Mr.Brain氏のトリニティスキャルパー
注目のEAが登場しました。トリニティスキャルパーFXです。開発者はMr.Brain氏ですね。これまでも数々のEAを制作・販売してきた実績を持っています。
当サイトでもレビューしたクロスファイアFXも、Mr.Brainでしたね。
トリニティスキャルパーFXを運用するためのブローカーには、縛り(指定)があるようです(FXDD・4XP・FTL・・・)。価格は15,000円です。
トリニティスキャルパーはナンピン逆張りEA
トリニティスキャルパーFXは逆張り系EA(15分足)です。名前の通り、スキャルピングを行います。過去によくあったようなアジア時間専用のスキャルではなく、24時間稼働するスキャルピングEAのようですね。
マーチンゲールはありませんが、段階的にナンピンを行います。ナンピン幅は可変です。対象通貨ペアは、EURUSD、GBPUSD、USDJPYの3つです。
トリニティスキャルパーFXには人工知能的なも?のが備わっているそうです。よくわかりませんが、人間の相場観をEAに組み込むことに成功したそうです。
ただ、EAの中身がブラックボックスである限り詳細ロジックは不明です。
実績のないEAを買う場合は注意が必要
トリニティスキャルパーFXのバックテストの成績は、かなり優秀です。しかしあくまでもバックテスト(机上の空論)です。
14年間もの長期間にわたり、年間ベースで負けはありません。
バックテスト上の結果であり、実績ではありません。
1999年以降の累計では約973万8036円もの利益を上げ続けてきたのです。
この「利益」も実際の利益ではありません。バックテスト上の結果ですね。実績ではありません。
売買回数は14年間で3万7140回を誇り・・・
バックテスト上の売買回数ですね。実績ではありません。カーブフィッティングの可能性も否定できません。当たり前のお話ですが、大切なのはフォワード実績(実運用)ですね。ちなみにトリニティスキャルパーのフォワード実績は約2ヶ月です。(2012年12月10日~)
出典:https://www.myfxbook.com/members/FTLabo/trinity-scalper-fx/478125
今後、この資産推移曲線がどうなるか、気になりますね。どちらにしても、フォワード(実績)はスタートしたばかりです。私だったら、最低でも半年~1年以上の実績を見てから購入を考えたいです。
実力のある開発者(Mr.Brain氏)が作成したEAだからこそ、数ヶ月程度では真のポテンシャルは判断できません。できるだけ長期的に成績推移を見守りたいと思います。
クロスファイアFXの実績はどうだったか?
Mr.Brain氏が以前販売していたクロスファイアFXの成績(フォワード実績)も見てみましょう。
出典:https://www.myfxbook.com/members/FTLabo/crossfire-fx/41737
ご覧の通り2010年~2011年にかけてはきれいな右肩上がりですね。ところが2012年以降は、ほぼ横ばいです。昨年(2012年)と今年(2013年)の月別収益グラフを見てみると・・・
2012年は12ヶ月のうち、7ヶ月がマイナスです。年間ではトータル0.78%のゲインです。年間利回りが1%を切っています。
2013年は1月・2月共にマイナスです。すでに-5.01%ですね。2012年と2013年の収益のみを合計すると、-4.23%とマイナスです。
つまり、クロスファイアFXを2012年以降に購入した方はほとんど良い時期がなかった、ということになりますね。事実上のマイナスです。
下のグラフは、クロスファイアFXの2012年1月1日以降の成績のみをざっくりと抜き出したものです。
ご覧のように収支はほぼトントンです。2013年に入ってマイナスが若干大きくなっているのが判りますね。2012年1月1日~2013年2月23日(この記事執筆時)までの収支は-4.23%です。約14ヶ月で-4.23%です。
クロスファイアFXは、2010~2011年までの相場には合ってい(はまっていた)たが、2012年以降の相場にはEAがマッチしていないと判断できますね。
もちろん今後はわかりません。相場とロジックがマッチすれば、また右肩上がりの収益曲線を描くと思います。
クロスファイアFXは、完全無料(以前は1万円)で提供されることが決定したようですので、気になる方は手にされてみてはいかがでしょうか。
トリニティスキャルパーFXの返金は1年後
トリニティスキャルパーFXには面白い返金保証が付いています。
- 他社EAと比較し成績で負けたら返金(1年間の継続運用で比較)
- 年間で7000pips利益を上げなかったら返金
どちらも今までにない返金保証です。しかしどちらの保証も1年後にしか結果が判明しません。1年経過してみないと、返金保証の条件を満たすかどうか不明です。
EA(自動売買ツール)の光と闇
ちょっと余談ですが、EAがここまで日本に普及したのは多くの販売会社がEAを提供してきたからです。EA制作が比較的簡単で、ある程度のプログラミング知識があれば誰でも制作可能であることも要因の一つですね。そして過去成績を良く見せることも簡単です。(カーブフィッティング)
しかし、EAが大量に氾濫した最大の要因はIB(Introducing Broker)にあります。
つまりブローカーからの手数料目当てのEA販売です。ピップバック、スプレッドバックとも呼ばれています。EAを低価格(あるいは無料)で提供する代わりに、指定ブローカーに口座を開設させて自動売買をさせます。すると売買回数・売買代金(ポジションサイズ)に応じて、ブローカーから商材屋に手数料が支払われます。これが、すごく美味しいビジネスなんですね。ほったらかしで、毎月、手数料が振り込まれてきます。
この事実を知った多くの情報商材販売会社が、こぞってEA販売に参入してきました。
ちなみにこの手数料は、間接的にユーザーが負担することになります。
このIB(Introducing Broker)ビジネスは日本国内では禁止されていますので、通常海外ブローカーが使われます。有名なところでは、FXDDなどがありますね。あなたも、FXDD口座縛りのEAをよく見かけませんでしたか?この辺の裏事情は、ほとんどのユーザーが知りません。まさに、EAの闇(やみ)の部分です。
PAMMビジネスにもEAが使われている
IB(Introducing Broker)ビジネスの進化版として登場したのが、PAMM(Percent Allocation Management Module)です。このPAMMビジネスにもEA(自動売買ツール)が使われていますね。
PAMMは運用を第三者に委託するビジネスですが、全てのユーザーの資金を一つに集めて運用を行います。その運用にEAが使われていることが多いのです。
複数ユーザーの資金をひとまとめにしてEAで売買を繰り返すことで、莫大な手数料がブローカーから販売会社へ支払われています。
PAMMについても、ほとんどのユーザーが知らないでしょうね。これもある意味、EAの闇(やみ)の部分でしょう。ユーザーだけが知らないFX業界のダークサイドですね。
カモという自覚がありますか?
あなたに、カモという自覚がありますか?あなたはEA販売会社にとって、都合の良いカモにすぎません。その自覚があるのでしたら止めません。自覚がなければちょっと問題です。いつまでもカモられ続けるでしょう。そろそろ目を覚ましましょう。
本気でEAを使いたいのであれば、独学で勉強して自分でEAを作るべきです。その方が間違いなく投資のスキルアップにつながります。
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