【みんなのクレジット】勧告→行政処分
ずさんな経営体制によって勧告を受けた「みんなのクレジット」ですが、先月(2017年3月)末に、正式に行政処分となりました。
行政指導よりも重い行政処分(業務停止命令&業務改善命令)です。
金融庁、ネット小口融資業者を初処分
2017/3/30 19:09
金融庁は30日、インターネットで不特定多数から小口融資を募るクラウドファンディング(CF)を手掛けるみんなのクレジット(東京・渋谷)に対し業務停止命令と業務改善命令を出した。CF業者への行政処分は初めて。同社は顧客への説明とは異なる融資先に貸し付けるなどしていた。
引用:日本経済新聞
今回の行政処分を受けて、みんなのクレジットも公式WEBサイトにて「お知らせ」を掲載しています。
- 証券取引等監視委員会の勧告と行政処分について
ポイントは2つ。
- 投資家に誤解を生じさせた記載ミスを認め改善をすること
- 投資家保護の観点が欠落していたことを認め防止措置を講じること
証券取引等監視委員会から指摘されたこと全てを認め、早急に改善していくことを目指すとのことです。
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社長の白石氏は辞任するのか?
行政処分の責任を受けて社長のSの去就が注目されています。
実は「みんなのクレジット」が3月30日に公表した「弊社代表取締役Sから、お詫び及びご報告」には、S社長自ら辞任すると明言をしています(このお知らせは、現在アクセスできません)。
この度の行政処分を発端に、弊社とのお取引停止を希望される投資家皆様、応援してくださる投資家様、様々と思われますが、この度の行政処分を真摯に受け止め、弊社のファンド管理体制及び社内管理体制の構築を急務とし、その体制が整い次第、責任の所在を明確にすべく、代表取締役を辞任致しまして、今後の株式会社みんなのクレジットは、新体制で業務再開を目指して参ります。
今後とも、株式会社みんなのクレジットをよろしくお願い申し上げます。
株式会社みんなのクレジット
代表取締役 S
引用:弊社代表取締役Sから、お詫び及びご報告(アクセス不可)
ところで、この「弊社代表取締役Sから、お詫び及びご報告」は、現時点(平成29年4月15日)ではみんなのクレジットの「お知らせ一覧」からは削除?(非公開?)されています。<
もしかすると、登録済みの会員はログインすれば閲覧できるのかもしれませんが、一般ユーザーは閲覧できません。なんだかモヤモヤします。
以前の記事でご紹介した「当社に対する関東財務局の行政処分について(株式会社みんなのクレジット)(2017年3月30日)」というお知らせ文章も現在(平成29年4月15日)はトップページから遷移してアクセスすることができなくなっています。
一般的な企業であれば、「お知らせ」は最低でも半年分は掲載しているはずです。しかし「みんなのクレジット」では最新の「お知らせ」しか掲載されていません。
意図的に閲覧できないようにしているのか?Google等の画像キャッシュを避けたいのか?意地悪く勘ぐりたくなりますね。
もしも意図的にアクセスできないようにしているならば、中学生みたいでセコくないですか?
掲載して数日後にはアクセスできないようにするって、企業の姿勢としてどうなのでしょうか?少なくとも私はこんな会社を利用したいとは思いません。本当に反省しているのか疑わしいですね。
みんなのクレジット「謝罪文書」はなぜテキスト文書ではなく一枚の画像なのか?
みんなのクレジット公式サイト内の「証券取引等監視委員会の勧告と行政処分について」にアクセスしていただくとわかりますが、この文章は、テキスト文章ではなく、一枚の画像で掲載されています。
前回の釈明記事(閲覧不可)といい、今回の謝罪「証券取引等監視委員会の勧告と行政処分について」といい、毎度、文章がテキストではなく一枚の画像で作成されているのです。ちょっと不思議に感じませんか?
企業が不祥事などの謝罪文章を画像で作成して掲載する理由はいくつかあります。
最大の理由は、GoogleやYahoo!に「謝罪文」がインデックスされることを防ぎたいという点だと考えられます。文書(テキスト)で公開してしまうと、文章内容が検索エンジンにキャッシュされてしまい、いつまでも検索されてしまう恐れがあります。たとえ記事をネット上から削除しても、一度キャッシュされれば文章(テキスト)を探し出すことは容易にできます。
また、テキストを第三者にコピーペーストされて、ブログ等で公開・拡散されることも恐れているのかもしれませんね。
もう一つの理由として、画像で公開することで、第三者による意図的な文章の改ざん等を防ぎたいという思惑もあると考えられます。画像を改ざんすることは不可能ではありませんが、テキスト改ざんに比べて骨の折れる作業です。こちらの理由は、正当ですね。
「みんなのクレジット」の釈明記事&謝罪記事が、どちらの理由をもとに画像化したのかはわかりませんが、「社長辞任」の記事が閲覧できないという点は、理解に苦しみますね。