通貨強弱メーターとは、一定期間の各通貨の相対的な強さ・弱さをリアルタイムで判別し指標化(グラフ化)したテクニカルツールです。
徐々に認知度を上げつつある「通貨強弱」テクニカルですが、その概念や計算(算出)方法について詳しく知っている人は多くないはず。
今回は、通貨強弱の概念と算出方法について詳しく解説します。
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通貨強弱メーターの基本的な概念とは?
通貨強弱メーターには様々なスタイルがあり、それぞれ個別のアルゴリズムによって通貨強弱を識別し、指標化しています。
単純なものから複雑なもの(=重み・比重を加えたもの)まで、多岐にわたります。
最もよく見かける通貨強弱メーターは以下のようなビジュアルですよね。
開始時間をゼロとして時間経過とともに各通貨の強度変化をグラフ化したものです。特定の瞬間にどの通貨が強いか・弱いかを示す指標です。
上の図は2021年11月5日午前6時〜9時30分までの強度変化を表示しています。
通貨強弱メーター、どうやって数値化しているの?
では、各通貨の強弱をどのようにして算出しグラフ化しているのでしょうか?
ここで1日(24時間)の通貨強弱チャートを取り上げて解説します。
午前6時を起点とし翌午前5時59分までの24時間における、各通貨の強度変化グラフです。
まずチャートの見方ですが、次の通り。
- ゼロレベルより上…買われている通貨
- ゼロレベルより下…売られている通貨
そして、
- +100に近づくほどより買われている
- ー100に近づくほどより売られている
つまり、上の通貨強弱チャートにおいては、JPY(日本円)が時間経過とともに上昇していますよね。だからJPY(日本円)がより多く買われていると判断します。
一方で、GBP(ポンド)は時間経過とともに下落しています。GBP(ポンド)はより多く売られていることを意味します。
もう一度グラフを御覧ください。
通貨強弱は相対的なものであるため、どの時間を切り取っても8通貨の値の合計は常に0になります。
最も簡単なモデルで通貨強弱チャートの計算方法をざっくり解説するよ!
通貨強弱チャートのアルゴリズムは、シンプルなものから、より複雑で高度なもの(様々な”重み・比重”を加味したもの)まで多岐に渡ります。
ここでは最もシンプルなモデルで解説します。
各通貨の強さを計算(算出)するには、その通貨で構成されるすべての通貨ペアにおける特定通貨の強さを計算する必要があります。
計算には対数変化率を使います。対数変化率とは、ある値がAからBに変化したときの量を、率にて算出した値のことです(かなりざっくり解説しています)。
まず8通貨を組み合わせた通貨ペアの時間ごとの価格変動をチェックします。上昇・下落に点数をつけ、各通貨のスコアを算出し、最終的な順位を決めます。
例として、USD(米ドル)、JPY(日本円)、EUR(ユーロ)で考えてみましょう。
通貨ペアの組み合わせは以下の3通りですね。
- USD/JPY
- EUR/USD
- EUR/JPY
一定期間における通貨ペアの変動に点数をつけます。上昇は「+1点」、下落は「−1点」、動きなしは「0点」とします。
各通貨ペアの動きが以下の通りだった場合…
- USDJPYは上昇…USDは+1点、JPYは−1点
- EURUSDは無変化…EURは0点、USDは0点
- EURJPYは上昇…EURは1点、JPYは−1点
ここで各通貨のスコアを計算してみましょう。
- USDはJPYに対して+1点(上昇)
- USDはEURに対して0点(無変化)
- JPYはUSDに対して−1点(下落)
- JPYはEURに対して−1点(下落)
- EURはUSDに対して0点(無変化)
- EURはJPYに対して+1点(上昇)
3通貨の順位と合計点(スコア)は以下の通り。
- 1位…USD = (+1)+(0)= +1
- 1位…EUR = (0)+(+1)= +1(※同率1位)
- 3位…JPY = (−1)+(−1)= −2
各通貨のスコアを簡易的にグラフ化するとこんな感じ。
通貨を増やし、時間ごとに算出していけば、以下のような通貨強弱チャートの完成です。
通貨強弱は相対的なものであるため、どの時間を切り取っても8通貨の値の合計は常に0になると説明しましたね。
USD+EUR+JPY
=(+1)+(+1)+(−2)
=0
ご覧の通りゼロ(0)になります。なぜなら相対的な強さを算出しているからです。
まとめ|通貨強弱チャートの算出方法
駆け足でざっくりと通貨強弱チャートの算出方法について解説してみました。
解説に使ったモデルは最もシンプルなものです。実際の通貨強弱チャートは、様々な比重などを加えて複雑・高度化しています。あくまでも、通貨強弱の概念を知るための計算方法であることをご了承ください。
計算の概念を知らずに使うのと、ある程度理解した上で使うのとでは大きな違いがあります。
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