『flag-and-pennant-patterns.mq4』を活用したトレード法を考察してみる
前回紹介した無料インジケーター『flag-and-pennant-patterns.mq4』の具体的な使い方を一緒に考えてみたいと思います。
『flag-and-pennant-patterns.mq4』は、チャート上のフラッグ・ペナントを自動検出して、ラインを描写してくれるインジケーターでしたね。
このインジケーターですが、もちろんリペイントします。だからといって全く使えないわけではありません。『flag-and-pennant-patterns.mq4』を活用した勝てる手法を一緒に考えてみたいと思います。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
「フラッグ」のみを表示さる
『flag-and-pennant-patterns.mq4』は、以下の2つのパターンを自動検出するインジケーターです。
- フラッグ
- ペナント
この中で、「ペナント」は捨てましょう。ちょっと感度が良すぎてあまり確度が高くないからです。
「フラッグ」のみに絞ってトレードをおこないます。「フラッグ」とは以下の2つのチャートパターンです。
最初の準備として、『flag-and-pennant-patterns.mq4』の「ペナントライン」を消して、「フラッグライン」だけを表示させます。
わかりやすくラインの色を「白」にしてみました。
トレンドが確認できるフィルター『GMMA』を重ねる
さて、フラッグが出現したからといって、やみくもにトレードチャンスだと思ってはいけません。最も優位性が高いフラッグとは、明確なトレンドが発生している時に出現するフラッグです。ですので、まずはトレンドを確認できるフィルター(テクニカル)を重ねます。
トレンド確認フィルターはいくつか考えられますね。
今回はGMMAを使ってみましょう。GMMAとは短期EMA6本と長期EMA6本の合計12本のEMAによって相場環境を認識する優れたテクニカルです。
- GMMA(複合型移動平均線)を使いこなしたい!
- GMMAの鉄板トレード、これで勝てなきゃFXやめろ!
- 【無料】『FX最強チャートGMMAの真実』書籍レビュー
- GMMAの”押し目・戻り”を確実に捉える方法を紹介するよ!
では、先程のチャートにGMMAを重ねてみます。
準備完了です。それでは具体的なトレード手法を考えてみます。
GMMAで明確なトレンド発生中の「フラッグ」を仕掛けのポイントとする
まずはGMMAによってトレンド発生の有無・方向性を確認します。
短期EMA群が長期EMA群を上抜き、上昇トレンドが発生していると認識します。その時に「上昇フラッグ」が出現したら、フラッグの上のライン(高値を結んだライン)を上抜けで「買いENTRY」。
売りENTRYルールはその逆です。
「買いENTRY」ルール
- 短期EMA群が長期EMA群を上抜いて上昇トレンドを確認
- 上昇フラッグ出現
- 上昇フラッグの上ラインを上抜けで「買いENTRY」
「売りENTRY」ルール
- 短期EMA群が長期EMA群を下抜いて下降トレンドを確認
- 下降フラッグ出現
- 下降フラッグの下ラインを下抜けで「売りENTRY」
「損切り」ルール
- フラッグの逆側のラインタッチでストップ
「利確」ルール
利確ルールはいろいろ考えられますね。ATR、フィボナッチ、この辺りはお好みですね。とりあえずはGMMAの短期EMA群の収束を目安とします。
実際のチャートでルールを検証してみる
上昇フラッグによる押し目買い
まずは買いトレード(上昇フラッグによる押し目買い)を検証してみましょう。
上昇トレンド中に「上昇フラッグ」が出現。フラッグの上ラインを上抜けで買いENTRYです。手仕舞いは短期GMMA群の収束です。これはうまくいっていますね。
上のチャートでは、長期的な上昇トレンド中に何度か「上昇フラッグ」が出現しています。トレンドの初速を捉えることに失敗しても、その後に何度も押し目でENTRYチャンスがありますね。
下降フラッグ出現による戻り売り
一方の下降フラッグ出現による戻り売りは、ここ最近の相場ではあまりチャンスがありませんでした。
最初の戻り売りは成功ですが、2回目はマイナスです。
こちらも2回目の戻り売り以外は、利益を取れていませんね。
まとめ:やはり”ライン自動描写インジケーター”には限界があるか…
『flag-and-pennant-patterns.mq4』による押し目買い・戻り売り手法を検証しましたが、やはりちょっと限界を感じますね。
ラインの自動描写ツールは、便利な反面、融通がきかないことが多々あります。トレンドラインにしろサポレジラインにしろ、チャネルラインにしろ、自分でラインを引くことに意義があります。一度引いたラインですら、相場の変化によって何度も引き直す必要があるわけです。
FX商材などで多くのライン自動描写ツールが提供されていますが、最終的には自分の頭で考えて引くようにするのがベストですね。
ライン自動描写ツールは、あくまでも目安の一つとして使うのが良いかもしれません。