トルコリラ円ホルダーが”情報弱者”であるこれだけの理由

トルコリラ円ホルダーが”情報弱者”であるこれだけの理由

トルコリラ円ホルダーが”情報弱者”であるこれだけの理由

スワップ狙いのトルコリラ円ホルダーが”情報弱者”であるこれだけの理由

トルコリラは大暴落して当然だった

トルコリラ大暴落の余韻が未だ漂うFX相場です。いかがお過ごしでしょうか?トルコリラ円ロンガーを一瞬にして焼き尽くし、阿鼻叫喚の地獄絵図と化したのは2018年8月10日(金曜日)のお昼すぎです。

暴れん坊将軍トルコリラがまたもやご乱心

トルコリラ歴史的大暴落の原因は複合的です。背景にはトルコ経済の苦境、そしてアメリカ(トランプ大統領)との対立があります。とはいえ、トルコ経済はずっと不調だったし、アメリカとも以前から喧嘩ばかりしています。つまり、いつでも大暴落は起こり得たということです。たまたまキッカケがあったにすぎません。今回のきっかけはトルコに対するアメリカの関税引き上げ(鉄鋼等の追加関税を倍に引き上げると発表)です。

当然、トルコリラを保有するならば、トルコが抱える複合的な問題を知っておくべきです。トルコ情勢を知っているなら、いつ暴落してもおかしくないトルコリラをスワップ狙いで買うなどという行為はまさに博打と言えます。

不労所得(スワップ)を夢見た人々の成れの果て

上記のようにTwitterで呟ける人はまだ心に余裕のあるトレーダーです。まさに氷山の一角です。今回のトルコリラ大暴落で少なくない損失を喰らって心が折れた人々はそれこそ数え切れないでしょう。高金利通貨で棚ぼたのスワップ狙い(不労所得)を夢見た人々が、無残にも焼き尽くされたのです。

トルコリラ円の取引を推奨したFX証券会社にも責任がある

FX証券会社が積極的にトルコリラ円によるスワップ狙いを推奨したことも、今回の大暴落の被害者を増やした要因の一つです。

TRY/JPY(トルコリラ円)という「鬼門」を開けたFXプライム

上の記事は2016年9月に書いたものですが、FX証券会社がトルコリラ円の取引スタートに伴い、大々的なキャンペーンを行なったという内容です。その際にスワップポイントの高さを積極的にアピールしていました。

FXプライムのTRY/JPY(トルコリラ円)スワップポイント

FXプライムのTRY/JPY(トルコリラ円)スワップポイント

多くの情報弱者をトルコリラ円に誘導し、まさに「鬼門」を開けたわけです。当時33円後半を推移していたトルコリラ円ですが、スワップポイントはなんと1日80円(1万通貨あたり)と高額です。この高額スワップに多くの情報弱者が飛びつき、FXブローカーのカモにされたのです。

トルコリラが高金利通貨であることとトルコ経済の不安定さは表裏一体だ

そもそもなぜ高額スワップが不労所得のように手に入るのか?高金利通貨だとどうしてスワップポイントが高くなるのか?今回の暴落で損失を喰らった人々の中でこれらを正しく説明できる人がどれほど存在するのか?説明できないならば単なる情報弱者です。

トルコリラが高金利通貨であることは、トルコ経済の不安定さと表裏一体です。インフレが進み、外貨準備が不足して対外債務が増え、いまやトルコ経済は絶望的状況にあるわけです。結果的に高金利政策を取らざるを得ない(国外から資金を集めるため)わけです。

もしもトルコリラが低金利政策を取れば、せっかく集めた外貨は一気に引き上げられてしまいます。同時に高いインフレ率(なみにトルコは世界一ガソリン代が高い国として有名)に悩まされるトルコは政策金利を下げづらい状況にあります。政策金利を下げれば、お金が市場に出回りインフレ率の上昇に歯止めがかからなくなるからです。にっちもさっちもいかない状況に、トルコ経済は追い込まれています。

さらに、クルド人支援を巡るアメリカ政府(トランプ大統領)との対立。もはやトルコは四面楚歌なのです。トルコ通貨が暴落を起こす(トルコリラが売られる)要因は如実に現れていたといえます。

そもそもトルコリラが下落しても影響を受ける国は少ない

残念なことにトルコリラが下落しても困る国はそれほど多くありません。当たり前ですが、日本はまったく無風です。買い支えようとする国は一部を除いてほぼ皆無でしょう(ドイツ・フランス・カタールが支援を表明)。

トルコリラが下落して困るのは、せいぜいスワップ金利(不労所得)欲しさにトルコリラを買い漁っていたロンガー投資家(スワッパー)だけです。トルコリラが下落から歴史的大暴落へと一気に進んだ原因は、ここにあります。

トルコリラ下落を予見したYouTube動画を見て勉強するべき

前回もご紹介したYouTube動画をもう一度貼っておきます。非常に良くまとまっています。

高金利通貨でスワップ(不労所得)を狙う手法は下火になるか?

歴史からなにも学ばない愚かな人々(情報弱者)

今回のトルコリラ大暴落で、高金利通貨のスワップポイント狙いのリスクが一段と顕在化しました。この悲劇を教訓にしてスワッパーが減るのか?といえばそれはないでしょう。喉元過ぎれば熱さ忘れるということわざにあるように、同じ悲劇は何度も繰り返されます。

今年(2018年)だけでトルコリラの大暴落は2回もあります。1回目は2018年5月23日。

それから3ヶ月経たないうちに2回目の大暴落(2018年8月10日)。

3ヶ月前の教訓がまったく活かされていないのです。もはや救いようがありません。眼の前にぶらさげられた”人参”に目がくらみ、大金を失う人々が後を絶たないのです。

おそらく今後も、スワップ狙いのトルコリラ円ロンガーがわんさか出てくるでしょう。カモはいつまでたってもカモなのですね。

 

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