トレンドラインproはラインを自動描写するインディケータ
トレンドラインproという商材をご紹介します。MetaTraderで動作するライン自動描写ツール(インディケータ)です。実際のチャート画面はこんな感じです。
ご覧の通り、斜めのライン(トレンドライン)と、水平のライン(サポート&レジスタンスライン)を自動で描写するインディケータです。ですので手法としては、王道的なライントレードとなります。
エントリータイミングやエグジットタイミング、ストップ等を、描写されたラインとローソク足との関係で判断をします。
描写したラインが本当に機能するかどうかは、他の多数のトレーダーが、それらのラインを意識するかどうかに大きく影響されます。つまり、美人投票と同じです(他のテクニカルと同じ)。
美人投票
ケインズは、玄人筋の行う投資は「100枚の写真の中から最も美人だと思う人に投票してもらい、最も投票が多かった人に投票した人達に賞品を与える新聞投票」に見立てることができるとし、この場合「投票者は自分自身が美人と思う人へ投票するのではなく、平均的に美人と思われる人へ投票するようになる」とした。
これを金融市場に当てはめると、基本的にはファンダメンタルズが反映され適正な値段として反映されるはずだが、実際は必ずしも業績のよい投資対象が高く、そうでない投資対象が安いとは限らず、その時々の投資対象に対する風評や先行きの期待感・失望感、あるいは需給関係などによって動く要素が多い。すなわち、自分以外の多くの人々の人気投票の結果が価格であるという意味である。
出典:Wikipedia
ライントレーダーにとっては使いやすいツール
ラインの引き方は、それを引く人間の主観に大きく左右されます。同じチャートでも、各人によっていかようにもラインを引くことができるのです。ヒゲから引くのか、それとも終値(ローソク足実体)から引くのか?これらも特に決まったルールが有るわけではありません。
この点がライントレードの難しいところです。大多数のトレーダーが引く(注目する)であろうラインを、同様に自分も引くことができるかどうか?がポイントです。
トレンドラインproの描写ラインを見ていると、奇抜なラインはなく、非常にオーソドックスなラインを描写しています。この点は評価できますね。
チャートが動けばラインも再描写し、古いライン(機能しないライン)は自動的に消えてくれます。ライントレーダーにとっては、便利な機能が満載です。
過去にも似たようなツールは販売されている
この手のラインツール(インディケーター)は、過去にもいくつか商材として販売されています。
最も有名なツールはゴールデンスパイダーFXでしょう。
ゴールデンスパイダーFXも、トレンドラインとサポレジラインを自動描写するツールでしたね。ライン描写ツール(インディケータ)ではないですが、ライントレード商材としては、当サイトで評価の高いFXB-Manualなどもあります。
同様のインディケータが無料で手に入ります
ゴルスパFXのレビュー記事でも書きましたが、ラインを自動描写するインディケーターは、ネット上で無料で入手できます。例えば、Trendlines.mq4が有名ですね。
実際にチャート(MetaTrader)に設置してみるとこんな感じです。
トレンドラインを自動で描写してくれる無料インディケータです。もちろん相場が変化すれば、自動で再描写してくれます。この無料インディケータですが、horizontal-line(水平線)も、自動で引くことができます。horizontal-lineは、いわゆるサポート&レジスタンスラインのことです。
先ほどのUSDJPY5分足チャートに表示してみます。
ラインが多すぎてチャートがゴチャゴチャになってしまいました。パラメータを好みに変更すればもう少しスッキリすると思います。
ご覧のように、無料インディケータでもラインを検証することは十分に可能です。
ライントレードはレンジブレイクが基本
ライントレードの基本はレンジブレイクです。各種ラインで形成されたレンジ(一定の幅)を、レート(ローソク足)がブレイクしたところで乗っかります。レンジによって溜め込まれたエネルギーが、ブレイク(爆発)するポイントを狙い撃ちするわけです。
中には逆張りでラインを利用するトレーダーもいるかもしれませんが、基本的には順張り(トレンドフォロー)です。
ラインをブレイクすれば、ロールリバーサルが発生し、ラインの役割が転換(レジスタンス⇔サポート)します。つまり抵抗ラインだったものが、今度は支持線になるわけですね。
自分でラインを描いた方が絶対にスキルアップにつながる
トレンドラインproの要(かなめ)である、自動描写されるラインは本当に機能するのでしょうか?機能する場合もあるし、機能しない場合(ダマシ)もあるでしょう。
ライントレードはシンプルであるがゆえに、奥も深く、一筋縄ではいきません。しっかりとした戦略と戦術を学ばないと、なかなか勝つことは難しいでしょう。
トレンドラインproやゴルスパFXに代表されるツールは、ライントレードを補助する役割は可能ですが、最終的には明確な戦略を自分で確立していくことが必須です。
各種ラインは自分の頭で一生懸命考えながら、自分で引くからこそ意味があるのだと私は考えています。
ラインを引くためには、
- どこを起点として、どのポイント(高値・安値)を目指して引くのか?
- 直近の高値・安値の「直近」とは、どこまで遡(さかのぼ)るべきか?
- 先ほど引いたラインは、本当にブレイクされたのか?
- 新しくラインを引き直すべきか?
- このラインは、どれほど意識されているか?
これらを自分で考えて、失敗を繰り返しながらラインを引き続けることが、本当のスキルアップにつながります。そしてライントレードの戦略や戦術を学ぶならば、FXB-Manual をオススメします。