驚きのニュース
驚きのニュースがあります。GMOクリック証券が、2012年上半期(1月-6月)のリテールFX取引高ランキングにおいて、世界一になったというニュースです。
リテールFX取引高とは、個人投資家を対象とした取引高のことです。
GMOクリック証券の個人投資家を対象とした取引高は、1兆9750億ドル(2012年上半期)です。1兆9750億ドルというとピンとこないかもしれませんが、日本円になおすと、158兆円(1ドル80円換算)です。
初の世界一だそうです。ちょっと驚きですね。
GMOクリック証券に口座を開設しているユーザーは、おそらく、というか間違いなく日本人投資家が中心のはずです。
つまり、日本人の投資家の取引が拡大している、もしくは他社からGMOクリック証券に流入(移行)している、ということを意味するのかもしれません(両方かも)。
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世界ベスト5に日本の証券会社が3社もランクイン
さらに驚くべきは、世界ベスト5の中に、日本の証券会社が3社もランクインしていることです。
2012年上半期(1月-6月)のリテールFX取引高ランキングは、以下の通りです。
2012年上半期取引高(単位:十億米ドル)
- 1位 GMOクリック証券(日本) 1975
- 2位 FXCM(アメリカ) 1854
- 3位 SaxoBank(デンマーク) 1534
- 4位 外為オンライン(日本) 1414
- 5位 DMM.COM証券(日本) 1337
出典:フォレックス・マグネイト日本版
2位のFXCMと3位のSaxoBANKは、日本にも支社があります(FXCMジャパンと、サクソバンクFX証券)。実質、ランキング1位から5位の証券会社全てに、日本の個人投資家が口座を開いているということになります。
日本の個人投資家の資金量は、半端ないですね。
急成長する日本の証券会社
デフレによる日本企業の疲弊が連日ニュースになる中、日本のFX証券会社の急成長(急拡大)には、驚嘆します。
シャープを始め、パナソニックやソニーなど、日本のモノ作り(特に家電・エレクトロニクス)はほとんど死に体状態ですが、金融に関してはまだまだ”のりしろ”があるようですね。
今後、日本の証券会社が本格的に海外展開を進めれば、さらに取引高は拡大する可能性があります。実際に、今年(2012年)に入ってから、海外進出の動きはでてきているようです。
日本の金融サービスは、まだまだ潜在的なポテンシャルを秘めているような気がします。
GMOクリック証券躍進の理由とは?
GMOクリック証券がここまで急成長した理由ですが、まずは、徹底的なスプレッドサービスだと思われます。
スプレッド競争が激化する中、徹底してスプレッドの圧縮・固定化を進めたGMOクリック証券に、多くの個人投資家が移ったことが挙げられると思います。
さらに、バイナリーオプションにおいても、国内ではほぼ一人勝ち状態です。2011年3月からスタートした、外為オプション(GMOクリック証券のバイナリーオプションサービス)は、あっという間に多くのユーザーを獲得しました。
非常に使い勝手の良いツールを提供していることも、シェアを伸ばした理由の一つでしょう。
バイナリーオプションの自主規制による影響は?
年内(2012年)にも行われるとされている、バイナリーオプションの自主規制ですが、GMOクリック証券の取引高にも影響を与えるのは必至だと思われます。
バイナリーオプションの射倖性が削がれることで、ギャンブルとしての魅力が半減し、取引量が減少することが考えられます。ここは、正念場でしょうね。
競争が激しくなれば、今後ますます証券会社の吸収・合併が激化することになりそうです。体力のない証券会社は、つぶれるか吸収合併(M&A)される運命にあるでしょう。
GMOクリック証券が、バイナリーオプションの自主規制というハードルをクリアし、今後も独走を続けて世界一の座をキープし続けるのか、しばらく目が離せません。