
ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルを重ねて表示してみる
目次
ボリンジャーバンドのエクスパンションを狙うなら、ケルトナーチャネルを追加しろ!
ボリンジャーバンドを順張りで使うならば、やはりスクイーズからのエクスパンションを狙い撃ちしたいですよね。

ボリンジャーバンド|スクイーズからのエクスパンション
とはいえ、スクイーズ(収斂)からエクスパンション(拡大)への移行タイミングって、いまひとつよくわからないと思いませんか?
そんな場合は、とあるテクニカル指標をフィルターとして加えることをおすすめします。
そのテクニカル指標とは『ケルトナーチャネル』です。
- ケルトナーチャネルとは?まずは正しい計算式について解説するよ!
- ケルトナーチャネルの概念と具体的な手法を紹介するよ!
- ケルトナーチャネルとボリンジャーバンドの違いってなに?教えて!
- 順張りケルトナーチャネルストラテジーを紹介するよ!
ボリンジャーバンドにケルトナーチャネルを重ねて表示させることで、スクイーズとエクスパンションを簡単に識別することができるようになるんです。
早速、MetaTrader4にてボリバンとケルトナーチャネルを同時表示させてみましょう。

ボリンジャーバンドとケルトナーチャネルを重ねて表示してみる
赤いラインがボリンジャーバンド(期間21、偏差±2σ)です。MT4に標準で備わっているボリバンを使用しています。
白いラインがケルトナーチャネル(ATR版)です。ケルトナーチャネルは、Keltner Channels3.mq4を使っています。パラメーターは以下の通り。
- MA_PERIOD = 21;(移動平均線の期間)
- MA_MODE = 0;(移動平均線の種類)
- PRICE_MODE = 5;(移動平均線に使用する価格データの種類)
- ATR_PERIOD = 20;(バンド幅を算出する際のADXの期間)
- K = 1.5;(バンド幅を算出する際にADXに掛ける乗数)
- ATR_MODE = false;(Sum(High-Low)の代わりにATRを使用するかどうか)
ボリバンがケルトナーチャネルの内側で推移しているときがスクイーズ状態だ
では、スクイーズとエクスパンションをどのように識別するか?とても簡単です。
- スクイーズ状態…ボリバンがケルトナーチャネルの内側で推移
- エクスパンション開始…ボリバンがケルトナーチャネルを外側にブレイクしたとき
ボリバン±2σ(赤いライン)がケルトナーチャネルの内側で推移しているときをスクイーズ(収斂)状態であると認識し、ボリバン±2σがケルトナーチャネルの外側にブレイクしたタイミングが、エクスパンション(拡張)開始と捉えます。
まずはスクイーズ状態をご覧ください。

スクイーズ|その1

スクイーズ|その2

スクイーズ|その3
それぞれ、ボリバンの赤いライン(±2σ)が白いチャネルラインの内側で推移している箇所がありますね。この部分がスクイーズであると考えます。
エクスパンションはボリバンの赤いライン(±2σ)がチャネルラインを上方&下方に同時ブレイクしたタイミング
そして、エクスパンションの開始は、スクイーズの終了ポイントと同じです。ボリバンの赤いライン(±2σ)が白いチャネルラインを上方&下方に同時ブレイクしていますね。このタイミングこそがエクスパンション(拡大)のスタートポイントとなるわけです。

エクスパンション|その1

エクスパンション|その2

エクスパンション|その3
どうですか?意外と簡単に識別できますよね。もちろんリアルタイムチャートではラインもチャネルも常に動いているため、ローソク足確定してからのENTRYとなります。
ダマシもゼロではありません。ブレイクしたと思ったらまたチャネルラインの内側に押し戻される…ということも多々あります。その時は潔く損切りします。順張りブレイクに似た手法なので、ダマシによる損切りは必要経費と考えましょう。
『bbsqueeze w Alert nmc.mq4』を使うのもアリ
実はボリバンとケルトナーチャネルを複合したインジケーターが存在します。以前紹介した『bbsqueeze w Alert nmc.mq4』です。
『bbsqueeze w Alert nmc.mq4』はボリバンにケルトナーチャネルをフィルタリングとして加え、サブウィンドウ上にスクイーズ状態やエクスパンション状態を視覚的に把握できるようにビジュアル化したインジケーターです。

ボリンジャーバンドのスクイーズは黄色ドットで表示される

ケルトナーチャネルによってスクイーズとエクスパンションを判断している
使い勝手の良い『bbsqueeze w Alert nmc.mq4』を使うのも良いですが、できればボリバンとケルトナーチャネルは別々にチャート上に描写させて色々と検証しながら活用することをおすすめします。別々にしたほうが、ボラティリティや相場状況に合わせて、細かく調整して使うことができるからです。