他人のお金でFX!?
とても興味深いサイトを見つけました。その名もSocial FXです。サブタイトルは「他人のお金でFX」。
- Social FX(他人のお金でFX)
世界初のユーザー参加型FX取引プラットフォームだそうです。サービスの詳細は以下の引用がわかりやすいです。
簡単に説明すると、私のFX口座とお金を使ってみんなでFX取引をしていくサイトです。
何が何だか分からない人もいると思うのですが、要するにサイト訪問者の気分次第で私のお金が減ったり増えたりするエンターテイメントなWebサービスです。
デモトレードではなく自腹を切って(現金16万円)トレードしている点が特徴です。非常にユーモアのある、お遊び(サービス)ですね!
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試しに投票してみた
Social FX(他人のお金でFX)にアクセスしてもらえればおわかりの通り、だれでも自由に注文内容を投票することができます。通貨ペアはGBPJPY(ポンド円)のみで、ロングやショート、ロット数(1〜3)、指値・逆指値を自由に選択できます。
7人の投票者の中からランダムで抽選を行い、当選者の注文内容をそのままMT4に反映させて新規注文を出します。なお投票にはツイッターのアカウントが必要です。
私も試しに新規注文を投票してみました。ランダム選択ですので、私の注文がそのまま反映されるかどうかは運です。
うーん、面白いことを考えますね!
1ヶ月で16万円が30万円に!
このお遊びサービスですが、驚くことにわずか1ヶ月で16万円の資金が30万円に増えています。
myfxbookもしっかりと公開されています。
FXは”猿のダーツ投げ”と同じなのか?
ユーザー(7人)の注文投票の中から、ランダムに選んで新規注文するわけです。それなのに資金が1ヶ月で80%も増えています。これって、何なんでしょうね…真剣にトレードしても、なかなか月利80%は出せません。
この驚くべき結果をみて、私は猿のダーツ投げの話を思い出しました。猿のダーツ投げの話とは、
目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、命中した銘柄でポートフォリオを組んでも、専門家が選んだポートフォリオと、さほど大差のない運用成果をあげられる…と、この理論では説明している。
さらに、ダーツ投げで「売買タイミング」を適当に決めても、運用結果はさして変わらない…とも言う。
場合によっては、ダーツ投げで決めたほうが、人間の心情が入り込まない分、利益が生まれやすいとも考えられている。
それほど人間の心情は、投資においてマイナスに働いている。
Social FX(他人のお金でFX)は、まさに猿のダーツ投げに近いですね。人間が予測しているとはいえ、投票者7人の中から無作為に注文が選択されるため、ダーツ投げのようなものです。
ダーツ投げのような注文を繰り返しただけで、1ヶ月で16万円が30万円に(たまたま)なったわけです。真剣に相場と向き合っている投資家からすれば、どうもしっくりこない現実です。
まだスタートして1ヶ月ですので、偶然良い結果が出ただけかもしれません。
ランダムか?それともテクニカルか?
Social FXのスタート1ヶ月間の結果を見ると、相場はランダムなので未来を予測することは不可能であり無駄だ、というランダムォーク理論を裏付けているように感じます。やはり相場はランダムなのでしょうか?
一方で、テクニカルを駆使し、未来のレートを高確率で予測することを売りにするFX情報商材もたくさん存在します。彼ら情報商材販売者は、自身の開発したツールやロジックで、未来の相場を予測し、勝ち組に入れると煽(あお)り立てます。相場を舐めきっているその姿勢に、嫌悪感を覚えることもあります。相場に対する謙虚さのかけらも感じられません。
私自身は、ファンダメンタルを重視しつつ大局を読み取り、テクニカルでロジックを組み立ててトレードをおこなっています。つまるところ、ランダムウォーク理論とテクニカル理論のバランスが大切なのだと思います。
相場はランダムであり予測不可能だという前提に立ち、驕(おご)ることなく相場に真摯に向き合い、大局観を持ってテクニカルでトレーディングを行うことが、この地獄のような相場を長く生き残る方法なのではないでしょうか?
色々なことを考えさせてくれるSocial FXです。今後も資産推移に注目したいところです。