2年9ヶ月ぶりに94円突入でクリッパー破綻
先日の記事で、クリッパーが破綻の危機に瀕していることをお伝えしました。その記事の翌日(2月6日)には破綻してしまったようです。
- W2C-Clipper(クリッパー)が破綻の危機に(2013年2月5日の記事)
2月6日に、ドル円は2年9ヶ月ぶりに94円をつけましたね。結果的に、W2C-Clipper(クリッパー)のmyfxbookが、破綻しました。W2C-Clipper(クリッパー)のmyfxbookをご覧ください。
出典:https://www.myfxbook.com/members/W2C_Clipper/w2c-clipper/177775
ちなみに、下のmyfxbookは2013年1月30日にキャプチャしたものです。上の推移グラフと比べてみて下さい。
※クリッパーの公式(?)myfxbookは別にもあるようです。なぜもう一つあるのかは不明です。さらにこちらはFX-ONのクリッパーです。
出典:https://fx-on.com/systemtrade/once.php?i=2470&x
こちらも、ご覧の通りです。
出典:https://fx-on.com/systemtrade/once.php?i=2470&x
▲99,980ドルの損失
1月末以降運用をストップし、新規ポジション建てを止めていたにもかかわらず、さすがのClipperも、94円までは持ち堪えられなかったようですね。
ご覧のように、100,000ドルでスタートしたW2C-Clipperは、最大185,571ドルまで稼ぎましたが、今回の円安によって▲99,980ドルの損失となり破綻しました。
含み損87万円の人はどうなった?
前回の記事でご紹介した、W2C-Clipper(クリッパー)を愛する者のブログの運営者は大丈夫でしょうか?確か2月3日の時点で、含み損が87万円ありました。その後ブログが更新されていません。ちょっと心配ですね。
リスクコントロールが優れたEAですら破綻する
W2C-Clipperは非常にリスクコントロールの優れたEAだったと思います。そんなEAですら、この急激な円安に耐えられませんでした。これが、ナンピン・マーチンゲールEAの怖さでもありますね。
ナンピン・マーチン型EAは、上下動を繰り返しながらゆるやかなトレンドを形成するような相場には、非常にマッチするシステムだと思います。しかしながら、一方的に大きなトレンドが発生したときには、含み損を抱えやすいという特徴があります。
今回のW2C-Clipperも、93円から再び円高方向に戻せば、破綻を免れたかもしれません。ただ、70円台のショートポジションを多数もっていたので、それらのポジションをプラスに転じるまでは厳しそうですね。
裁量系トレーダーにとっては大相場だ
私たち裁量系のトレーダーは、この超円安でウハウハ状態です。私の知人は、1ヶ月弱で1600万円の利益を確定したそうです(ピラミッディングでポジションを積み上げていった結果とのこと)。
こんな分かりやすい相場は、なかなか出現しません。押し目で買えば、簡単に利益が出ます。短期間に大きく勝てる相場ですね。
さらなる金融緩和が円安を加速させるか?
日銀の白川総裁が、任期満了前の辞任を発表しましたね。さらなる金融緩和が期待できそうな予感です。アメリカの景気次第では(上向けば)、100円近くまで円安が進むような気がします。
うーん、まだまだロング一辺倒でいいかも・・・