テキシア詐欺で狙われた「福井県」、被害総額141億円で国内最大
テキシア詐欺事件で新たな情報です。
テキシア詐欺事件の舞台は、全国に10箇所あったのですが、その中でも「福井地区」が最も多くのお金を集めたことが話題になっています。被害総額は141億円です。出資者(被害者)の人数は4006人。
福井地区の被害総額は全国でもダントツです。
- 1位 福井地区 被害総額 141億円(被害者 4006人)
- 2位 名古屋地区 被害総額 80億円(被害者 2988人)
- 3位 関東地区 被害総額 63億円(被害者 1460人)
- 4位 仙台地区 被害総額 41億円(被害者 1214人)
- 5位 高知地区 被害総額 38億円(被害者 865人)
テキシア詐欺、福井で141億円
全国拠点で出資最多投資コンサルティング会社「テキシアジャパンホールディングス」(千葉市)を巡る詐欺事件で、同社は全国に10拠点を置き、福井地区で最も多い約141億円の出資金を4006人から集めたとみられることが3月20日までに、関係者への取材で分かった。
引用:福井新聞ONLINE 2019年3月21日
それにしても、なぜ「福井地区」が被害が最多だったのか?
なぜ東京や大阪、神奈川などの首都圏ではなかったのか?不思議に感じますね。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
調べれば調べるほどそのポテンシャルに驚かされる「福井県」
福井県は北陸エリアの小さな街という印象が強いかもしれませんが、実は様々な点において突出した特性を持つ県であることを知らない人は少なくありません。例えば…
貯蓄残高…第3位
一世帯あたりの貯蓄残高は、全国で第三位です。
- 1位 東京都 1966万円
- 2位 神奈川県 1903万円
- 3位 福井県 1856万円
※総務省統計局/平成26年全国消費実態調査(二人以上世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果)
ちょっと驚きですよね。どうして福井県の貯蓄がこれほど高いのか?
福井県の賃金水準を調べてみると、272万円です(平成29年)。都道府県別ランキングでは第27位とふるいません。
- 1位 東京都 377万円
- 2位 神奈川県 329万円
- …
- 27位 福井県 272万円
※厚生労働省/平成29年賃金構造基本統計調査 都道府県別の賃金
全国平均の304万円よりも低い賃金水準であるにもかかわらず、貯蓄残高が全国で第3位という矛盾。まさに「県民性」ですね。福井県民は貯蓄体質であるといえます。
社長の数…第1位(34年連続)
さらに調べると、福井県には独特の特性が見つかります。
- 社長輩出数が第1位、しかも34年連続!(帝国データバンク)
- 県内の企業数も全国で第1位
企業の数が最も多い県は、なんと「福井県」です。そして、社長の数が最も多い県も「福井県」。企業の数が多いから社長の数も多いのは当然…とはいえ、ちょっと驚きですね。
ちなみに、サイバーエージェントの藤田晋社長も福井県鯖江市出身です。
ものづくり産業に携わる中小企業が多く存在する福井県。古くから「越前商人」として名を馳せ、商才に長けた人々を多く輩出してきた地域だったことも強く影響しているのでしょうね。
※大企業、中小企業、小規模企業の合計数(※都道府県別統計とランキングで見る県民性)
幸福度ランキング…第1位(3年連続)
幸福度ランキングにおいては堂々の第1位です。しかも3年連続です。(※最新通信簿!47都道府県「幸福度」ランキング 東洋経済ONLINE)
幸福度と仕事やお金は密接につながっているように感じますので、納得できる気がしますね。その他にも…
- 出生率は第2位
- 自動車保有台数は第1位
- 失業率の低さは第1位
「福井県」のポテンシャルに驚かされます。
「福井県民」のお金に対する強い執着心が巨額詐欺を呼び込んだ?
中小企業が多く存在し、しかも貯蓄残高が突出して高い福井エリアにおいて、テキシア詐欺の被害が最多という事実に考えさせられますね。
テキシアの首謀者が、福井県の県民性や特性を把握した上で狙い撃ちしたのであれば、それはそれで彼らのずる賢さに感心します。あるデータによれば、
- 「お金について長期計画を立てる人の割合」…全国で第1位
- 「金融知識に自信を持っている人の割合」…全国で第8位
これらのデータは、福井県民がお金に対する執着心が高いと捉えることもできそうです。
高い貯蓄残高、お金に対する執着心、中小企業の多さ、みんなお金儲けが大好き。こうした福井県民の気質が、テキシア巨額詐欺を呼び込んだのかもしれません。