OANDA、通貨の強弱チャートを提供するってよ
あのOANDAが『通貨の強弱チャート』を無料で提供するとのこと。
『通貨の強弱チャート』は、主要8通貨の相対的な通貨の強弱をグラフでチェックできるツールです。現時点で、強い通貨、弱い通貨はどれなのか?今日の通貨のリアルタイム強弱だけでなく、長期の通貨の強弱がチェック可能です。
なお、長期では、過去10年の指定した日付からの強弱を表示することができるというかなり高機能な『通貨の強弱チャート』となっています。
リアルタイム通貨強弱をグラフ化
まずは通貨の強弱チャート公式サイト(OANDA)にアクセスしてみましょう。
まずはデイリーの通貨強弱チャート。
非常に見やすいですね。上のグラフは本日(2020年1月16日)の朝7時〜10時の通貨強弱チャートです。一番右端が現在(ほぼリアルタイム)となります。
長期の通貨強弱は過去10年まで表示可能(ただし口座開設者のみ)
次に長期の通貨強弱チャート。上のタブで切り替えができます。
OANDAに口座を持っていない場合は、最長で6ヶ月間の通貨強弱をチェックできますが、OANDA口座を開設していれば、なんと過去10年分から起点日を自由に指定できるとのこと!
まあ、過去10年の通貨強弱を見ても、ほとんど参考にならないと思いますが…過去半年分の通貨強弱を、サクッとチェックできるだけでも十分ですよね。
通貨の強弱インジケーターやアプリって昔からあったよね?
もちろんOANDAが提供する以前から、通貨の強弱アプリやインジケーターって存在していました。最も有名なものは、海外の金融情報サイト「マタフ」が提供するカレンシーインデックス(Currency index)です。
こちらが大元というか元祖ですね。
カレンシーインデックスとは一定期間内の各主要通貨の変動(評価値)をグラフ化(指数化)したもの。同一グラフで複数通貨を表示させるために、均等荷重式のバスケット方式で構成されている点が特徴です。通貨間の為替レートでの競争力(通貨の強弱)をひと目で把握することができるグラフ(指数)です。
マタフのCurrency indexを見たい方は以下のURLからどうぞ。
OANDAは口座開設しないと長期(6ヶ月を超える期間)の通貨強弱はチェックできませんが、マタフのCurrency indexならば2013年からの長期間の通貨強弱を誰でも見ることができますよ。
注意:マタフのCurrency indexは、特定通貨を他の通貨と比較した場合における、変化の平均値を示しています。
『Currency Strength Chart』もお手軽です
マタフのCurrency indexはちょっとハードルが高いという人には、もっとお手軽な『Currency Strength Chart』があります。
残念ながら、Currency Strength Chartは当日と前日しか表示できません。
見た目的にはOANDAの『通貨の強弱チャート』とそっくりですね。並べてみましょうか。
ご覧の通り、当日の通貨強弱グラフは、ほぼ同じです。
通貨ペアの強弱をヒートマップ表示する『HeatMap-Gradient-Scale.mq4』
その他にも、インジケーターとしてMetaTrader4のチャート上に表示できるHeatMap-Gradient-Scale.mq4』も以前紹介したことがありますね。
各通貨ペアが縦に並んで表示されていて、それぞれに色がついていますね。この色の濃度によって通貨ペアの強弱を視認します。
『ForexProfitSupreme Meter』も通貨ペア強弱メーター
その他にも『ForexProfitSupreme Meter』もありますね。
拡大図がこちら。
通貨ペアごとの強弱を一覧でチェックできるインジケーターです。もちろん無料で使えますよ。
通貨の強弱、みんな使ってる?
最近は、本当に通貨の強弱をチェックするトレーダーが増えましたよね。Twitterを眺めていても、通貨強弱を参考にしてトレードしている人をちらほら見かけます。
通貨の強弱
強いゾーン=スイス📈
弱いゾーン=ポンド、円📉米ドルは降下を続けて中立ゾーンに入りました。
ユーロはやや上昇していて米ドルとクロスしそうです。
円はペースはやや鈍りましたが降下を続けて最弱です。
豪ドルはユーロと同調してゆったりと上昇中です。
ポンドはやや下向きのレンジ。— FXこあら (@FX_moekoala) January 15, 2020
フランロング、これで負けなしポジに。
通貨強弱トレード、今年は滑り出し好調( ˘ω˘ )
— 藤@通貨強弱トレーダー (@fujitrade) January 15, 2020
通貨の強弱チャート pic.twitter.com/IHkfs35bUA
— Ukuna (@Derteufelistlos) January 15, 2020
テクニカル以外では各種指標での爆死、地政学リスク発生時のヘッドライン爆死、トランプさんツイート爆死などに気を使う。あとは通貨強弱、五十日など。
— ふうが(為替ロボきりか) (@umaringo6300) January 15, 2020
為替通貨の強弱【1時間前比】
NZD > CAD > GBP > EUR > JPY > USD > CHF > AUD
2020/01/15 12:34 pic.twitter.com/Zh16i1euz0— 為替レート (@fx20180314) January 15, 2020
FX情報商材業界でも『通貨強弱ツール』がトレンドに…
この流行りを受けて、2018年ごろからFX商材においても『通貨強弱ツール』がトレンドになってきました。
少し前に、通貨間の強弱を把握するインジケーターを組み込んだFX商材がヒットしましたね。こちらです。
どちらも、通貨ごと(通貨ペアごと)の強弱を判定して「いまトレードするべき通貨ペア」を検出するオリジナルインジケーターでした。
『FXブルーBOX』は「通貨強弱判定ツール」。
『1秒スキャルFX』は「マックスジャッジメント」。
これらのツールを活用することで、現時点で最も強い通貨を買い、最も弱い通貨を売る、という戦略が可能になります。
”通貨の強弱”を判定して押し目・戻りで仕掛ける順張りライントレード
第一段階として「通貨間の強弱を判定するシステム」を利用し取引すべき通貨ペアを選定します。
以下の画像が「通貨強弱判定ツール」です。各通貨ペア毎に、時間足毎の通貨の強さ・勢いを数値化して表示しており、トータルの点数が高いほど強い通貨であり、点数が低いほど弱い通貨となります。
通貨強弱ツールは相場全体を俯瞰するのに役立つ
通貨強弱ツールは、現時点でどの通貨が売られ、どの通貨が買われているのかを、俯瞰的に認識するためのツールです。一つの通貨ペア(例えばドル円)だけを眺めていると、視野狭窄に陥りがちです。それぞれの通貨は、他の多くの通貨と密接に絡み合い連動しているからです。
各通貨の動き(流れ)を意識しつつ、ビッグプレイヤーと呼ばれる機関投資家やファンド連中がどの通貨を買いどの通貨を売っているのか?その結果がグラフとなって表示されていると考えれば、現時点で最も強い通貨を買い、最も弱い通貨を売る、という投資戦略を立てることができそうです。
とはいえ、それ以上の情報を提供するものではありません。参考データとして意識する程度で良いと思います。
強い通貨は上昇し弱い通貨は下落する…可能性が高いということに過ぎません。
基本的には、ここで紹介したどのツールを使っても、読み取れる内容はほぼ同じです。自分にとって使いやすいツールを利用することをおすすめします。