e-Learning FXは、FXアカデミーの進化版
e-Learning FXは、FXエントリー&FXアカデミーで有名な小室陽一氏の新しい商材です。
インフォカートでは1位を独走していますね(2013年3月16日現在)。e-Learning FXの位置づけとしては、以前のFXエントリー&FXアカデミーの強化版(進化版)という感じのようです。
e-Learning FXは158,000円の高額塾
e-Learning FXのうたい文句は、
12週間で勝ちトレーダーの思考回路をあなたに!
販売ページより引用
つまり、3ヶ月(12週間)かけてトレードスキルを学ぶ塾(講座)ですね。内容は、以下のとおりです。
- 2週間に1度の動画配信(計6回)
- メンタルスキルアップ講座
- 小室氏によるメールサポート(無制限)
価格は158,000円です。e-Learning FXは、3ヶ月で158,000円という高額塾という位置付けですね。
e-Learning FXで勝ちトレーダーの思考回路を身につけられるか?
e-Learning FXの販売ページでは、以下のように謳っています。
12週間で勝ちトレーダーの思考回路をあなたに!
販売ページより引用
この表現はちょっと気になりますね。以下は、あくまで私の考えですが、投資で勝てるようになる人はもともと資質がある人(向いている人)です。資質を持っている人は、それほどの努力を必要としません。逆に資質のない人は、いつまでたっても勝てません。つまり、投資には向き不向きがある、と私は考えています。(私の持論ですので、反論ある方もいると思います)
おそらく、多くのトレーダーも同じような考えなのではないかと思います。
e-Learning FXには気になる表現が多い
e-Learning FXの販売ページには、気になる表現がたくさんあります。特にQ&Aです。
Q.超初心者でも講座を受けて勉強すれば勝てるようになれるでしょうか?
A.最低限の取引用語などの知識は必要となります。
質問に対する回答としては、少しズレているように感じます。「勉強すれば勝てるようになれるか?」と聞かれたら、私だったら「わかりません。」と答えます。
投資全般に言えることですが、勉強すれば勝てるようになるものだとは思えません。勉強しても頑張っても、勝てない人は勝てません。それが”投資”であると考えています。
Q.サラリーマンなので夜しかトレード出来ません。それでも勝てますか?
A.時間に関係なくトレードすることが出来るようになります。
質問と回答がちぐはぐに感じます。「勝てるようになるか?」という質問に対し、「トレードができるようになる」という回答です。「夜しかトレードできないが、勝てるか?」と聞かれれば、やはり「わかりませんが、かなり不利です。」と私は答えます。
私達の(時間的な)都合で、相場は動いていません。限られた時間でトレードを行うこと自体が、投資活動において大きなハンディキャップであることを理解すべきです。
Q.講座を受講すれば1ヶ月以内にサラリーマンの年収を稼げるようになりますか?
A.受講期間は3ヶ月となっておりますので最低3ヶ月はかかります。
この回答を真に受けると、3ヶ月受講すれば「サラリーマンの年収を稼げるようになる」と受け取れます。これはかなり非現実的だと感じています。サラリーマンの平均年収は、平成23年のデータでは409万円です。3ヶ月後に400万円が稼げるでしょうか?「99.9%、難しいでしょう。」と私だったら答えます。
Q.今までいろんなFX教材を勉強して来ましたが全く儲けることができませんでした。そんな私でも勝ちトレーダーになれますか?
A.資金管理を徹底して行うことをお勧めいたします。
”資金管理を徹底”しても、”勝ちトレーダー”にはなれないと思います。資金の目減りスピードを遅くすることは可能だと思います。
Q.50代の専業主婦ですができますか?
A.まったく問題ありません、むしろ時間的に余裕があり、有利にトレードすることが出来ます。
50代の主婦でもトレードはできますが、勝てるかどうかは別問題だと思います。たしかに多くの時間を投資に割けるという点では有利かもしれませんが。
15万人(!)の受講者のうち何名が勝てるトレーダーになったのか?
小室陽一氏が主催するFXエントリー&FXアカデミーの受講者数は、15万人だそうです。
15万人のトレーダーを養成してきた私ですが・・・
販売ページより引用
15万人とは、すごい人数です。東京都多摩市の人口(14万人)や、沖縄市の人口(13万人)よりも多いです。
はたして、15万人のうち何人が勝てるトレーダーに成長したのでしょうか?気になりますね。
トレード(投資)には向き不向きがある
ここからは一般論としてお話します。生き残っているトレーダーの多くが、ある事実に気がついています。”トレードには向き不向きがある”という事実です。誰でも努力すれば勝てるようになる、というのは”まやかし”であり、都合の良いウソです。勝てる人は勝てるし、勝てない人はどんなに頑張っても勝てないという事実です。
これは、投資に限った話ではないと思います。人生全般に言えます。努力すれば、頑張れば、正しい知識と手法を身に付ければ誰でも勝てるようになる、というのは誤解を招くのではないでしょうか。それなりの資質を持った人でないと、勝ちトレーダーになれません。
資質をもった人が、正しい知識とスキルを身に付ければ、勝ちトレーダーになれる、ということです。勝ちトレーダーには、それなりの”資質”が必要である、ということには、多くの勝ちトレーダーが気がついているはずです。これまで15万人ものトレーダーを養成してきた小室陽一氏ならば、このことに気がついているはずだと思うのですが…
経済的成功は投資だけではない
投資を行うのは、経済的に豊になりたいからですよね?将来の不安を減らすために、資産を増やしたいからですよね?だったら、投資だけがその方法ではありません。
そもそも、投資に向いていない人が投資を行っても、大切な資産を減らす(最悪の場合、失う)ことになります。だったら別の方法で資産を増やしてはどうですか?
人的資本(つまり労働力)を最大限に活用して、真面目に働いた方が、よっぽど低リスクでリターンを望めます。投資が上手くいっていない人は、いったん投資から離れてみるのも良いかもしれませんね。投資が下手だからといって、人間性が否定されるわけではありませんん。テニスやゴルフ、絵かきや楽器の演奏などと同じです。
それなりの成功を収めるにはそれなりの資質が必要である(=特殊能力・適正)、ということだと思います。
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