東京、ロンドン、NY市場のオープンって何時？
ところで、東京、ロンドン、NY市場のオープン時間って何時からなのかな？。
東京は朝9時開始ってことで合ってる？
ほほほ。
厳密に言えば、開始時間や終了時間というものは存在しないのじゃよ。
そもそも各市場に、「東京証券取引所」のような明確な取引所（建物）が存在しているわけではありません。
実際の為替取引は限定された参加者（金融機関）のみで構成されるインターバンク市場で行われています。そしてわたしたち個人トレーダーは、インターバンク市場を模したもう一つの為替取引空間（仮想空間）で取引をしているのです。
- 銀行等金融機関 ➔ インターバンク市場で為替取引
- 個人トレーダー ➔ インターバンク市場を模倣した仮想空間で為替取引
そして、為替レートは（土曜日曜も含め）24時間1年中動いています。
つまり…それぞれの市場は、その国（またはその周辺国）の金融機関社員（トレーダー）が出勤している時間帯（現地時間での朝9時〜夕方5時・6時）を指しているにすぎないのです。
東京市場とは、日本の金融機関トレーダーが主に働く時間帯（日本時間の朝9時〜夕方5時・6時）であり、その時間帯に取引が活発になるから、東京市場と呼ばれているわけです。
一方、ロンドン市場とは、イギリス（及びその周辺国）の金融機関社員（トレーダー）が出勤して働いている時間帯（イギリス時間の朝9時〜夕方5時・6時）であり、その時間帯に取引量が増えるからロンドン市場と呼びます。
NY市場もおなじです。アメリカの金融機関トレーダーが出勤する時間（アメリカ東部時間朝9時〜）から取引が活発になるので、NY市場（アメリカ市場）と名付けているのです。
ところで、東京、ロンドン、NY市場のオープン時間って何時からなのかな？。
東京は朝9時開始ってことで合ってる？
上の質問に対する回答は、次の通り。
各市場のオープン時間は厳密には決まっていないが、大体現地時間の朝9時前後と考えておけば良いぞ。
同様に終了時間は現地時間の5時〜6時じゃ。
そして、各市場の取引時間帯を日本時間で表すなら以下のようになります。
- 東京市場 9:00〜17:00
- ロンドン市場 18時〜翌2:00 ※時差9時間
- NY市場 23時〜翌7:00 ※時差14時間
サマータイム時間は1時間早まるので次の通り。
- 東京市場 9:00〜17:00
- ロンドン市場 17時〜翌1:00
- NY市場 22時〜翌6:00
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市場はグラデーション・参加者もグラデーション
え、でもロンドン時間は16時からオープンするって聞いたことあるんだけど…？
しつこいようじゃが、厳密なオープン時間など存在しないのじゃよ。
ロンドンの金融機関が朝9時から始業するといっても、1時間前に出勤しているトレーダーなどたくさんいるのじゃからな。
それぞれの地域の金融機関のオープン時間が、各市場オープンの時間ではありません。何度も述べますが、市場のオープン時間は厳密には存在しません。
市場（取引）は24時間、途切れることなくずっと続いているからです。
ロンドンの金融機関が始業する前（1時間前）あたりから、為替市場参加者の属性が徐々に変化し、17時〜18時ごろにかけてトレーダー属性がほぼ入れ替わります。
もちろん17時を過ぎたからといって日本人トレーダーがゼロになるわけでもなく、その後も金融機関トレーダーも仕事をしているし、仕事を終えて自宅に戻ってからマーケットに参加する個人トレーダーもたくさんいますよね。
つまり、市場（と参加者）はグラデーションなのです。
きっちりと線引がされているわけではなく、地球の回転に合わせて徐々に市場参加者の属性（国）が変わっていくのですね。それに合わせて取引の主戦場も西へと移動します。
24時間で一周しまた東京に戻ってきます。これを月曜日から土曜日朝まで、1年中続けているのです（中東マーケットも含めれば月曜日〜日曜日まで途切れることなく）。
