【FX手法】移動平均の傾きでトレーリングストップする方法を考察するよ!
ここ最近、トレーリングストップについて海外フォーラムを読み漁っています。
今回も、出口戦略に関するストラテジーの考察記事となります。その方法とは…移動平均線の傾きを利用したトレーリングストップ手法です。
以前、【FX手法】移動平均線の傾き(角度)でトレードする方法を考察するよ!という記事を書きました。こちらです。
トレード手法の中で、手仕舞いに関しては以下のルールで考察しました。
インジケーターのヒストグラム(棒グラフ)が3本連続で短くなったら、手仕舞いするというもの。つまりMA(移動平均線)の鈍化によって早めに撤退する…というアイデアですね。このアイデアをアレンジしてトレーリングストップを実践してみよう!というのが今回のテーマです。
使用するインジケーターは『MAAngle_alerts_v1.mq4』です。ダウンロードは以下からどうぞ。
『MAAngle_alerts_v1.mq4』の基本的な使い方については以下の記事をお読みください。
- 移動平均線(MA)の傾き(角度)を視覚的に捉えて、角度が強いときにエントリーしたい!
- 移動平均線の傾き(角度)を数値化して仕掛けと手仕舞いを考えてみたよ!
- 移動平均線の傾き(角度)でトレードする方法を考察するよ!
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『MAAngle_alerts_v1.mq4』を使ってトレーリングストップする方法
まずは『MAAngle_alerts_v1.mq4』をMT4チャートに設定します。
チャートはUSD/JPY(米ドル円)の4時間足(H4)です。下段に設置されているインジケーターが『MAAngle_alerts_v1.mq4』です。MAのパラメーターは期間21の指数平滑移動平均(EMA=Exponential MA)です。
ルールはシンプルです。『MAAngle_alerts_v1.mq4』のヒストグラムが3本連続で短くなったらローソク足の安値or高値にストップを移動させます。その後、再び3本連続でヒストグラムが短くなったら、そのローソク足の安値or高値にストップを移動させる…この繰り返しです。ストップにヒットしたら、手仕舞いとなります。
『MAAngle_alerts_v1.mq4』のヒストグラムが3本連続で短くなったらローソク足の安値or高値にストップを移動させる
上のチャート図をご覧ください。中央左にて大きなダウントレンドが発生していますね。『MAAngle_alerts_v1.mq4』は赤いヒストグラムが伸びています。その後『MAAngle_alerts_v1.mq4』のヒストグラムが3本連続で短くなった箇所がありますね。その3本目のローソク足の高値(から数pips上)にSL(ストップロス)を置きます。一時的な「戻り」を経て再び下落します。そしてまたヒストグラムが3本連続で短くなります。3本目にあたるローソク足高値にSLを移動…。この繰り返しです。最終的に4つめのSLに長い陽線がヒットして手仕舞いとなります。
そこから今度は上昇トレンドが発生しています。『MAAngle_alerts_v1.mq4』のヒストグラムは黄緑色に変わりました。3本連続してヒストグラムが短くなったら、3本目にあたるローソク足の安値(から数pips下)にSLを置きます。そのSLにレートがヒットしたら手仕舞いです。
ある程度トレンドに追随しつつ、含み益を大きく減らさないタイミングで手仕舞いできていることがわかりますね。
※今回は出口戦略に絞って解説していますので、仕掛けのロジックについては割愛します。
トレンドに追随しつつも含み益を大きく減らさないタイミングで手仕舞いできる
違う時間帯の相場もチェックしてみましょう。
最初の下落トレンドの戻りが発生したタイミングで、ヒストグラムが3本連続で短くなりました。ここでSLを設置します。再びヒストグラムが短縮したタイミングでSLを移動(=トレーリングストップ)。そのSLにレートがヒットしてエグジットとなります。
中央の上昇トレンド(というか反発)では、最初のSLでストップとなりますね。
最後のゆるやかな上昇においては、SLを2回移動させています。3つ目のSLでローソク足のヒゲがヒットし手仕舞いとなりました。まずまずのトレードです。
実際のトレードではこんなにうまくはいかないでしょう。今回はあくまでも出口戦略の考察ということで、一つのアイデアとしてネタを提供してみました。