメルマガ(トレードと凡事のお話)は、ビクトリーメソッドアドバンス購入者であれば、誰でも読むことが可能です。定期配信されるメルマガはボリュームも大きく、読み応えがあります。有料メルマガとして配信されていても購読したいほどのクオリティです。本気でFXトレードに取り組むならば、絶対におすすめできるメルマガの一つです。
メルマガのコンテンツは、今回ご紹介した「トレードと凡事のお話」以外にも次のものがあります。
- 為替概況の振り返り
- 今週の主な予定
- 今週のドル・円・ユーロの注目点
- トレード動画追加のお知らせ
もちろんバックナンバーも読むことができます。
販売元:ウイニングクルー株式会社
開発者:佐野裕
発売日:2006/11/17
公式サイト:https://www.w-crew.com/fxvictory/