そもそもスワップってどうしてもらえるの?
ところで”スワップ”って、どうしてもらえるのかな?
外国のお金を持っているだけでもらえるってこと?
良い質問じゃ。スワップの本質について解説しよう。
FX取引におけるスワップの正しい定義は次の通り。
取引する通貨ペア(つまり2つの国)の金利差をスワップと呼びます。FX取引は2国間の通貨の交換であり、高金利通貨を購入して低金利通貨を売れば、その金利差が発生し差額分を受け取ることができます。逆に低金利通貨を購入して高金利通貨を売れば、金利差はマイナスとなるため、差額分を支払わなければなりません。
そもそも外貨を購入すれば(日本円を外貨と交換すれば)、その国の金利水準が適用されます。これが外貨預金です。
日本円の金利が低水準(0.01%程度)で推移して久しいですが、一方海外に目を向けると金利の高い通貨(年利1%〜)が存在します。日本円で国内の銀行に預けておくよりも、外貨に変えて預金(=外貨預金)しておけばより高い金利で運用が可能です。
外貨預金は一般的な資産運用法なのですね。
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極論だがFXは外貨預金をよりアグレッシブにした資産運用法だ
極論ですがFXは外貨預金をよりアグレッシブにした資産運用法ともいえます。
外貨預金とFXを比較してみます。
外貨預金 | FX取引 | |
運用の仕組み | 安く買って高く売る | 安く買って高く売る |
ー | 高く売って安く買い戻す | |
取引コスト(米ドル円) | 25銭 | 2銭(スプレッド) |
金利の受け取りタイミング | 満期時 | 毎日 |
取引形態 | 資金の1倍(レバレッジなし) | 資金の1〜25倍(レバレッジあり) |
外貨預金では「売り」から取引スタートすることはできません。また取引コストもFXに比べて非常に高いです。当然レバレッジも1倍、つまり現物での取引しかできません。
一方、FX取引は、「売り」から取引スタート可能であり、スプレッドが低く、レバレッジをかけることで資金に対して非常に大きな取引が可能。
そして、「金利の受け取りタイミング」の違いも顕著。
- 外貨預金…満期時に受け取れる
- FX取引…毎日受け取れる
外貨預金が満期時の受け取りに限定されているのに対し、FX取引では毎日金利を受け取ることが可能なのですね。これがFX取引におけるスワップポイントです。
FXのスワップは、「外貨預金における金利を日割りしたもの」と捉えると理解しやすいじゃろ。
外貨預金の満期時に受け取ることができる金利を日割りしたものこそがFX取引でのスワップポイントです。
FX取引は外貨預金とは似て非なるものではありますが、本質的には同一です。
FXをレバレッジ1倍で取引するならば、その投資によって発生する利益や損失は(取引コストを除けば)外貨預金とほとんど変わりません。為替レートが変動した分だけ損益が変動します。
取引コストをおさえるために、FXを外貨預金の代わりに利用している投資家も多く存在します。もちろんレバレッジは1倍です。
極論じゃが、FXは外貨預金をよりアグレッシブにした資産運用法ともいえるのじゃ。
なぜなら、FXをレバレッジ1倍で取引するならば、その投資によって発生する利益や損失は(取引コストを除けば)外貨預金とほとんど変わらないからじゃよ。
FXでもらえるスワップポイントは、外貨預金における利息と同じ。そう考えれば、FX取引によってスワップが受け取れる理由も腑に落ちるじゃろ。