通貨強弱ヒートマップを紹介するよ!
通貨強弱ツールには様々なスタイルがあります。最もオーソドックスなものはOANDAが提供する折れ線グラフです。
一方、通貨強弱を別のスタイルで視覚化したものもあります。その一つが通貨強弱ヒートマップ。ヒートマップとは、数字データの強弱を色や濃淡で視覚化したマトリックス(表)です。
通貨強弱ヒートマップをひとつ紹介します。
Currency Strength Traderが提供するヒートマップ型の通貨強弱ツールです。
ヒートマップ型通貨強弱チャートは、見方に慣れが必要です。今回はCurrency Strength Traderが提供するヒートマップ型の通貨強弱ツールをベースに解説します。
通貨強弱ヒートマップの解説(ロジック)
通貨強弱ヒートマップは、主要通貨(一般的には8通貨)の相対的な強さを、他の通貨と比較してマッピングしたマトリックス(表)です。
縦軸・横軸に各通貨(8通貨)が並び、一つの通貨を他の通貨と比べたときの強さを「色の違いや濃さ」で表現します。
まずはヒートマップの色分け条件(ロジック)について。
- 紺色…通貨ペアの現在値が1本前の高値を上回っている
- 青色…通貨ペアの現在値が1本前の終値より上、かつ高値より下にある
- 黄緑色…通貨ペアの現在値が1本前の終値と比べて変化していない
- 赤色…通貨ペアの現在値が1本前の終値より下、かつ安値より上にある
- 濃赤色…通貨ペアの現在値が1本前の安値を下回っている
非常にシンプルです。時間足ごとの4本値によって色分けしているだけです。
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通貨強弱ヒートマップの見方
具体的な見方を例を挙げながら解説します。
GDP/USD(ポンドドル)チャートにおいてレートが上昇していた場合、「ポンドがドルに対して強い…」という一元的な結論しか出ませんよね。
ところが実際には、GDP/USD(ポンドドル)の上昇(強さ)は、GDPが強いというよりは、USDの弱さが原因である可能性もあります。
上のヒートマップでは、GDPはUSDに対しては紺色(=強い)です(日足)。
ところが…
GDPはERU・CAD・AUD・NZDに対しては赤色(=弱い)となっていますね。
つまり、GDPが強いというよりは、USDが相対的に弱いと判断できます。GBPがEURやCAD、AUD、NZDに対して下落する可能性を示唆しています。このときGBP/USDを買うのは得策ではないかもしれません。
実際にヒートマップ上のUSDを見てみると…
JPY(日本円)を除いた通貨に対して赤色(=弱い)です。USD(米ドル)が相対的に弱含みであることがわかります。
つまり、ある通貨ペアが上昇・下落しているときに、その動きを全体の中で捉え直すことで複眼的な視点を手に入れる必要があるわけです。
単純にGBP/USDの動きだけを見ていては、GBPやUSDが全体(8通貨)の中で強いのかそれとも弱いのか判断しずらいのですね。
通貨強弱ツール(ヒートマップ)を活用することで、相場全体を俯瞰できるようになります。
以前紹介した以下のツールも、基本的には同じロジックでプロットされています。
とりあえず一番上の通貨強弱ヒートマップだけ見ればOK
Currency Strength Heatmapのページにアクセスすると、複数のヒートマップがあります。
最も重要な通貨強弱ヒートマップは最上段のものです。つまりこれ(↓)。
その下にある複数のヒートマップは、通貨ごとに分けたヒートマップ(時間足別)です。つまり最上段のヒートマップを分解したもの。
最上段のヒートマップは、黒い帯のところで時間足を変更できますので、使い勝手が良いです。
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