70万人の”在日中国人”がFX取引に参入
東洋経済ONLINEに興味深い記事を見つけました。
在日中国人の間でFXが徐々に広まっているというのです。その数なんと70万人。
日本国内では、在日外国人でも外国人登録証明書を始めとする各種証明書があれば、たいていの証券会社で口座を開設可能です。
- 外国人登録証明書
- 特別永住者証明書
- 在留カード
取引の制限もありませんので、日本国民と同様にFX取引で財をなすことも可能性として狙えるわけです。
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中国本土ではFX取引は厳しく規制されている
実は中国(中華人民共和国)では個人の為替取引(FX)は厳しく制限されています。そもそも中国の人民元(通貨)は「管理」変動相場制を採用しており、為替レートは国によってコントロールされています。
中国政府が自国通貨のレートを管理しているため、国民による通貨の売り買い=FX取引を制限しているのです。
結果的に、中国国内に自国のFX証券会社は存在しません。日本で言うところの「外為どっとコム」や「GMOクリック証券」「DMM.comx証券」などのFX証券会社を設立することができないのです。
ただ、海外のFXブローカーは存在しています。中国国民はこれらの海外ブローカーを通じてFX取引を行っているというのが実情です。しかしながら、中国当局の規制もあってか取引できる量にも大きな制限が設けられています。
つまり、中国国民にとってFX取引は開かれたマーケットとは言い難いのが現状です。
中国で為替取引が緩和されれば一大ブームになる
東洋経済ONLINEの記事は次のように締められています。
「今年に入って、中国でも個人の為替取引を緩和しようとする動きが出始めています。もし、緩和されれば、中国でも大ブームになるかもしれない。中国人は稼ぐことが好きだから」とも話す。
数年前、日本の個人トレーダーを「ミセスワタナベ」と総称し、レートを動かすほどの盛り上がりが注目されたが、もし、「ミセスワタナベ」の中国人バージョン「ミセスリー」が誕生すれば、その規模は日本の比ではないだろう。今後に注目だ。
日本でFXが一大ブームを起こした2007年〜に、日本の主婦トレーダーを総称して「ミセスワタナベ」(別称:キモノトレーダー)と呼びました。そのパワーは相場を動かすほどの勢いがありました。
もしも将来、13億人もの人口を抱える中国でFX取引が緩和され、財テク大好きな中国人がFX市場になだれ込んだら、とんでもないことが起こりそうです。それこそ相場を反転させるほどのパワーを秘めています。
中国通貨の人民元レートをコントロールしたい当局にとっては、やっかいな問題です。まあ、だから中国政府は個人の為替取引を制限しているとも言えますが。
ただ金融のグローバル化はますます加速しています。その潮流に抗うことは中国のような大国でも難しいでしょう。いま話題のビットコインも中国マーケットが牽引しているのです。
お金儲けが大好きな中国人をいつまでも為替取引から遠ざけておくことは難しいでしょうね。ミセスワタナベを超える「ミセスリー」が登場する日も遠くないのかもしれません。