君は「ブラックMACD」を知ってるか?
ブラックMACD…なにやら怪しげな名前ですね。
実はこの「ブラックMACD」ですが、海外フォーラムに投稿されたFX手法の一つなんです。ソースはこちら。
”Black MACD”(ブラックMACD)と名付けられたストラテジーです。気になりますよね。
今回は、この”Black MACD”(ブラックMACD)を取り上げて解説していきます。
MACD+RSI+EMA
スレッドから画像を拝借します。
使用するインジケーターは以下の4つ。
- EMA(指数平滑移動平均)期間=3
- EMA(指数平滑移動平均)期間=18
- MACD(12、26、9)
- RSI 期間=14
肝心のMACDですが、ただ単にMACDのシグナルラインを「無色=背景と同じ色」にして、MACDラインを黒色に設定したものに過ぎません。それを”Black MACD”(ブラックMACD)と呼んでいます。
つまり、MACDにおける「MACDライン」のみを使用するわけですね。
”Black MACD”(ブラックMACD)の取引ルール
ルールはとてもシンプルです。時間足の指定はありません。任意の時間足にて機能します。通貨ペアについては言及がないため、こちらも融通がききそうです。
スレッドには「売りルール」のみ記載されているので、もしかすると「売りに特化した戦略」かもしれません。
まずはルールから。
- EMA3がEMA18を下抜ける(デッドクロス)
- MACDが0レベル未満を確認
- RSIが50レベル未満
上の3つの条件をクリアした場合に、ショートポジションを建てます(売りでENTRY)。手仕舞いは、上の3つの条件がどれか1つでも崩れたタイミングでExit(利確or損切り)となります。シンプルですね。
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GBP/USD(ポンドドル)で”Black MACD”を検証してみる
実際のチャートでも確認してみましょう。
As always, the black MACD only works when trending! Be careful!
”いつものことながら、ブラックMACDはトレンドが出ている時にしか機能しないぜ!気をつけろよ!”と投稿者。ここはトレンドの発生しやすいGBP/USD(ポンドドル)にて検証してみることにします。
スレッドに合わせて、MetaTrader4をモノクロ的なデザインにしてみました。チャートはGBP/USD(ポンドドル)の30分足です。
上のチャート図では、3EMAと18EMAがデッドクロス(下抜け)したタイミングと、RSIが50切り、MACDが0レベル割れがほぼ同時に発生しています。このタイミングでSell ENTRYです。
その後、3EMAと18EMAのデッドクロスが解消したタイミング(ゴールデンクロス)で、手仕舞いとなります。
上のチャート図では、4回のエントリーチャンスがありました。左から2番目のトレードは、それなりの利幅が取れていますね。ただし他のトレードは微益・微損という印象です。
仕掛けのタイミングとしては優れていますが、手仕舞いがやや遅く、結果的に含み益を減らしてしまっているように見えます。
手仕舞いルール(出口戦略)については、もうすこし検証する必要がありそうですね。以前解説したオシレーター系を活用した出口戦略などを組み合わせると面白そうです。