『移動平均乖離率』って知ってる?
乖離率ってなんだ?
移動平均乖離率(いどうへいきんかいりりつ)って聞いたことありますか?
名前の通り、現在レートが移動平均線からどれくらい乖離しているか(離れているか)を、数値化してグラフにしたテクニカル指標です。
どうして乖離幅をチェックするのか?
それは、乖離はいずれ収束に向かう(修正される)という相場の性質を、トレードに利用できるからです。
移動平均線から離れたレートが、時間の経過とともに再び移動平均線に吸い寄せられるように収束しているのがわかりますね。
移動平均線からの乖離が大きくなればなるほど、その反動で戻されているようにも見えます。
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移動平均線乖離率の計算式を知っておこう!
まずは、移動平均線乖離率の計算式を知っておきましょう。
シンプルですね。
USDJPYの日足の終値が110円で、その日の21日移動平均線が105円だったとすると…
乖離率=((110−105)÷105)✕100=4.76(%)
つまり、乖離率は4.76%です。
移動平均線の値とローソク足(終値)が同値(110円)ならば、乖離率は当然0(ゼロ)となります。
乖離率=((110−110)÷110)✕100=0(%) ※そもそも「0」で割ることが数学の定義に反しますが、理論上はゼロになります。
終値が移動平均より上ならば、移動平均乖離率はプラス値になり、終値が移動平均線よりも下ならば、乖離率はマイナス値になります。
まとめると…
- 終値が移動平均線よりも上にある…乖離率はプラス値
- 終値と移動平均線が同値…乖離率はゼロ
- 終値が移動平均線より下にある…乖離率はマイナス値
つまり乖離率のグラウは、レート変動に合わせてゼロラインを上下動するわけですね。
では実際の移動平均線乖離率をチャートで見てみましょう。
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移動平均線乖離率をチャート(MetaTrader4)に表示させてみる
「Kairi.mq4」インジケーターを使用
使用するインジケーターは「Kairi.mq4」です。ネット上に無数に落ちていて無料で拾えます(ダウンロードできます)。
上のチャート図のサブウインドウに表示されている「青い折れ線グラフ」が乖離率です。白の横点線はゼロラインです。ご覧の通り、レート(終値)が移動平均線の下にある場合は、乖離率もゼロラインを割ってマイナスになっていますね。
乖離率を使用する際に以下の2点を決める必要があります。
- 移動平均線の種類
- 移動平均線の期間
移動平均線の種類は「単純移動平均線=SMA」を使うことが多いです。
移動平均線の期間は手法によって様々です。21日であったり25日であったり、13日であったり…。または複数の期間を使用して2本以上の乖離率を重ねて表示することもあります。
上のチャート図では、期間21日の単純移動平均線による乖離率を表示させています。
国内FX会社のチャートにも標準装備されている移動平均線乖離率
移動平均線乖離率は、オシレーター系テクニカル指標としてはメジャーなので、国内FX会社のチャートにも標準装備されていたりします。
以下のチャート画面は、楽天FXのものです。
楽天FXに口座を持っていれば、誰でもすぐにチャート標準装備の移動平均線乖離率を使用することができます。
次回は『乖離率』を使った実践トレード手法を紹介予定
次回は、乖離率を使った実践的なトレード手法を紹介しますね。