「RSIってよく聞くけど、もう少し詳しく知りたいなー」って思うことありますよね?
この記事ではテクニカル指標を代表するRSIについて以下の3点を解説します。
- 【FX】RSIとは?意味は?
- 【FX】RSIはどこで見る?
- 【FX】RSIを使った手法
RSIに関してはこれまでに多くの解説記事を書いてきたぞ。
今回はそれらをまとめる形で、RSIの本質を紹介していくぞ。
【FX】RSIとは?意味は?
RSIとは?意味は?
まずはRSIの意味について引用から解説します。
RSIとは?Relative Strength Index(=相対力指数)
RSIは、Relative Strength Index の頭文字をとったものです。
Relative(相対的)
Strength(強度・力)
Index(指数)Relative Strength Indexを日本語に直訳すると、「相対強度指数」となります。一般的には「相対力指数」などと呼ばれたりしますね。
RSIを、”「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する指標である”と解説しているWEBサイトは少なくありません。
そもそも、その解釈が間違っていることをまず知っておくべきです。
RSIは「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する指標ではない
今回はRSIを取り上げます。FX入門書などで必ずでてくる有名なテクニカルの一つですね。
MetaTrader4にも標準装備されていて、チャート上に設定すると、サブウィンドウにグラフのようなラインが表示されます。このラインがRSIです。
一般的には、相場の「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する指標であると解説されることが多いですね。
しかし、厳密に言えば、RSIは「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する指標ではありません。
正しくは、一定期間の価格変動に対する上昇値動きの割合(%)を算出したものであり、上昇圧力(勢い)が強いか弱いかを判定する指標です。
この点を勘違いして「RSIは買われすぎや売られすぎを判定する指標だ」とバワンパターンに捉えてしまっている投資家が多いように感じます。
冒頭で、RSIは一定期間の価格変動に対する上昇値動きの割合(%)を算出したものと述べました。
全体の値動き幅に対する相対的(Relative)な上昇力(Strength)の割合を算出した指数(Index)…ということですね。
RSIの値(%)が高ければ上昇圧力(勢い)が強く、逆にRSIの値(%)が低ければ、上昇圧力(勢い)は弱いと判断します。
- RSIの値が高い(50%以上)=上昇圧力(勢い)が強い
- RSIの値が低い(50%未満)=上昇圧力(勢い)が弱い
「買われすぎ」「売られすぎ」というよりは、上昇圧力(勢い)が強いか弱いかを判定する指標と考えたほうが、RSIの本質を正しく捉えていると言えます。
RSIが「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する指標だと勝手に思いこんでしまうと、トレンド発生時にRSIのダマシが連発する理由を説明できなくなります。むしろ、
- RSIが50%を超えてきたら上昇圧力が強まってきている
- RSIが50%を割ってきたら上昇圧力が弱まってきている
と判断するのがRSI本来の正しい見方です。
RSIは「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する指標ではなく、上昇圧力(勢い)が強いか弱いかを判定する指標なのですね。
RSIはどのようにして計算するのか?
RSIの考案者は、言わずと知れたJohn Welles Wilder.Jr(J.W.ワイルダー)。RSIだけでなく、ADXやSAR、パラボリックなどの考案者としても知られているアメリカの著名テクニカルアナリストですね。
ではRSIはどのような根拠で算出されているのでしょうか?こちらも過去記事から引用します。
RSIは、一定期間の価格変動に対する上昇値動きの割合(%)を算出したものであると解説しましたが、それはRSIの計算式をみればすぐに理解できるはず。
John Welles Wilder.Jr(J.W.ワイルダー)の原書『New Concepts in Technical Trading Systems』に記載されているRSIの計算式がこちら。
まずはRS(Relative Strength)を算出します。RSは、一定期間(14日間)の平均上昇幅を、一定期間(14日間)の平均下落幅で割ります。
そして、RSに1を加えたもので100を割り、その数値を100から引きます。これがRSIです。
一定期間(14日間)の平均上昇幅や一定期間(14日間)の平均下落幅は、以下のように計算します。
平均上昇幅の算出方法
- 初回…14日間のそれぞれの日の上昇幅を合計して14で割る
- 2回目以降…前日の平均上昇幅✕13(=14−1)に、直近の上昇幅を加えて14で割る
平均下落幅の計算も上の式と同じです(上昇幅を下落幅に置き換える)。
※上の計算式はRSIを最初に考案したワイルダー(Wilder’s RSI)のものです。その他にワイルダーRSIをベースにしたカトラー氏考案のRSI計算式(Cutler’s RSI)などが存在します。
引用:RSIは買われすぎ売られすぎを判断する指標って誰が言ったの?
より詳しいRSI計算式を知りたい方は以下の記事をおすすめします。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
【FX】RSIはどこで見る?
RSIは、メインチャートの下、サブウィンドウに表示されることが一般的です。
以下の画像はメタトレーダー4にRSIを表示させています。
ローソク足の下段にジグザグで表示されているグラフがRSIです。
【FX】RSIを使った手法
RSIを活用する前に、正しいRSIの使い方を知っておくべきです。
前半でも述べましたが、RSIは「買われすぎ・売られすぎ=過熱感」を推し量る指標ではなく、一定期間の価格変動に対する相対的な上昇値動きの割合(%)を算出したものです。
詳しくは、あえて言おう、お前のRSIの使い方は間違っていると!をお読みください。
その上で、RSIを使ったFX手法を学んでいくとスムーズです。RSIを活用したおすすめのロジックは以下の通り。
RSIダイバージェンスで優位性の高いダブルトップ・ダブルボトムのみを抽出する方法を検証してみる
【FX手法】MACDとRSIを組み合わせると逆張りトレードがはかどるwwww
【FX手法】RSIダイバージェンスは相場転換を示すパワフルな指標だ!
【FX】ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせた最強ストラテジーを紹介するよ!
【勝てる!】EMAクロスをRSIとストキャスでフィルタリングしたシンプルFX手法!
ピボット(PIVOT)にRSIダイバージェンスを加えた手法、紹介するよ!
RSIダイバージェンスで優位性の高いダブルトップ・ダブルボトムのみを抽出する方法を検証してみる
RSIの本質を正しく理解した上で、ストラテジーを組み上げると、いろいろと捗るぞ!
RSIを単体で使用するよりは、他のテクニカル指標と組み合わせることで威力を発揮するぞ!