MACDの数値｜意味と見方について解説

MACDの数値の意味ってなに？

MACDの重要な数値は3つあるぞ。

それぞれの意味や見方について解説しよう。

MACDの数値｜意味

MACDには3つの重要な数値があります。

MT4のMACDパラメーターを開いてみましょう。

MACD｜MT4｜パラメーター｜初期設定値

• ①短期EMA（の期間を定める）
• ②長期EMA（の期間を定める）
• ③シグナル（の期間を定める）
• ④適用価格（始値・高値・安値・終値を選択）

このうち④の適用価格とはMACDの計算式で使うレートにおける「始値・高値・安値・終値」を示しています。上の例では「Close」なので「終値」ですね。適用価格は「終値」を使うことが一般的です。

残りの3つの数値の意味は次の通りです。

MACDの数値｜意味

• ①短期EMA（の期間を定める）
• ②長期EMA（の期間を定める）
• ③シグナル（の期間を定める）

ご覧の通り、すべて移動平均線の「期間」を示しています。

MACDは『Moving Average Convergence Divergence』の頭文字を繋げたものです。

つまり、MACDは移動平均収束拡散という意味なのですね。2本の異なる期間の移動平均線の収束と拡散具合を観察することで、相場概況を判断するツールなのです。

だからMACDを構成する3つの数値は、全て移動平均線の「期間」を表しているのです。

MACDの数値｜意味

• ①短期EMA（の期間を定める）
• ②長期EMA（の期間を定める）
• ③シグナル（の期間を定める）

MACDの数値｜見方

MACDは2本の指数平滑移動平均線（EMA）の収束と拡散具合を描写した線（＝MACD線）、そしてMACD線の感度を滑らかにした線（＝シグナル線）の2本で構成されています。

MACD構成要素

さらにMACD線とシグナル線の「差」をヒストグラムで表した「MACDヒストグラム」と呼ばれる派生MACDも存在します（上図）。

MACDの3つの数値はこれらの線（とヒストグラム）を表示させるための重要な数値なのですね。

MACDの数値

• ①短期EMA（の期間を定める）
• ②長期EMA（の期間を定める）
• ③シグナル（の期間を定める）

初期設定の数値は以下の通り。

MACDの数値

• ①短期EMAの期間→12本
• ②長期EMAの期間→26本
• ③シグナルの期間→9本

これらの数値を使ってMACDを計算しチャート上に表示させます。MACDの計算式は次の通り。

MACDの計算式

それぞれの計算式をわかりやすく解説します。

MACD線の数値と意味

MACD線の数値は単純に短期EMAと長期EMAの「差」を表しています。

シグナル線の数値と意味

シグナル線の数値はMACD線を単純移動平均線化したものです。

ヒストグラムの数値と意味

ヒストグラムの数値はMACD線とシグナル線の「差」をグラフ化したものです。

こうしてみるとMACDは極めてシンプルなテクニカル指標であることが理解できるじゃろ。