トルコリラ、もう一段階の下落余地あるか
トルコ大暴落の衝撃は未だ冷めていません。8月のお盆前に史上最安値をつけたトルコリラ円ですが、その後一時的に回復したものの、上値が重くまた16円台まで下げつつあります(2018年9月3日現在)。再び15円台でダブルボトムを形成してもおかしくない状況です。
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もはやトルコリラをロング狙いする投資家は皆無ではないかと思える状況が続いています。もう一段階の下落余地を残しているようにも見えますね。
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池辺雪子氏はトルコリラの”買い”推し一辺倒
ところで、FX(情報販売)業界の大御所はトルコリラの下落をどこまで予測していたのでしょうか?
このブログでも何度か取り上げた池辺雪子さん(脱税主婦)。彼女は2017年からトルコリラのロングを絶賛推奨していました。彼女の発言(2018年以降)を振り返ってみましょう。
【池辺雪子公式メルマガ】より
【トルコリラ】3つの中長期的上昇材料とは
トルコリラ円相場の場合、しっかり金利がつきますから、資金管理をしっかりとして3年定期預金、5年定期預金をしたと思い、待っていれば良いのです。
引用:2018年3月6日 【池辺雪子公式メルマガ】より
トルコリラ円相場の中長期的な上昇を想定させる材料が3つあります。(中略)このようにトルコリラ円相場の上昇要因となり得る材料もありますので、万が一に備えて資金管理を徹底した上で、テクニカル分析さえできていれば、トルコリラ円で買いポジションを保有することに対してネガティブなイメージを持つ必要は無いと私は考えています。
引用:2018年3月6日 【池辺雪子公式メルマガ】より
では、今後のトルコリラ円相場についてお話させてもらいます。
結論から言えば、私は中長期的に見て上昇していける方向で考えています。
先月のメルマガでもお伝えしたように1トルコリラ=31円のあたりに小さな窓が空いていますので長期的に見ればいずれその水準にまで上昇するタイミングが必ず訪れます。
(中略)
私としては長期的にはトルコリラ円相場は上がっていける方向で考えています。
引用:2018年3月20日 【池辺雪子公式メルマガ】より
トルコリラ円相場が5月につけた1トルコリラ=22.22円の安値が大底になる可能性を考えているのは変わりません。
今後再び1トルコリラ=22円の方向に下落しダブル底、トリプル底のような形になることも1つの可能性として考えられますが、1トルコリラ=20円の方向へさらに下落する展開は考えづらいですね。
「1トルコリラ=22円台で買いの指値を入れているトレーダーがたくさんいらっしゃる」という話も聞きますので、仮に22円台に下落すれば指値の買い注文が大量に約定して相場を押し上げる可能性が考えられます。
引用:2018年6月29日 【池辺雪子公式メルマガ】より
私としては今の段階で、1トルコリラ=21円の方向へどんどん下落する可能性は低いと考えています。
引用:2018年7月27日 【池辺雪子公式メルマガ】より
このあとトルコリラ大暴落。
私自身はトルコリラ円相場を悲観的には見ていません。(中略)最低でも窓が開いている1トルコリラ=31円台まではいずれ上昇すると見ています。
引用:2018年8月24日 【池辺雪子公式メルマガ】より
池辺雪子さんは、損切り不要の高金利通貨スワップ狙い手法を推しています。彼女のメルマガでは「トルコリラ円」に関する相場観が必ず語られます。
中長期的にトルコリラが上昇することを見込んでの「買い」推奨です。当然、ある程度の下落リスクは見込んだ上での資金管理はしているはずですが、まさかトルコリラ円が15円台まで下げるとは予想していなかったでしょうね。
”100万円の資金に対し6ポジション(6万通貨)まで”としてもロスカットされるほどの大暴落だった
池辺雪子さんが推奨するトルコリラ円の資金管理法は次の通り。
1ポジション(1万通貨)当たりの証拠金を3万円と仮定すると、6ポジション保有するためには18万円の証拠金が必要になります(3万円✕6ポジション=18万円)。100万円の資金に対し18万円で6ポジション(6万通貨)を保有し、残りの82万円の余剰資金を下落リスク(ロスカットリスク)に備えるわけですね。
82万円の余剰資金に対して6ポジションですから、1ポジション当たりの下落耐性幅は13.6円です。つまり購入時の価格からマイナス13.5円までは下落に耐えられることになります。
例えば、30円で買ったならば、ロスカットレートは16.5円です。25円で買ったならば11.5円がロスカットレートになります。かなり手堅い資金管理に見えますね。
ところが…
池辺雪子さんのトルコリラ円(買い)推奨は2017年からです。当時30円前後でトルコリラを購入していた人々は、池辺さんの資金管理法でもってしても今回の大暴落でロスカットされていたことになります。2018年以降、25円前後で購入していた人ですら、もう一段階の下落(11円前後)が起きればロスカットされます。
100万円の資金に対し6ポジション(6万通貨)までとした手堅い資金管理ですら、今回の大暴落ではほとんど意味をなさなかったことになります。まさに未曾有のFlash crash(フラッシュクラッシュ)が起きたのです。
”踏み絵”を踏まされる池辺雪子さんの信者たち
池辺雪子さんは今もなお「31円台」への回復を信じているが…
今回の未曾有のトルコリラ大暴落を受けても、池辺雪子さんは31円台の回復を信じているようです。
1年、2年越しの長期スパンで見た場合、上昇していける可能性を意識しています。1トルコリラ=31円台の水準に窓が開いていますので、少なくともいずれはその水準まで上昇すると見ています。
そして彼女の信者に対しては、強気にトルコリラ円のロングを推奨し続けています。
たしかに中長期的には31円台までの回復の可能性はゼロではないでしょう。しかし、さらなる下落リスクの可能性もゼロではありません。
彼女が推奨する資金管理法も万能ではありません。購入価格から13.6円を超える下落が起きれば即ロスカットです。
池辺雪子さんの信者は、今まさに「踏み絵」を踏まされている気分でしょうね。彼女を信じ続けて今回の下落を耐え続けるか?これは非常に苦しい修行のようなものです。いつ回復するかわからないままロングポジションを持ち続ける…かなりの忍耐力が求められます。
それとも信者を卒業する(=損切りする)か…損切りすれ損失は確定しますがプレッシャーの重圧からは開放されます。
苦しい判断が求められています。
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