『乖離トレード』は押し目・戻しで使ってこそ「優位性」が最大化される
これまで、移動平均線乖離率を使った「乖離トレード手法」をざっくりと解説してきました。
今回は、より具体的に優位性の高い乖離トレード手法を紹介します。わりと鉄板ですので、容易に勝てる経験を積めますよ。
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逆張りではなく、順張りだよ!
乖離トレードと聞くと、どうしても逆張りトレードを思い浮かべると思いますが、実は順張りで使うことでその威力は最大化されます。
具体的な手法を解説しますね。
まず大きな時間足(日足)でのトレンド方向を確認します。日足が上昇トレンドにあるのか?それとも下落トレンドにあるのか?ローソク足だけで判別できなければ、13日や25日の移動平均線を描写してみるとよいでしょう。
上図はUSD/JPYの日足チャートです。全体的には下落基調ですが、最近はもみ合いから上抜けを目指しているようにも見えます。106円60銭で上値を押さえられていましたが陽線連続でそこを抜けてきていますね。買い場か売り場かと問われれば、買い場と見るのが正しいかもしれません。
さて、まずは日足をチェックし、中・長期的には下落だが短期的には上昇…と判断したとします。
長期足に同調する方向で仕掛ける(=順張り)
次に執行時間足です。できれば時間足(60分足)くらいがベターです。それよりも小さな足になるとノイズが大きくなってしまいます。
1時間足に乖離率を表示させてみます。乖離率のパラメーターは25です。
日足が(短期的に)上昇トレンドだったので、1時間足では当然「買いENTRY」のみを狙います。
買いENTRYルールは、次の通り。
- 乖離率が「0ライン」より下にあることを確認
- 乖離率にトレンドラインを描写する
- トレンドラインを上方ブレイクしたタイミングで買いENTRY
売りENTRYルールはその反対です。
- 乖離率が「0ライン」より上にあることを確認
- 乖離率にトレンドラインを描写する
- トレンドラインを下方ブレイクしたタイミングで買いENTRY
チャートで確認してみましょう。今回は日足が上昇基調にあるので買いENTRYのみをおこないます。
乖離率が0ライン(赤点線)よりも下にあることを確認して、乖離率にラインを引きます。そのラインをブレイクしたタイミングで買いENTRYをおこないます。
短期的(1時間足的)には逆張りですが、長期的(日足的)には順張りトレードとなるわけですね。これは、日足の上昇トレンドにおける押し目買いをおこなっていることと同じです。
他のチャートで確認してみましょう。
上のチャート図はUSD/CADの日足チャートです。ここ数日でトレンドが転換し下落相場を形成しつつあります。短期的には「売り場」と捉えるべきですね。1時間足では「売りENTRYのみ」をおこないます。
乖離率が0ラインより上にあることを確認して、ラインを引きます。そのラインを下方ブレイクしたタイミングで「売りENTRY」です。
短期的には逆張りに見えますが、長期的には下落基調なので、トレンド方向への順張り(戻り売り)です。
トレードチャンスを増やしたいならば、30分足や15分足でもOK
執行時間足が1時間足の場合は、トレードチャンスはそれほど多くはありません。
チャンスを増やしたいのであれば、ノイズが増えることを理解した上であえて30分足や15分足でチャレンジしても良いかもしれませんね。
大きな時間足へ同調するトレードなので「ナンピン」もあり!
また、大きな時間足のトレンド方向と同調するENTRYなので、ナンピンもありです。
最初のENTRYでレートが戻されてしまったら、そのタイミングで新たなポジションを建てます。そうすることで取得価格の平均を押し下げ、その後レートが戻したときに利益を確保しやすくなります。