ケルトナーチャネルとストキャスティクスを組み合わせてみろ!確度が上がるぞ!
久々の手法紹介です。海外サイトhttps://forextraininggroup.com/からの出典です。元記事はこちら。
ケルトナーチャネルにストキャスを加えて、押し目や戻りを狙う手法です。ストキャスのダイバージェンスを併用することでダマシを回避し、精度を高める工夫がなされています。
ケルトナーチャネルとは以下のようなテクニカル指標です。
このケルトナーチャネルにストキャスティクスを加えます。まずはチャートをご覧ください。
チャートはUSD/JPY(ドル円)です。参照元サイトでは、GBP/USD(ポンドドル)で解説されています。それぞれのインジケーターのパラメータは以下の通り。
[box class=”glay_box” title=”Keltner Channels3.mq4″]
- 期間=20
- k=2.0
Keltner Channels3.mq4についての解説は「ケルトナーチャネルとは?まずは正しい計算式について解説するよ!」をご覧ください。
[box class=”glay_box” title=”Stochastic.mq4″]
- %K期間=14
- %D期間=3
- スローイング=1
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ケルトナーチャネルでトレンド確認し、ストキャスダイバージェンスでフィルタリング
具体的な手法の手順を解説します。
まず、ケルトナーチャネルに角度がついて、トレンドを形成していることを確認します。次に、ケルトナーチャネルのミドルライン(もしくは逆ライン)が支持線or抵抗線として機能しているかどうかをチェック。
そしてストキャスティクスでダイバージェンスが発生していることを確認後、直近高値・安値のブレイクでENTRY。
チャートで解説します。
- ①ケルトナーチャネルが右下方向へと進んでいますね。ゆるやかな下落トレンドが発生しています。
- ②ケルトナーチャネルのミドルバンド(センターライン)がギリギリですが上値抵抗線として機能しています。上図ではセンターラインというよりもアッパーバンドが上値抵抗線となっています。
- ③【重要!】そしてストキャスティクスがダイバージェンスを発生させています。
- ④ダイバージェンス確認後、直近安値から引いた水平線を下方ブレイクしたタイミングで「売りENTRY」します。
上チャート図は、いわゆる「戻り売り」ですね。下落基調での上値抵抗を確認しつつダイバージェンスで下方圧力に素直に従ったENTRYです。
出典元サイトでは次のように解説されています。
To trade using this strategy, first, you need to wait for the price to confirm the trend by breaking above or below the upper or lower Keltner channel. On this instance, the GBP/USD price broke below the lower Keltner channel and signaled a downtrend.
Once the trend is confirmed, you should wait for the price to start a retracement and reach near the middle band of the Keltner channel, which is the 20-period Exponential Moving Average. The price can retrace back and reach all the way to opposite Keltner channel as well at times. The key here is that the price cannot break and close on the other side of the Keltner channel, which would signal a potential reversal of the trade.
The third thing you need to watch in this pullback strategy is the Stochastic indicator reading to gauge when the market is overbought or oversold. Here, the price reached near the middle band of the Keltner channel and the Stochastic indicator turned overbought, signaling a potential trend continuation to the downside.
In addition to that, we also found a stochastic divergence on the price chart, which significantly improved the odds of the trade. However, it is not necessary that you wait for a stochastic divergence to use this Keltner channel strategy. A stochastic overbought signal during a confirmed downtrend would be sufficient to confirm a potential trend continuation.
引用:https://forextraininggroup.com/simple-keltner-channel-trading-strategies-explained/
直訳します。
この戦略においては、まずレートがケルトナーチャネルの上下のバンドをブレイクしてトレンド発生するのを待つ必要がある。この場合GBP/USDのレートはケルトナーチャネルを下方にブレイクし、下降トレンドを示した。
トレンド確認後、レートがリトレースメント(価格の逆行=戻り)を開始し、ケルトナーチャネルのセンターライン(期間20のEMA)に到達するまで待つ必要がある。レートは反対側のケルトナーチャネルまで到達することもある。
ここで重要なことは、価格がケルトナーチャネルの反対側をブレイクしてしまうことだ。この場合、トレンド転換の可能性を示すことになる(から見送るべきだ)。
このプルバック(戻り売り)戦略における3番目の注意点は、市場が買われ過ぎまたは売られ過ぎを測定するためのストキャスティクスの観察である。レートがケルトナーチャネルのセンターライン近くに達し、ストキャスティクスは買われ過ぎに転じ(=レベル80越え)、潜在的なトレンドの継続が下落基調を示している。
さらに、ダイバージェンスが発生したことにより、取引の角度が大幅に向上した。ただし、このケルトナーチャネル戦略を使用するために、ダイバージェンスを待つ必要はない。下降トレンド中のストキャスティクスの買われ過ぎシグナルは、潜在的なトレンド継続を確認するのに十分だからだ。
ストキャスのダイバージェンスは「おまけ」ですね。あくまでも下落基調におけるストキャスの「買われすぎサイン」=つまり80越えを目安に戻り売りをしろ、という戦略です。
ストキャスのダイバージェンスが確認できれば、なおのこと良いという感じです。実際、ダイバージェンスの確認を待っているとENTRYチャンスを逃してしまうことも多いのですね。
なので、
- ①ケルトナーチャネルでトレンド方向を確認
- ②押し目や戻りが発生しミドルバンドか逆バンドによって上値抵抗・下値支持される
- ③再びトレンド方向へブレイク(直近安値・高値ブレイク)でENTRY
- ④ストキャスダイバージェンスが発生していれば、より確度が高い
①から③の手順で仕掛け、④は補助的に使う感じでも良さそうです。