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【必読】通貨強弱の正しい見方について解説するよ!

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通貨強弱の正しい見方について解説するよ!

本日は通貨強弱ツールの正しい見方について解説します。素材はcurrency-strength.comの通貨強弱チャート。

通貨強弱ツールを活用するにあたって、それらのツールがどのようなアルゴリズムで通貨強弱をプロット(可視化)しているのか?を知っておく必要があります。

上のcurrency-strength.comの通貨強弱チャートに関しては、以下のロジックがベースです。

最も簡単なモデルで通貨強弱チャートの計算方法をざっくり解説するよ!

通貨強弱チャートのアルゴリズムは、シンプルなものから、より複雑で高度なもの(様々な”重み・比重”を加味したもの)まで多岐に渡ります。

ここでは最もシンプルなモデルで解説します。

各通貨の強さを計算(算出)するには、その通貨で構成されるすべての通貨ペアにおける特定通貨の強さを計算する必要があります。

計算には対数変化率を使います。対数変化率とは、ある値がAからBに変化したときの量を、率にて算出した値のことです(かなりざっくり解説しています)。

まず8通貨を組み合わせた通貨ペアの時間ごとの価格変動をチェックします。上昇・下落に点数をつけ、各通貨のスコアを算出し、最終的な順位を決めます。

例として、USD(米ドル)JPY(日本円)、EUR(ユーロ)で考えてみましょう。

通貨ペアの組み合わせは以下の3通りですね。

  1. USD/JPY
  2. EUR/USD
  3. EUR/JPY

一定期間における通貨ペアの変動に点数をつけます。上昇は「+1点」、下落は「−1点」、動きなしは「0点」とします。

各通貨ペアの動きが以下の通りだった場合…

  • USDJPYは上昇…USDは+1点、JPYは−1点
  • EURUSDは無変化…EURは0点、USDは0点
  • EURJPYは上昇…EURは1点、JPYは−1点

ここで各通貨のスコアを計算してみましょう。

  • USDJPYに対して+1点(上昇)
  • USDはEURに対して0点(無変化)
  • JPYUSDに対して−1点(下落)
  • JPYEURに対して−1点(下落)
  • EURUSDに対して0点(無変化)
  • EURJPYに対して+1点(上昇)

3通貨の順位と合計点(スコア)は以下の通り。

  • 1位…USD = (+1)+(0)= +1
  • 1位…EUR = (0)+(+1)= +1(※同率1位)
  • 3位…JPY = (−1)+(−1)= −2

各通貨のスコアを簡易的にグラフ化するとこんな感じ。

通貨強弱メーターのモデル図

通貨強弱メーターのモデル図

通貨を増やし、時間ごとに算出していけば、以下のような通貨強弱チャートの完成です。

通貨強弱メーター(Currency Strength Meter)24時間

通貨強弱メーター(Currency Strength Meter)24時間

通貨強弱は相対的なものであるため、どの時間を切り取っても8通貨の値の合計は常に0になると説明しましたね。

USD+EURJPY
=(+1)+(+1)+(−2)
=0

ご覧の通りゼロ(0)になります。なぜなら相対的な強さを算出しているからです。

引用:通貨強弱メーター、どうやって計算(算出)しているの?

上の解説を読むのがまどろっこしい人に、シンプルにまとめると次の通り。

通貨ペアの変動(上・下・なし)を点数化して各通貨のスコアを総当たりで集計し、通貨の序列(順位)を数値化してグラフにプロット…

通貨の強さを”相対的”に可視化…”相対的”ってなんだ?

通貨強弱ツールを使う最大の目的とはなにか?

それは、各通貨の強さを”相対的”に可視化して、相場の大局を読み取ることにあります。

この”相対的に…”という意味がよくわからない人もいると思います。”相対的”とは、「物事が他との関係や比較の上に成り立つさま」を指します。

”相対的”の反対は”絶対的”ですね。

理解を深めるために具体例を挙げます。例えば「ワンルームの家賃」。

  • ワンルームで月10万円の家賃は個人的には高いと感じるが、東京都内の他の賃貸と(相対的に)比べれば決して高すぎるとは言えない…

あるいは「模試の成績」。

  • 頑張った割に模試の成績は今ひとつだったが、全国レベルで(相対的に)見てみれば決して悪い成績ではなかった…

あるいは「貧困」。相対的貧困と絶対的貧困がよく話題になります。

  • 年収200万円は都内の平均的な生活水準と比べるとかなり低い状態(=相対的貧困)だが、住む場所がないほどの貧困(=絶対的貧困)ではない…

なんんとなく”相対的”のイメージが掴めたと思います。”相対的”とは必ず比較対象が存在し、他と比較したときの評価が基準となるわけですね。

通貨強弱をどのように読み取るか?

さて、話をFX(外国為替取引)に戻します。

通貨強弱ツールは、各通貨の強さを”相対的”に可視化し、相場の大局を読み取るための道具でしたね。

ドル円で考察してみましょう。以下のチャート図は昨日(2021年11月8日)のドル円5分足チャートです。

ドル円5分足チャート図

ドル円5分足チャート図

ご覧の通り、下落基調であり1日を通じて「円高・ドル安」が進行していました。

同じ日の通貨強弱チャートを見てみましょう。

currency-strength_USDJPY

currency-strength_USDJPY

オレンジ色のUSDは水色のJPYよりも下に位置していますね。

USDJPY、この2通貨のみを見れば、円が強くドルが弱いと捉えられます(=円高ドル安)。

ところが他の通貨(残り6通貨)との比較をしてみると…

最も強かった通貨はNZD(ニュージーランドドル)であり、次にGBP(ポンド)、AUD(オーストラリアドル)、EUR(ユーロ)と続きます。

主要8通貨の強弱を、強い順に左から並べれば…

【強い】NZDGBPAUDEURJPYCADUSDCHF【弱い】

絶対的に見れば日本円(JPY)は米ドル(USD)に対しては強かった(円高ドル安)のですが、相対的に見れば他の通貨(GBP、EUR、NZD、AUD)に対しては円安傾向にあったことがわかります。

日本円(JPY)が米ドル(USD)に対して強かったというよりは、米ドル(USD)が全体に対して(=相対的に)弱含みだった…と捉えることができますね。

昨日の相場大局は、ドルが全体的に弱含みだった結果、ドル円は下落傾向にあったと捉えるのが正解でしょう。とはいえドルの底堅さが強弱メーターの動き(上昇グラフ)でわかりますね。再びドル高・円安となる可能性は否定できません。

通貨強弱ツールで大局(相場)への理解深度を高めよう!

単一の通貨ペア(たとえばドル円)の動きのみを見ているだけでは、全体的な(相対的な)動きを正しく理解することはできません。

通貨強弱ツールを活用することで、各通貨の相対的な強さ(全体の中での個別の強弱)を知ることができ、理解深度がかなり深まります。

世界中の多くの個人トレーダーが強弱ツール(武器)を使い始めている昨今、ツールなしで戦うことは致命的なハンデとなりかねません。

食わず嫌いにならずに、ぜひこの機会に通過強弱ツールを取り入れてみることをおすすめします。

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構成・文/戸室達也

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