MACDと相性の良い組み合わせってなんだろう?
ほほほ。
MACDと組み合わせると有効とされるテクニカル指標はいくつか存在するぞ。
MACDと相性の良い組み合わせってなんだろう?
MACDは先行指標として知られています。
先行指標
先行指標は、将来の値動きにに対して先行して動くよう設計されたテクニカル指標です。トレンド転換が発生する際に、実際のそれよりも早めにシグナルを発する点が特徴的です。先行指標の代表的なものはRSIやストキャスティクス、MACDなどのオシレーター系です。
遅行指標
一方、遅行指標はレートの動きに追随するように変化するテクニカル指標です。何かが発生した後にしかシグナルを発しないため先行指標に比べて正確ですが、往々にして乗り遅れが生じてしまいます。トレンド系テクニカル指標の多くが遅行指標です。ボリンジャーバンドや移動平均線、パラボリックなどがあります。
先行指標は相場転換をいち早く予測できる反面、ダマシを発生させてしまうという弱点が存在します。
MACDの弱点をカバーする方法として最も有効なアイデアが、他のテクニカル指標と組み合わせるというもの。移動平均線やボリンジャーバンド、一目均衡表やCCI、RSIやRCI、ストキャスティクスなど。
中でもMACDとRSIとの組み合わせは非常に優位性があるとされています。
今回は、MACDと組み合わせると最も有効であるテクニカル指標がRSIである理由について詳しく解説します。
MACDをRSIと組み合わせる=最強!
最もMACDと相性の良い組み合わせはRSIです。異論はあるでしょうが、RSIこそが最強と考えます。その根拠は、MACDとRSIを組み合わせた手法が数多く存在し、世界中のトレーダーによって優位性が確認されているからです。
RSI(Relative Strength Index=相対力指数)といえば、いわずとしれたJohn Welles Wilder.Jr(J.W.ワイルダー)の代表作ですよね。「上昇の勢いの強弱」をグラフ化した指標ですが、一般的には「買われすぎ・売られすぎ」を判断するために用いられることの多いツールとして知られています。
実はRSIもMACD同様に先行指標の一つですが、そもそも概念が全く異なります。
MACDとRSIの概念|違い
- MACD=2本の移動平均線の乖離差・交差で相場転換を予測
- RSI=一定期間の相場における現在価格の”相対的な強弱”によって相場転換を予測
同じ先行指標でも相場転換の予測システムが異なるため、互いにシグナルを補完し合う関係にあります。
どちらか一つのシグナルでは「ダマシ」の可能性が高まりますが、異なる2つの指標が同タイミングでシグナルを発せば、その精度は高いと判断できますよね。
MACDとRSIはどちらも先行指標じゃが、概念が異なるため、同時に反転シグナルが出現すればサインの精度は高いと判断できるじゃろ。
このサイトでもMACDとRSIの組み合わせ手法をいくつか解説してきました。中でもオススメのMACD+RSI手法を紹介しますね。
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MACD+RSIで逆張りトレードのダマシを回避!
まずは逆張り(カウンター)トレード手法です。記事はこちら。
ルールはシンプル明快です。買いルールがこちら。
- RSIが35%以下に入った!
- MACDがゴールデンクロス!(MACDがシグナルを上抜け)
- 買いでENTRY
売りルールはその反対。
- RSIが65%を超えた!
- MACDがデッドクロス!(MACDがシグナルを下抜け)
- 売りでENTRY
MACDのサインをRSIの売買圧力でフィルタリングしているわけですね。
RSIのピークアウトやボトムアウトを確認してからMACDの交差でENTRYする流れです。
MACD+RSI+EMAで売りトレードの精度を高める!
次に紹介する手法がこちら。海外フォーラムで解説されていた「ブラックMACD」です。記事はこちら。
「ブラックMACD」、意味ありげな名称ですが、たんにMACDの色を黒色で表示させているだけです。基本的には売りのみを行う片側通行手法です。
ルールは以下の通り。
- EMA3がEMA18を下抜ける(デッドクロス)
- MACDが0レベル未満を確認
- RSIが50レベル未満
3つの条件をクリアしたら「売り」で仕掛けるというもの。
EMAとMACDでダブルチェック、RSIを手仕舞いサインに!
MACDとRSIの組み合わせ手法は、もう一つあります。MACDをカスタマイズしたテンプレート「Day Trading Template.tpl」を使った手法です。以下の記事からどうぞ。
MACD(3、26、10)とRSI(期間10)を組み合わせた海外手法の一つです。仕掛けはMACDとEMA、手仕舞いにRSIを使うという少し変わった手法です。
ちなみに、売り(Sell)に特化したMACD手法には次のものもあります。
ルールは売りルールのみ。
MACD鉄板売りトレードのルール
- MACDがゼロラインを下抜けた次足始値で売りENTRY
- ストップは直近高値で設定
- 利確は直近高値と同幅で設定(リスクリワードは1対1)
- MACDがゼロラインを上抜けたらすぐに損切り
MACDと最強の組み合わせはRSIである
今回は、海外で人気のあるMACDとRSIを組み合わせたFX手法をいくつか取り上げました。本記事でピックアップしたMCD+RSI戦略はほんの一部です。海外フォーラムにはもっとたくさんのアイデアが投稿されています。
それほど多くのMCD+RSI戦略が存在するからこそ、MACDと相性の良い組み合わせはRSIであると断言できるわけです。もちろん異論は認めます。
MACDとトレンド系テクニカル指標(ボリンジャーバンドやGMMA、パラボリック、一目均衡表など)との組わせ手法も存在するから、色々と試してみると良いぞ。
MACD|基礎編
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MACD|応用編
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