認知度が高まりつつある”通貨強弱メーター”
日本でもようやく市民権を得つつある通貨強弱メーター。認知度は日に日に高まっている印象です。
通貨の強さを定義する場合、本来であればファンダメンタルズ分析は欠かせません。しかしながら、曖昧かつ、いかようにも分析できてしまうファンダメンタルズで瞬間的な通貨の強さを推測することは容易ではありません。
そこで、各通貨の時系列的かつ瞬間的な強さを定義するために用いられるのが通貨強弱メーターです。各通貨の強さ・弱さをアルゴリズムによって視覚化することで通貨ペアの方向(トレンド)を推測し、トレードにおける明確な指針を与えてくれます。
前回の記事では、通貨強弱の最もオーソドックスな算出方法を解説しましたね。
ちょっとまって!通貨強弱メーターを使う前に知ってほしいこと
「ふーん、通貨強弱メーターって便利そうだな…さっそく使ってみるか!」
…ちょっとまってください。通貨強弱メーターを導入する前に、一つだけ注意点があります。
通貨強弱メーターはテクニカル分析ツールの一つではありますが、RSIやMACD、ボリンジャーバンドのように画一的なテクニカル指標ではありません。
共通の公式・規格(算出方法)に基づいたアルゴリズムで算出されているわけではないのです。いわゆる標準的なテクニカルツールとは大きく異なるわけです。
つまり、通貨強弱メーターには、驚くほど無数のバリエーションがあるということ。
ネットで検索すれば、それこそ様々なヴァージョンの通貨強弱メーターが見つかるはず。
似たようなツールであっても、微妙に数値が異なったり、あるいは全く違うラインを描いていたり…。中にはパラメーターを変更して独自にカスタマイズできるものもあります。
通貨強弱の表示方法も様々です。
オーソドックスな折れ線グラフだったり…。
ヒートマップ的なマトリックス表だったり…。
時間足ごとのヒートマップだったり…。
基準通貨との比較グラフだったり…。
結局、どれを使えばよいのか迷ってしまいますよね。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
通貨強弱ツールのロジックは千差万別
通貨強弱ツールの算出方法は、通貨強弱メーター、どうやって計算(算出)しているの?で解説したものが最もシンプルかつオーソドックスです。
つまり、通貨ペアの変動から各通貨のスコアを合計しそれぞれの通貨の序列(順位)を数値化してグラフにプロットするスタイルです。
しかし、上記の算出方法(ロジック)をそのまま採用している通貨強弱メーターはほとんどありません。より複雑かつ高度なものが大半です。
既存の算出データに対し、複数の要素を加味し、独自の比重(ウエート)をかけることで、最終的な通貨の強さを決定しています。
これらのさじ加減(アルゴリズムの工夫)によって、通貨強弱メーターのバリエーションが増え続けているわけです。
通貨強弱メーターの基本的なロジックや概念はどれも同じですが、高度なツールになればなるほど、他のテクニカル指標を活用した独自の重み付けを実装しています。
独自の重み付けとは、たとえば移動平均線を取り入れたり、ボラティリティを参照したり、独自変数を用いたりと様々です。
なぜ加重計算するのかといえば、より実態に即した強弱を表示させたいからです。
様々なバリエーションの中からどれを選ぶか?
結局のところ、どの通貨強弱メーターが良いのかという判断は、各人に委ねられることになります。実際に複数のツールを使ってみて、自分にとって最も使いやすいツールを選択するしかありません。
最近では、通貨強弱ツールを含むFX情報商材も販売されています。
通貨強弱ツール付属のFX商材一覧
迷ったらこれ!→oandaの通貨強弱チャート
通貨強弱メーターに迷ったら、とりあえず「これ」というものを紹介します。
オーソドックスな折れ線グラフ型『oandaの通貨強弱チャート』です。
関連記事
oandaに口座開設していなくても、以下の2つのデータは閲覧可能です。
- デイリー(5分足)
- 長期(約1ヶ月)
1分足デイリーの通貨強弱チャートを見たい場合にのみ、oandaに口座開設し一定規模以上の取引が必要です(ゴールドステータスが条件)。ただ、スキャルピングでもしない限り1分足の通貨強弱チャートは不要です。
とりあえず通貨強弱チャートがどのようなものかを知るには、ベーシックな『oandaの通貨強弱チャート』がベターでしょう。
その上で、さらに様々なバリエーションの通貨強弱ツールを探索してみることをおすすめします。
関連記事
- OANDA、通貨の強弱チャートを提供するってよ
- 3ヶ月で「億」到達!現役大学生が使ったマタフとは?
- 通貨ペアの強弱をヒートマップ表示する『HeatMap-Gradient-Scale.mq4』
- 通貨の強弱を把握できる無料インジケーターを紹介
- 通貨強弱メーターが日本で普及しない本当の理由とは?
- 【今さら聞けない】通貨の強弱ってどういう意味?やさしく解説するよ!
- 稼ぎやすい相場を選ぶための『通貨強弱判定ツール』(マーケティングFX【検証とレビュー】)
- 「通貨強弱メーター、どれも一緒だろ?」←これ
- FX取引における通貨強弱と実体経済における通貨強弱は違うということを知っておくべき
- 【超おすすめ】通貨強弱ツール、これめっちゃ使いやすいよ!
- 【必読】通貨強弱の正しい見方について解説するよ!」
- 海外の通貨強弱メーターが結局最強である理由を今さら解説する
- 通貨強弱ヒートマップのロジックと見方を解説するよ!
- iPhoneで使える通貨強弱アプリ『Easy Currency Strength』を紹介するよ!
- 通貨強弱アプリの最高峰は『通貨強弱チャート by Fxlabo』だ!異論は認めない
- iPhone版『FX通貨強弱チャート』アプリについて解説するよ!
- 【Android版】通貨強弱アプリをいくつか紹介するよ!