『I love Stoch!(アイ ラブ ストキャスティクス!)手法』について詳しく解説するよ!
前回の記事で、『I love Stoch!(アイ ラブ ストキャスティクス!)手法』に使用するインジケーター設定について解説しました。
まだの人は是非お読みください。テンプレートに必要なインジケーターは以下の4つです。
- 4TFStochBars.mq4…DL用URL
- iStochTxt.mq4…DL用URL
- Slope Direction Line.ex4…DL用URL
- STOCH_Bars_M_v2.ex4…DL用URL
さて、『I love Stoch!(アイ ラブ ストキャスティクス!)手法』は、のちにFibo先生と呼ばれる人物による書き込みです。2009年当時、2ちゃんねるに積極的に書き込みをおこなっていたトレーダーのひとりですね。
必要な4つのインジケーターをダウンロードし、各パラメーターをFibo先生の推奨どおりに設定し直します。すると以下のようなチャートが完成します。
上のチャート図は、ローソク足で表示していますが、Fibo先生の推奨はバーチャートです。上のMT4チャートをバーチャートに変更したものがこちら。
ここまでが、前回のお話です。
『I love Stoch!手法』はスキャルピング専用のシステムだ
『I love Stoch!手法』ですが、基本的には順張りのスキャルピング用システム(テンプレート)です。
推奨通貨ペアは以下の4つ。
- USD/JPY(ドル円)
- EUR/JPY(ユーロ円)
- GBP/USD(ポンドドル)
- EUR/USD(ユーロドル)
また、推奨トレード時間帯も明確に定められています。
- USD/JPY(ドル円)…日本時間AM6:00~PM6:00頃
- EUR/JPY(ユーロ円)…日本時間AM6:00~PM6:00頃
- GBP/USD(ポンドドル)…日本時間PM1:00~AM1:00頃
- EUR/USD(ユーロドル)…日本時間PM3:00~AM4:00頃
推奨執行時間足は、15分足です。
15分足で線の色が短期で変わるレンジ相場の場合には、ボラの高い通貨なら5分足でも使えるが、
5分以下の足だと頭と尻尾の割合が増えるのでリスクが増えると肝に銘じろ。
1時間足や4時間足のトレンドの方向性を確認しつつ、トレンドに同調する方向へ仕掛けていくスタイル、つまりMTF(マルチタイムフレーム)思考が取り入れられています。
本手法には、他の有志による様々なアレンジ手法が存在しますが、この記事ではオリジナル、つまりFibo先生の手法に則って解説をしていきます。
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『I love Stoch!手法』の仕掛けから手仕舞いまで
ではさっそく彼の手法を詳しく見ていきましょう。
ENTRY方法
まずは仕掛けのタイミングです。
- センターライン(Slope Direction Line.ex4)の色確定次足始値でENTRY
- センターラインの色が白ならば「買いENTRY」
- センターラインの色が赤ならば「売りENTRY」
EXIT方法
手仕舞いの方法です。
- ローソク足の上下に点灯する矢印マーク(iStochTxt.mq4)で利益確定
- 買いENTRYの場合は「赤矢印マーク」でEXIT
- 売りENTRYの場合は「青矢印マーク」でEXIT
まずは、単純にルール通りのENTRYとEXITのタイミングを、実際のチャート画面で確認してみます。
15分足ですが、比較的エントリーチャンスは多そうですね。
シグナルをフィルタリングして精度を高める
さて、『I love Stoch!手法』はこれだけではありません。STOCH_Bars_M_v2.ex4によってシグナルをフィルタリングして精度を高める工夫がなされています。
STOCH_Bars_M_v2.ex4のドットの並びをチェック!
まずはサブウィンドウに表示されているSTOCH_Bars_M_v2.ex4。
執行時間足を基準に3つの上位足のストキャスティクスの状態をドット表示するインジケーターです。
- 15分足のストキャスティクス(執行時間足)
- 30分足のストキャスティクス
- 1時間足のストキャスティクス
- 4時間足のストキャスティクス
- 緑色…ストキャスティクスが上向き(上昇傾向)
- 赤色…ストキャスティクスが下向き(下落傾向)
緑色が増えれば売られすぎからの上昇が強まる、赤色が増えれば買われすぎからの下落が強まると考えることができるわけですね。
STOCH_Bars_M_v2.ex4のドットが縦に4つ揃うことは稀です。使い方としては、4時間足の方向性の確認です。つまり一番下のラインの色ですね。
4時間足の色(方向)に同調したENTRYのみを抽出します。すると…
ENTRY回数が減りましたね。以前よりもシグナル精度が高くなっています。
STOCH_Bars_M_v2.ex4によるフィルターがしっかりと機能していることがわかりますね。
なお、STOCH_Bars_M_v2.ex4の読み取り方については、発案者のFibo先生も各自で「研究しろ」と投げています。
2段目のMTFは点のパターンでエントリーの追認と精度を上げるのに使う。
ポイントは特定のパターンで出る4個揃い(天底)だが、縦4個16パターン(注2)を研究しろ<重要
実際のところ、色々な読み取り方ができますよね。検証者によっては、
エントリーは4TFStochBarsで4時間足反転後の最初の4つ揃いをまず狙い、含み益が出れば押し目で追加をしてゆきます
『I love Stoch!手法』でどれくらいの利幅を抜けるか?
この手法による利幅と損切り幅について、Fibo先生は以下のように語っています。
ドル円だと10~30pipsの損が日に2~5回出て30~60pipsを2~3回程度抜けるレベル。
ドル円の場合、
- 利幅…30〜60pips(日に2〜3回)
- 損失…10〜30pips(日に2〜5回)
損小利大ですね。PF(プロフィットファクター)は、ざっくりと2.0〜3.0というところです。本当であればかなり優秀なシステムです。
ストキャスティクスを愛してやまない男の手法:まとめ
いかがですか?10年前のスキャルピングシステムですが、ヒントが満載ですね。
古いというだけで、まったく参考にしないのはもったいないです。温故知新(昔のことをもう一度学び直して、新しい知見を得ること)は投資でも大切です。