FX投資詐欺容疑でシンフォニー実質経営者を再逮捕
何度かこのブログでも取り上げているシンフォニー事件ですが、やはり投資詐欺だったようです。
香港に口座、運用偽装か FX詐欺容疑、25日にも再逮捕
FX(外国為替証拠金取引)をめぐる投資詐欺事件で、詐欺容疑で逮捕された2人が、投資名目で集めた117億円のうち、20億円を香港の銀行口座に移していたことが、捜査関係者への取材で分かった。海外で運用しているように装ったり、マネーロンダリング(資金洗浄)を図ったりした疑いがある。愛知県警は25日にも詐欺容疑で2人を再逮捕する。
2人は、投資セミナー企画会社「シンフォニー」(名古屋市中区、閉鎖)の実質経営者だったIと、資金管理を担当していたIの両容疑者。新たにFXの投資名目で2013~15年、愛知、岐阜両県の男女6人から計6千万円超をだまし取った疑いが持たれている。
県警と名古屋地検特捜部の調べでは、2人はセミナー会員に「香港の投資ファンドで運用する」と説明し、送金代行会社と称する「コムズジャパン」(名古屋市東区)の口座に投資金を振り込ませていた。だが、大半は同社の口座に留め置かれたり、2人の知人や親戚名義の口座に流れたりしており、投資の実態はなかったとみられる。
一方、香港の銀行にも、FX運用会社とするペーパーカンパニー名義など、複数の口座を開設。コムズジャパンの口座から20億円が移されていた。送金元の銀行が不審に感じ、会員らに「振り込んだお金が海外に流れているが、だまされていないか」と照会したため、送金を止めたこともあったという。ただ、その後も送金元を別の銀行に変更するなどして継続的に送金しており、県警と特捜部は経緯を調べている。
2人は8月に所得税法違反容疑で特捜部に逮捕、起訴された。今月5日には、愛知県内の男女3人から計2350万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で県警に逮捕された。
引用:中日新聞WEB版
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
投資の実体はなく資金洗浄(マネーロンダリング)も図っていた!
英領バージン諸島のFX運用会社「PWH」で運用することを前提に、送金代行会社「コムズジャパン」(名古屋市東区)の口座にお金を振り込ませたものの、その資金の大半は送金されていませんでした。
さらにコムズジャパンに集められた投資家のお金20億円が、私的に流用(個人の口座へ送金)されていた実体が明らかになりました。
つまり、投資の実体はなかったということです。詐欺確定です。
しかも集めたお金をマネーロンダリング(資金洗浄)しようとした経緯も明らかになりました。もう確信犯ですね。これはかなり大掛かりな詐欺とみて間違いありません。裏の世界の人々も関係しているようで、ちょっと恐ろしいです。
送金代行会社「コムズジャパン」は詐欺の片棒を担いでいたのか?
ところで送金代行会社コムズジャパンはFX投資詐欺の片棒を担いでいたのでしょうか?
↓
■シンフォニーワールドスクール(投資セミナー会社)
※後にSW Holdingsへ事業譲渡
↓
■コムズジャパン(架空の資産運用会社)
海外に送金するための日本の窓口
↓
■MSI BK LIMITED(ニュージーランドに登記してある法人)
ここに口座を開設させる
↓
■PWH(高利回りFXファンドの名称)
シンフォニーの口車に乗せられた個人投資家は、コムズジャパンの口座へお金を振り込むよう指示をされています。コムズジャパンがそのお金を海外の銀行へ送金する役目を担っていました。しかし集めたお金の大半はコムズジャパンの口座に留め置かれたままでした。さらにコムズジャパンから資金洗浄用のペーパーカンパニー(複数口座)に20億円も送金されていました。
要するに、最初から騙すことが目的でお金が集められたわけで、年36%のFX投資ファンドなどもともと実在しなかったということです。
これではダマサれた投資家も浮かばれません。
この大規模なFX投資詐欺にコムズジャパンがどう絡んでいたのか?資金洗浄の時間稼ぎのためにタコ足配当をしながら、詐欺の実体を隠していたわけですが、そのタコ足配当のためのお金を循環(投資家のお金をそのまま配当金とて戻す)させていたのがコムズジャパンである可能性が高そうです。
今後の捜査の進展を待つしかありません。
【深い闇】逮捕された二人はスケープゴートか?
このシンフォニー事件ですが、闇は相当深いと思います。事件の裏には国内や海外のアンダーグラウンドの人々が多く関わっているように思えます。
今回逮捕された二人(シンフォニーの実質的な経営者と資金管理をしていた人物)は、この事件のスケープゴート(身代わり)かもしれません。本当の黒幕は影でほくそ笑んでいるのかも…
闇に消えた個人投資家のお金は、戻ってくることは決してないでしょう。