”Tokyo Box Breakout Strategy”とロンドン(欧州)ブレイクアウト戦略は同じ
”Tokyo Box Breakout Strategy”についてご質問をいただきました。
”Tokyo Box Breakout Strategy”とロンドン(欧州)ブレイクアウトの違いはなにか?というご質問です。
結論から言えば、同じです。
ロンドン(欧州)ブレイクアウトとは、ロンドン時間のオープンでアジア時間の高値or安値ブレイク方向に仕掛けるという戦略でしたね。ロンドンオープン戦略などと呼ばれることもあります。
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そして”Tokyo Box Breakout Strategy”は、東京BOX、つまりアジア時間の高値・安値を上辺・下辺としたBOX(箱)をロンドン時間でブレイクした方向に仕掛ける戦略です。
どちらも、アジア時間に形成される(ボラの少ない)レンジ状態をひとかたまりのゾーンと捉え、ロンドン時間に移行後、そのゾーンをブレイクアウトした方向に順張りでエントリーする戦略です。
日本人の”逆張りトレード”偏向が、東京時間のレンジを生む
前回紹介した”Tokyo Box Breakout Strategy”のKei氏の言葉にある通り、日本人の大半が逆張りトレードを好む結果、クロス円における東京時間(アジア時間)がレンジになりやすいのですね。
つまり…価格が下落したら買い場を探す、価格が上昇したら売り場を探す、こうした日本人特有の逆張りトレードによって、直近高値・安値あたりでレートが反発する傾向にあります。
それらの大量のSLを狙うのがロンドン時間(ロンドンオープン)に参入してくるトレーダー達です。SLが刈り取られる結果、その方向にレートがグンっと伸びやすいのです。この現象と、現象を狙った戦略をロンドンブレイクアウトと呼びます。
優位性もあるがダマシ(=False Breakouts)も少なくない
実際のところ、”Tokyo Box Breakout Strategy”やロンドンブレイクアウト戦略にはまずまずの優位性はあります。とはいえ、相場に絶対はありません。
当然ですが、ブレイクアウトを狙う連中の”裏をかく”連中も存在します。結果的に、ブレイクすると見せかけてレンジ内に再び戻される…この現象がFalse Breakouts(偽のブレイクアウト)です。
このFalse Breakouts(偽のブレイクアウト)的なダマシも少なくないのですね。ロンドン時間のレートの動きを観察すると、一度ブレイクしたように見えたのですがそこから逆方向(BOXの内側)に強く引き戻されるパターンが存在します。この見極めが非常に難しいのです。ブレイクアウトに愚直に従うだけでは利益は伸ばせません。
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False Breakouts(偽のブレイクアウト)に便乗する
逆にFalse Breakouts(偽のブレイクアウト)を意図的に狙うトレーダーも多く存在します。
False Breakouts(偽のブレイクアウト)は、ブレイクアウトを狙って仕掛けたトレーダーの無数のSLがトリガーとなって発生します。
SLが次々と刈り取られれば、急激にレートが引き戻されます。そのまま逆方向へのビッグトレンドになるケース、よく見かけませんか?
False Breakouts(偽のブレイクアウト)をどうやって見極めるか?
False Breakouts(偽のブレイクアウト)をどのようにして見極めるか?非常に難しい課題です。
一つのアイデアとしてオーダーブック(別名:クソポジチェッカー)を活用する方法があります。
オーダーブックとは、全顧客が現時点で保有している未決済注文の取得価を視覚化したデータ(グラフ)です。このオーダーブックでポジションの偏りを把握し、ブレイクの可能性またはブレイク未遂の可能性を探るのです。
もう一つのアイデアは、PIVOTの活用です。

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PIVOTが示す各ラインは世界中のトレーダーが注視しています。東京BOXの上辺・下辺にPIVOTのラインを重ね合わせて、ブレイクの可能性を探ります。
また、一目均衡表の雲を基準にするのも有効な手段の一つです。

一目の雲とロンドンボックス|上昇トレンド

一目の雲とロンドンボックス|下落トレンド
明確に雲の上・下ならばブレイクの可能性が高いと考えます。一方雲とは逆方向へブレイクしているならば戻される可能性があると考えて慎重に価格動向を観察する…。
いずれにしても単純にブレイクアウト戦略に便乗するのは分が悪いということです。なにをもってしてフィルタリングするのか?ここにトレードの難しさと面白さがあるのではないでしょうか。